SEOに効果的な見出し(hタグ)の書き方を紹介!文字数など守るべきルールとは

見出しの構成やタグは、SEOに大きな影響を与えます。
SEOに効果的な見出しを作りたい場合、設定方法や決まったルールなどをある程度理解しなければいけません。
『SEOに効果的な見出しの書き方を知りたい』
『文字数など、書き方のルールを知りたい』
上記の悩みに応えて、今回の記事では、SEOに効果的な見出し(hタグ)の書き方を詳しく紹介します。
見出し(hタグ)に関するSEOの知識を深め、改善して検索エンジンでの上位表示を目指しましょう。
※2025年11月28日:記事の情報を更新しました
見出しタグ(hタグ)とは
見出しタグとは、ユーザーや検索エンジンにWebページの文章構造をわかりやすくするために使われるHTMLタグの一つです。
別名「hタグ」とも呼ばれ、hはheading(見出し)を意味します。
見出しタグは「h1」~「h6」の種類があり、見出しの文字列の前後につけて使うのが基本です。
たとえば、この本文の見出しである「見出しタグ(hタグ)とは」は、hタグを使用しています。
<h2>見出しタグ(hタグ)とは</h2>
hの後ろにつく数字が小さいほど大きな見出し、数字が大きいほど小さな見出しになります。
見出しタグのSEO効果
見出しタグがSEOにどの程度影響を与えるかはわかっておらず、Googleも公式に述べていません。
そのため、見出しタグは直接的なSEO効果はないといった考えもできるでしょう。
しかし、見出しタグを設けることで、ユーザーがコンテンツ内容を理解しやすくなるといった効果は期待できます。
ユーザーの利便性が高まれば、結果的に順位は上がりやすくなるため、見出しタグが間接的なSEO効果があるかもしれません。
以上から、基本的に見出しタグは正しく設定するのがおすすめです。
見出しタグの役割
先程も少し触れましたが、見出しタグの役割は次のとおりです。
- ユーザー:記事が読みやすくなる
- 検索エンジン:内容を理解しやすくなる
ユーザー:記事が読みやすくなる
見出しタグの設定で、記事を読みやすくする役割があります。
本記事を見てもわかるように、見出しタグを設定すると、本文よりも大きく表示され、装飾などもつきます。
これにより、情報の区切りがわかりやすく、見出しごとにどういった情報があるかもわかりやすくなるでしょう。
可読性の高い記事になれば、ユーザーは知りたい情報にたどり着きやすくなり、検索エンジンに評価されて順位上昇が期待できます。
また、目次の作成に見出しタグは便利です。
見出しをまとめた目次を作成すれば、記事全体の内容を一目で把握できます。
また、目次にページ内リンクを設けることで、目的の見出しへ移動できるため、求める情報がすぐにチェックできます。
必要な情報が見つけやすくなれば、すぐにWebページから離脱されるようなことも少なくなるため、ユーザー満足度の向上が期待できます。
検索エンジン:内容を理解しやすくなる
見出しタグは、検索エンジンにコンテンツの内容を理解してもらうためのサポートにもなります。
検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットを使って各Webページの情報を収集し、このデータを基に検索順位を決めています。
見出しタグを設定すると、このタグを頼りにクローラーがWebページ内の情報の中で何が重要な情報なのか、どういったWebページなのか判断しやすくなるのです。
これにより、検索エンジンにWebページの内容を正しく評価してもらいやすくなります。
見出しタグの設定方法
h1~h6の見出しタグは、次のように設定しましょう。
- h1はWebページの主題を設定する
- h2は目次や大きな章に使う
- h3はさらに細かく内容をまとめる
- h4~h6はh3の補足
それぞれ詳しく紹介します。
h1はWebページの主題を設定する
h1は、Webページの主題を設定しましょう。
h1は「大見出し」と呼ばれるもので、Webページ全体の内容を簡潔にまとめた文章を記載するためのものです。
Webページの主題をh1で設定することで、ユーザーや検索エンジンがWebページの内容を理解しやすくなります。
たとえば、本記事のh1は「SEOに効果的な見出し(hタグ)の書き方を紹介!文字数など守るべきルールとは」と、簡潔に設定しています。
コンテンツのテーマ・ターゲットを明確にしたうえで、Webページの主題を簡潔にしたものをh1に設定しましょう。
h2は目次や大きな章に使う
h2は「中見出し」と呼ばれるもので、コンテンツの大きな章を分けたり、目次として使ったりするためのものです。
コンテンツの情報をいくつかに分類して中見出しとして設定し、順序立てて書くことで論理的に話を進めやすくしましょう。
たとえば、本記事のように、記述方法について解説する情報をまとめて「見出しタグの基本的な書き方」と設定しています。
章全体の文字数が少ないのであれば、h3以降を設けずにh2だけで完結しても問題ありません。
h3はさらに細かく内容をまとめる
h3は、h2をさらに細かく分けて、内容をまとめるためのものです。
「注意点」「ポイント」「種類」「メリット」「デメリット」など、複数ある情報をまとめて整理したい場合に利用しましょう。
たとえば、h2が「柑橘(かんきつ)類」だった場合、h3に「レモン」「グレープフルーツ」「オレンジ」などを設定します。
本記事のh2「見出しタグの基本的な書き方」でいえば、書き方の基本ルールは多数存在するため、「h1は1ページに1つ」「わかりやすい言葉で書く」などポイントごとにh3を設定しています。
h4~h6はh3の補足
h4~h6は、h3の情報に関してさらに細かく補足情報などを記載したい場合に利用するものです。
たとえば、紹介した内容に例外的なケースが存在する場合や、追加で紹介したい項目が存在する場合に使います。
先程のh3「オレンジ」にh4で「主な品種」を設定し、一覧で簡単に品種名を紹介する、といった使い方をします。
h5~h6は利用されるケースが少なく、情報が細かく分類されすぎると内容が理解しにくくなる可能性もあるため、基本的に利用はおすすめできません。
もし、h5以下の設定が必要になった場合は、構成を見直したほうがよいでしょう。
見出しタグの基本的な書き方
見出しタグは、次のような基本のルールが存在します。
ルールを守ることで、よりわかりやすく見やすい構成のコンテンツを目指しましょう。
- h1は1ページに1つまで
- 階層構造を意識して設置する
- 見出しの文字数は40字以内にする
- キーワードをなるべく文の前に入れる
- わかりやすい言葉で書く
- 一目で本文の内容が理解できるようにする
それぞれ詳しく紹介します。
h1は1ページに1つまで
基本的に、h1は1ページに1つまでにするのがおすすめです。
前述のように、h1はWebページの主題や内容を要約したものであり、検索エンジンもh1で主要なテーマを調査しているからです。
h1を複数設定すること自体は問題ないとされていますが、h1が複数あると、検索エンジンが混乱しやすくなります。
また、ユーザー側もWebページの主題が複数あることで、何を伝えたいのか理解しにくいです。
h1は1つにしたほうが、検索エンジンやユーザーはWebページの内容を理解しやすいです。
階層構造を意識して設置する
見出しタグを設定するさいは、階層構造を意識し、h2→h3→h4といったように順序立てて並べるのが重要です。
h4→h2→h3のように見出しタグの階層がバラバラだと、ユーザーがWebページを読むさいに混乱しやすく、検索エンジンも正しく情報を読み取るのが難しくなります。
装飾のデザインが良いといった理由で、h3ではなくh4を使う、といったケースもありますが、ユーザーの読みやすさが重要です。
ユーザーが内容を理解するのを助けるためにも、見出しタグは階層構造でわかりやすく設定してください。
たとえば、先程の柑橘類の見出しでいうと、次のような順番にします。
見出しタグの設定例
<h2>柑橘(かんきつ)類</h2>
<h3>レモン</h3>
<h3>グレープフルーツ</h3>
<h3>オレンジ</h3>
<h4>主な品種一覧</h4>
<h4>おすすめの食べ方</h4>
<h2>梨類</h2>
<h3>梨(日本梨)</h3>
<h3>西洋梨</h3>
見出しの文字数は40字以内にする
見出しの文字数は、40字以内に収めるのがおすすめです。
文字数が長すぎると、検索エンジンやユーザーも、何を説明したいのか理解しにくいため、ある程度短くまとめる必要があります。
なお、検索エンジンのGoogleが見出しの文字数の基準を定めているわけではないので、40字以内はあくまで目安です。
また、h1タグとtitleタグを同じ内容で設定しているWebサイトが多いです。
両者のタグが同じ内容でもSEOで大きな問題はありませんが、titleタグは検索結果に表示されるので、文字数が多いと省略されます。
h1タグとtitleタグが同じ場合、h1タグは長くても40字以内にしましょう。
h2タグ以下の見出しは40文字以下であっても、より短く簡潔に表現できないか考えましょう。
キーワードをなるべく文の前に入れる
見出しタグでは、メインのキーワードをなるべく文の前のほうに入れる意識も重要です。
見出しに検索で上位化したいキーワードを含めるのはSEOにも効果的で、検索エンジンがWebページの内容を理解するのに役立ちます。
キーワードを入れるさいは文の前のほうに入れることで、ユーザーの目に止まりやすく、自分の求めている情報があると気づいてもらいやすくなるでしょう。
ただし、あまり不自然な文になるとユーザーが読みにくくなる可能性があります。
ユーザーファーストを意識して、なるべく自然な形でキーワードを盛り込めるよう意識してください。
わかりやすい言葉で書く
見出しはわかりやすさが重要のため、誰でも簡単に読める言葉で書くことも意識しましょう。
業界で使われている専門用語や、難解な言葉、簡単に読めない漢字が使われていると、ユーザーは言葉が理解できず見出しの内容も想像できません。
そのため、ユーザーの目線に立って、年齢や性別に関係なくすぐに内容を理解できる文になっているかチェックしてください。
また、Webサイト・各ページのターゲットユーザーやキーワードのニーズに合わせたワードを使用するのもおすすめです。
ユーザーの感心やニーズに合わせた言葉を使うことで、ユーザーの興味を引きやすく、より長時間コンテンツを読んでもらいやすくなります。
たとえば、「お金 節約」といったキーワードの場合、目的は貯金と考えられるため、「貯金が溜まる」といったキーワードを使うことで興味を引きやすくなるでしょう。
一目で本文の内容が理解できるようにする
一目で見て内容が理解できる見出しにしましょう。
基本的にユーザーは、見出しを基に本文を読むか否か数秒で判断します。
本文に有益な情報があっても、見出しが長いだけでユーザーは見落として読まず、結果的に途中離脱されるかもしれません。
本文を端的にまとめ、余計な表現や文はできるだけ省いた見出しにすることで、ユーザーは直感的に内容を理解しやすくなります。
また、具体的な内容や数字などを使うと、より内容を理解しやすくなるためおすすめです。
たとえば、先程の「お金 節約」の例でいえば、h2の見出しを「1か月で貯金が1万円溜まるお金の節約術5選」といったように書くとよいでしょう。
見出しタグの書き方で注意すべき点
見出しタグの書き方の基本ルール以外にも、次のようにできれば避けたほうがよい書き方も存在します。
- 見出しの画像は基本的におすすめしない
- 見出しは過度に設置しない
- キーワードは詰め込みすぎない
それぞれ詳しく解説します。
見出しの画像は基本的におすすめしない
見出しタグはテキスト以外にも画像を設定できますが、基本的には使用しないのがおすすめです。
画像にalt属性を設定することで、検索エンジンに見出しの内容を伝えられます。
alt属性(代替テキスト)とは、画像の代わりになるテキストです。
画像が表示されないときにテキストを表示させたり、音声読み上げソフトを使用したときにalt属性の内容を読み上げたりします。
検索エンジンのGoogleは基本的に文字情報でWebページを認識するため、alt属性を設定した画像を見出しにしても、大きな問題はありません。
しかし、見出しの画像は以下のデメリットがあります。
- パソコンやスマホなど、デバイスごとに見やすいように調整する必要がある
- 見出しの変更時には、作り直しが発生する
- 画像サイズを最適化しないと、Webページの表示速度の低下につながる
- 画像の見出しでは、翻訳ツールがうまく機能しない
見出しのデザイン変更は、CSSという言語でできます。
見出しの画像のデメリットを考えると、テキストで設定するのがおすすめです。
見出しは過度に設置しない
見出しタグを使用して、キーワードを含めるとSEOに効果的ですが、だからといって過度に設置してはいけません。
見出しの数が多くて不自然な構成になると、検索エンジンが重要な情報はどれかを理解しにくくなり、ユーザーも情報が見にくくなる可能性があります。
目次も数が多くなりすぎて、目を通すのにも手間がかかるでしょう。
見出しタグはあくまでもWebページ内の情報を整理し、区切りをわかりやすくするためのものです。
最適な数はコンテンツによっても大きく異なるため、基準となる数値はありませんが、Webページ全体のバランスと見やすさを重視して適度に設置しましょう。
キーワードは詰め込みすぎない
先程紹介したように、見出しにキーワードを盛り込んだほうがSEO効果を期待できますが、あまり詰め込みすぎるのはおすすめできません。
キーワードを入れすぎると、検索エンジンからはスパムの認識される可能性があるからです。
また、強引に多くのキーワードを盛り込んだ見出しは、読んでいて違和感があるケースも多いため、ユーザーがスムーズに内容を理解しにくくなる恐れもあります。
そのため、キーワードを入れるさいは適度な数に抑え、あくまでも自然な文の形で盛り込むよう意識しましょう。
まとめ
見出しタグの基本知識や、SEOに効果的な見出しタグの設置方法、注意点などについて解説しました。
見出しタグ(hタグ)とは、ユーザーや検索エンジンにWebページの文章構造を伝えるHTMLタグの一つです。
見出しタグがSEOに与える効果ははっきりとはわかっていないものの、ユーザーの利便性を高めることで、結果的に滞在時間が長くなり、高く評価される可能性はあります。
見出しタグの種類はh1~h6あり、正しい設定方法を理解しておくことで、SEOでプラスの評価が期待できます。
本記事を参考に適切な見出しタグを設定し、コンテンツをより良いものへしていきましょう。
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