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楽天市場のSEO対策!低コストで上位表示させる方法・外部施策も解説

  
楽天市場のSEO対策

『楽天内で上位表示されない…』
『SEO業者に相談したものの、楽天は対象外と断わってくるところも』
『楽天市場のSEO対策って本当にできないの?』

楽天市場は、Googleなどの検索エンジンで行うSEO対策と同様の対策方法は不可能です。

楽天市場には独自のアルゴリズムが存在し、外部の検索エンジンとは全くことなっています。

今回のコラム記事では、楽天市場でSEO対策ができないと言われている理由と共に、楽天出店者が低コストで上位表示させる方法・外部施策と連動する方法をあわせて解説致します。

楽天市場のSEOは外部検索エンジンと同様の対策不可能

楽天市場

出典:楽天市場

「楽天市場のSEO」とは、次の2つの意味合いがあります。

  • 楽天市場の検索での上位表示
  • Googleなど外部の検索エンジンでの上位表示

楽天市場内にある検索機能での上位表示の場合、後述する楽天ならではのアルゴリズムの要件にあてはまっている必要があり、Googleなど外部検索エンジンのアルゴリズムは一切適用されません。

一方、Googleなど外部検索エンジンで狙ったキーワードを上位表示させるには、約200以上ともいわれるGoogleが求める要素をどれだけ抑えているかが鍵となります。

GoogleやYahoo!などの外部検索エンジンで上位表示させるためには、主に以下3点の要素が求められ、いずれも物販を専門とする楽天市場のコンテンツの特性とはマッチしません。

  • ドメインパワー
  • コンテンツの質
  • 重複コンテンツ

上記3点の要素と楽天市場の関係性について掘り下げていきます。

ドメインパワー

ドメインパワーとは、ドメインがもっている強さを指し、簡単にいえばGoogleからの評価点です。

ドメインパワーが高いコンテンツはGoogleから上質なコンテンツと判断されやすく、検索エンジンで上位表示につながりやすい有力な要素となります。

Googleのドメインパワーを上げる1つの基準としては「被リンク」を多く獲得することです。

「良質な被リンクが多い=良質なコンテンツ」とみなされ、結果としてGoogleから高い評価を受けることにつながります。

しかし、楽天市場のコンテンツは、外部検索エンジンで上位表示されやすい要素に直結しません。

大手モールである楽天市場のドメインパワーは非常に高いスコアをもちますが、モール内に出店している数ある競合店も同じ条件下にあるからです。

楽天市場に限らずAmazonやYahoo!ショッピングなど大手モールに出店している店舗は全て同じ状況下のため、特定の店舗がドメインパワーだけで外部検索エンジンから優良コンテンツであると判断されにくいのです。

コンテンツの質

検索エンジン(Google)で上位表示されるには、コンテンツ自体の質も重要です。

ところが、物販ECサイトは外部検索エンジンで評価される対象としては非常に不向きなコンテンツのため、Googleからの評価が得にくい構造になっています。

主な理由は次の2つです。

  • テキストが少なく、画像が多い
  • 「クエリ」の要件を満たしにくい

そもそも、Googleなど外部の検索エンジンはテキストを優先してクローラーが読み込む仕組みになっていますが、ECサイトのコンテンツはテキストよりも画像が圧倒的なウエイトを占めます。

次にGoogleは「ユーザーの疑問(クエリ)に検索エンジンが結果に回答する(アンサー)」ことに主軸が置かれていますが、説明文と画像だけで占められているコンテンツはクエリの要件を満たす構造になっていません。

特に楽天市場のようにモール側のフォーマットに従ってWebページ制作を行うコンテンツの場合、他社との差別化が図りにくいため、外部の検索エンジンで上位表示されるコンテンツの要件からことごとく外れてしまっているのです。

重複コンテンツ

Googleでは、コンテンツ内に同じような情報が混在していた場合「重複コンテンツ」とみなし、Webサイトの評価を下げることがあります。

一方、楽天市場内では同じ商品の色、サイズ、バリエーションごとに同じような説明文を付け、1商品ずつ出品する手法を取る事業者は決して珍しくありません。

つまり、楽天市場では外部の検索エンジンに「重複コンテンツ」とみなされやすい手段を用いて出品することもやむを得ないため、楽天市場とGoogleの両方を優先してSEO対策を行うことは自ずと難しくなるのです。

関連記事

重複コンテンツとSEOについては、以下のコラム記事で詳しく解説しています。

重複コンテンツのSEOへの影響と対処法について

楽天市場の検索アルゴリズム

楽天市場のSEO対策において欠かせない、検索アルゴリズム(検索結果の表示順を決定するプログラム)のことを理解する必要があります。

楽天市場の検索アルゴリズムの仕組みとしては、主に以下のような要素が含まれて上位表示が決定されると言われています。

  • 売上件数
  • クリック数
  • キーワード
  • キャッチコピー
  • ディレクトリ・タグIDの設定
  • 商品画像ガイドライン遵守

それぞれの要素をご紹介していきます。

売上件数

物販専門コンテンツである楽天市場では「売上」がSEOの検索アルゴリズムに大きく影響します。

「売上」とは必ずしも売上額のことではなく、楽天市場のSEOでは「売上件数」の方を重要視される傾向にあります。

例えば、時計ジャンルを扱う月商3,000万の店舗が2社あったとしましょう。

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

A社1点1000万円の高級時計を3人に3本販売した店舗
B社1点1万円の時計を300人に300本販売した店舗

上記のA、B社のようなケースの場合、楽天市場のSEOの評価としてはB社が上回ることになります。

B社はA社より客単価が低いですが「多くのユーザーに購買されている=多くのユーザーに人気のあるコンテンツ」であると楽天市場のクローラーが認識するのです。

また、売上件数が多い商品ページは楽天市場で最もPV数が見込めるランキングニュースにも掲載されるため、店舗自体のSEO評価が加わることで順位が下がりにくくなります。

クリック数

クリック数の多さも楽天市場のSEO対策で上位表示されるために欠かせない要素の1つです。

「クリック数の多い店舗ページ=多くのユーザーがWebページを見ている」になるため、売上件数と同様に楽天市場のクローラーが優良コンテンツと識別しやすくなります。

クリック数をなるべく多く獲得するために店舗側が行える一番の施策は、第一画像( サムネイル画像)の改善です。

楽天市場のモール内には約5万店舗以上もの競合店が軒を連ねているため、数ある競合店より自社の店舗ページを上位にもっていくためには、店舗ページに誘導するための「入口作り」にウエイトを置きましょう。

キーワード

キーワードは、楽天市場でSEO対策を行う上で店舗側が自社でできる有力な施策の1つです。

キーワードはユーザーが検索しそうなワードを想定し、商品名のところに列挙していくものですが、該当商品について誰もが想像しやすく検索される回数が多い「ビックキーワード」は競合が多いため、上位表示が非常に困難です。

クリック数を上げるには、2語以上のサジェストキーワードを織り交ぜていく必要があります。

キャッチコピー

キャッチコピーは、キーワードと同様に店舗側が自社でできる有力なSEO対策の1つです。

キャッチコピーは楽天市場ならではの入力欄で、店舗によっては商品名と同じキーワードをただ列挙しているだけの事業者も散見されますが、本来は商品の売り、特徴をシンプルに表した文言が推奨されています。

ハロウィン、クリスマス、母の日、父の日など季節を表すものや「~~にぴったり」など具体的な用途を明示するワードを盛り込みましょう。

ディレクトリ・タグIDの設定

楽天運営初心者の事業者が意外に見落としがちなのが、ディレクトリ・ タグIDの設定です。

ディレクトリIDとは、楽天市場で取り扱っている全商品の中で出品商品がどのジャンルに該当するかをカテゴリー分けする登録作業です。

タグIDとは、ジャンルの中でさらに細かいカテゴリ分けを行う登録作業であり、1商品最大32個まで設定することができます。

ディレクトリ・ タグIDが適切に分類されていなければ、ユーザーが商品名で検索しても正しく検索結果が表示されない事態になりますので、今一度店舗内全ての商品を確認してみましょう。

商品画像ガイドラインの遵守

近頃では、商品画像が楽天のガイドラインに遵守していることも、楽天市場のSEO対策に少なからず影響を与えている可能性が取り沙汰されています。

2018年頃より楽天の商品画像に関するガイドラインは大幅に変更になり、当初はあくまで「推奨」でしたが最近では正式にルール化されています。

楽天の商品画像に関するガイドラインの主な内容は以下になります。

  • テキストは画像全体の20%以内
  • 背景は白、または写真背景(余計なものが写っていない)
  • 画像に枠線を付けない

商品画像ガイドラインの遵守が、楽天市場のSEOの検索アルゴリズムに直接影響しているという運営側の公式発表がある訳ではありません。

ただし、実際に楽天のガイドラインをクリアできていない画像を使用していたと思われる出店者の商品ページは『以前より上位表示が難しくなった』という声は確実に増えています。

【楽天市場向け】低コストできるSEO対策

楽天市場で専門家を使わず、低コストでできるSEO対策は主に以下の6つです。

  1. 商品毎の販売件数を増やす
  2. レビューを増やす
  3. サジェストキーワードを含める
  4. 稀少性の高い自然なキーワードを盛り込む
  5. カテゴリ設定を適切に行う
  6. サムネイル画像を改善する

【 SEO対策その1】商品毎の販売件数を増やす

前述のように、楽天で上位表示させるには商品ごとの販売件数を増やすことが最短の近道です。

販売件数を手っ取り早く増やすには「店舗内期間限定セール」を行い、価格や付加価値に魅力を付けて件数を増やす事も1つの有力な手段となります。

店舗内期間限定セールは定番商品を単純に期間内だけ値下げすることでも構いませんが、セール期間後に定番商品が売れなくなるリスクもゼロではないため、売れ残り商品かセール用の商品を別途用意して実施する選択肢もあります。

【SEO対策その2】レビューを増やす

レビューを増やすことも楽天のSEO対策では少なからず有利となる条件の1つです。

ただし、近年の楽天アルゴリズムでは、かつてほどレビュー件数の多さに比例している訳ではありません。

レビュー件数の多いショップだけを検索に上位表示させてしまうと、ベテラン店舗だけがどうしても有利になるためです。

いずれにせよ、レビューは購買したお客様だけが投稿できるため、前述の販売件数を増やすことと密接な関わりがあります。

レビュー件数にこだわるあまり、作為的に推奨することは逆効果ですが、1商品100件程度を目標にお客様になるべくレビューを書いてもらうことを促進していきましょう。

【SEO対策その3】サジェストキーワードを含める

各商品のタイトルにサジェストキーワードを含めましょう。

サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力したときに候補として表示されるキーワードです。

楽天市場でサジェストキーワードを探す方法は主に2つあります。

  • 楽天市場の検索窓からサジェストキーワードを探す方法
  • ツールを使ってサジェストキーワードを探す方法

楽天市場の検索窓からサジェストキーワードを探す方法

楽天市場の検索窓

出典:楽天市場

楽天市場にある検索窓からサジェストキーワードを探す方法があります。

検索窓にキーワードを入力したら、検索窓の下にサジェストキーワードが出現します。

検索窓の下に出現するサジェストキーワードは、基本的に楽天市場でよく検索されるキーワードです。

取り扱う商品に関連するキーワードを入力して、参考にしてみるといいでしょう。

ツールを使ってサジェストキーワードを探す方法

ツールを使ってサジェストキーワードを探す方法があります。

楽天市場の検索エンジンに対応したツールには「ラッコキーワード」があります。

ラッコキーワード

出典:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、無料で利用可能なサジェストキーワードツールです。

楽天市場のほかにもAmazonやGoogleなどの検索エンジンにも対応しています。

ツールを使えば多くのサジェストキーワードが抽出できるので、キーワード探しには参考になります。

【SEO対策その4】稀少性の高い自然なキーワードを盛り込む

楽天では検索順位を決める要素について、公式サイトで以下のように発表しています。

楽天市場の商品検索においては、主に①自然言語処理による検索キーワードと商品の関連性、②検索キーワード毎の商品の人気度をスコアリングして検索順位を決定しております。また、上記要素を常にモニタリング、反映しているため検索順位は常に変動します。

引用:プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて

つまり、楽天の公式見解に従った①と②の要素を踏まえたキーワードを商品名、説明文に盛り込めば、上位表示されやすくなるということになります。

「①自然言語処理による検索キーワードと商品の関連性」は、例えば「柔らかい」という検索キーワードに対して商品名、説明文に該当商品がどれだけ柔らかいかを説明されてあれば関連性の高さが評価されます。

また、仮に「ふわふわ」という同じ柔らかさを表す表現をキーワードに盛り込み、該当キーワードの稀少性が高いと判断されれば、楽天市場内でのスコアが高くなります。

しかし「②検索キーワード毎の商品の人気度」も影響するため「ふわふわ」と検索したユーザー件数が少なければスコアとして加点されません。

キーワードによる検索順位は随時変動するため、ユーザーの心理やトレンドを意識したキーワード付けを行う必要があります。

【SEO対策その5】カテゴリ設定を適切に行う

前述のように、楽天市場では商品のカテゴリ設定を適切に行わなければ、商品の検索結果が正しく表示されないことがあります。

カテゴリ設定におけるディレクトリIDとは、例えばレディースアパレルのパンツを出品する場合「カテゴリトップ > レディース > ボトムス > パンツ」といった具合に商品の特徴に沿ってアイテムを絞っていきます。

タグIDとは、サイズやブランド名、色、素材など商品の特徴をなるべく細かく細分化し、お客様が商品の特徴を表すキーワードで絞り込んだ場合の対策に備えましょう。

【SEO対策その6】サムネイル画像を改善する

楽天市場の検索アルゴリズムの要素である「クリック数」を上げるには、楽天市場の検索結果に表示された小窓の第一画像の印象で決まります。

クリック数を上げるサムネイル画像とは、主に以下の要素を踏まえて作成することです。

商品の特徴を一目でわかるようにする カラーやバリエーションが一目でわかる 送料無料・割引率などウリのテキストを加工 クリック数を上げるためのサムネイル画像を作成するコツは「一枚の画像で商品の特徴、カラー、バリエーション、ウリなどが一目でわかる」ことです。

客観的にみて、自身がこれならクリックしたくなるという要素を踏まえ、人気店のサムネイル画像などを参考に楽天のガイドラインを遵守しながら出品画像を仕上げていきましょう。

楽天市場でできるGoogle対策法

基本的には楽天市場の商品ページをGoogle(Yahoo!)など外部の検索エンジンに上位表示させることは困難です。

あえてGoogle対策を行うなら次のような点が有効です。

  • 店舗名に重要キーワードを入れる
  • 商品ページにスモールキーワードを入れる

店舗名に重要キーワードを入れる

店舗名に最もウリとなるキーワードを盛り込むことで、Googleのクローラーに識別されることがあります。

例えば、韓国コスメをたくさん販売している商品なら、店舗名に「韓国コスメなら〇〇」といった具合に店舗名そのものにターゲットとしたい客層に向けたキーワードを盛り込んでしまうのです。

ただし、楽天市場の店舗名は半年に一回しか変更できません。

また、楽天市場内でお店の名前を覚えてもらったファンがついている場合は店舗名を変更するのは逆効果になる可能性もあるため、実施する場合は慎重に検討しましょう。

店舗名の変更方法は、RMS(店舗管理システム)から行います。

RMSにログインできたら「各種申請・設定変更」画面に移動して、項目の「店舗紹介文変更依頼」から変更作業を行います。

店舗紹介文変更依頼を変更することで、店舗名(タイトルタグ)の変更ができます。

商品ページにスモールキーワードを入れる

商品ページに稀少性の高いスモールキーワードを入れておくことで、Googleのクローラーも優先して上位表示してくれる可能性があります。

例えば、ストラップなしのミュールを販売する場合、「ミュール」や「サンダル」、色、サイズだけでは多くの商品の埋もれてしまいますが、「つっかけ」などコアな呼び名であれば上位表示が取りやすい傾向があります。

まとめ

今回は楽天市場のSEO対策ができないと言われている理由や、楽天市場の検索アルゴリズム、楽天出店者が低コストでできるSEO対策方法についてお話させて頂きました。

まとめますと、楽天市場のSEO対策はGoogleなど外部の検索エンジンの検索アルゴリズムは一切適用されません。

一般的に、楽天市場のSEOとは「楽天市場の検索での上位表示」と「Googleなど外部の検索エンジンでの上位表示」の2つの意味合いがあります。

楽天市場のSEOとは、楽天独自の検索アルゴリズムに要件があてはまっているころが求められます。

楽天市場の検索アルゴリズムは、主に以下のような要素が含まれて上位表示が決定されると言われています。

  • 売上件数
  • クリック数
  • キーワード
  • キャッチコピー
  • ディレクトリ・タグIDの設定
  • 商品画像ガイドライン遵守

低コストでできる楽天市場のSEO対策は主に以下の6つです。

  • 商品毎の販売件数を増やす
  • レビューを増やす
  • サジェストキーワードを含める
  • 稀少性の高い自然なキーワードを盛り込む
  • カテゴリ設定を適切に行う
  • サムネイル画像を改善する

また、楽天市場のコンテンツをGoogleなど外部の検索エンジンで上位表示させるのは困難ですが、あえてGoogle対策するのであれば次のような施策があります。

  • 店舗名に重要キーワードを入れる
  • 商品ページにスモールキーワードを入れる

今回のコラム記事内でお話した内容はあくまで2021年時点での見解となります。

楽天市場の検索アルゴリズムは頻繁に変わるため、翌年から全く別の方針に切り替わる可能性もゼロではありません。

1つは毎年行われる楽天株式会社の新春カンファレンスの公式発表などを参考にすれば、楽天運営元が店舗側に求める要素の情報はある程度把握することができます。

現在検索上位に位置している店舗事業者の皆さまも現状に満足せず、楽天市場のSEO対策を研究していきましょう。

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