スタッフ紹介ページの作り方【掲載すべき項目を例文つきで紹介】

企業や店舗などの公式ホームページに設けられるスタッフ紹介ページは、事前にスタッフへの理解を深め、安心してもらうために重要です。
『スタッフ紹介ページはどうやって作ればよいの?』
『スタッフ紹介ページ作成の参考になる例文を知りたい』
『スタッフ紹介ページは必要?』
今回の記事では、上記の悩みに応えて、スタッフ紹介ページを作るのに適した業種や具体的な作り方について、例文と併せて解説します。
この記事を読めば、自社スタッフの良さが伝わるようなスタッフ紹介ページを作成できるようになります。
質の良いスタッフ紹介ページを作成し、ユーザーの来店を後押ししましょう。
※本記事の情報は、2025年12月4日時点のものです
ホームページにおけるスタッフ紹介ページの重要性
なぜホームページにスタッフ紹介ページが重要なのか、主な理由は次の2つです。
- 他社との差別化
- 警戒心を緩められる
詳しく解説します。
他社との差別化
スタッフ紹介ページは、他社と差別化を図るうえで効果的です。
競合他社が多くある中で、自社の店舗やサービスを利用してもらうためには、独自の魅力をユーザーに伝える必要があります。
自社独自の魅力には、店のコンセプトやメニューの内容などが挙げられますが、スタッフの紹介も大きなアピールポイントです。
特にエステサロンや美容師など、スタッフの技術がサービスの質に直結する業種では、来店を決めるさいの重要な要因となります。
したがって、スタッフ紹介ページでスタッフの魅力をしっかり伝えることができれば、来店やサービス利用を強く後押しできるでしょう。
警戒心を緩められる
スタッフ紹介ページは、ユーザーの警戒心を和らげるのに有効です。
ユーザーは、サービスを依頼して失敗することを恐れており、本当に依頼しても問題ないか警戒する傾向があります。
ユーザーが商品・サービスを選ぶさいには、ホームページやSNSなどから情報を収集し、複数の選択肢の中から比較して決定するのが一般的です。
こういったユーザーに対し、スタッフ紹介ページでスタッフの顔を確認でき、プロフィールからどのような人がいるかを知ることで、警戒心が解きやすくなります。
もちろん、商品・サービスを選ぶ基準にはほかにもさまざまな要素がありますが、警戒心が和らげば利用のハードルは大きく下がるでしょう。
スタッフ紹介ページのメリット
スタッフ紹介ページを作るメリットは、次のとおりです。
- 自社の魅力や雰囲気を伝えやすい
- 顧客と信頼関係を築ける
- 求人活動にも良い影響がある
詳しく解説します。
自社の魅力や雰囲気を伝えやすい
スタッフ紹介ページを作成すると、よりリアルな雰囲気や魅力が伝えやすくなります。
スタッフ紹介では、顔写真や経歴などに加えて、休日の過ごし方やスタッフコメントなどを掲載することも少なくありません。
これにより、スタッフの人となりも大まかに理解でき、店舗・会社全体の雰囲気もつかみやすくなるでしょう。
さらに、スタッフの視点から店舗・会社の魅力についてコメントしてもらえば、よりリアルに魅力を伝えることができます。
ホームページ全体でアピールしているコンセプトや魅力と一致していれば、説得力も高まるでしょう。
顧客と信頼関係を築ける
スタッフ紹介ページを通じて、来店・サービス利用前から顧客と信頼関係を築きやすいことも大きなメリットです。
スタッフ紹介ページでは、どのような技術・資格を有しているか、どの程度業界で経験があるかといった情報も記載します。
これらの情報をユーザーが見て、『〇〇の資格があるなら信頼できそう』『◯年の経験があるベテランなら、安心して任せられそう』と感じてもらえます。
来店のきっかけになるのはもちろん、事前に信頼を寄せてくれるため、来店などで直接やり取りが必要になったさい、業務やコミュニケーションもスムーズに進めやすくなるでしょう。
求人活動にも良い影響がある
スタッフ紹介ページは、求人活動にも良い影響を与えてくれます。
求職者が企業を選ぶさいに重視するのは、給与や福利厚生といった待遇面だけではありません。
店舗・会社の雰囲気、人間関係の良好さなども重要な判断材料となります。
その点、スタッフ紹介ページは雰囲気や人間関係を伝えるのに有効な手段です。
求職者がスタッフの楽しそうなコメントや熱意ある言葉を見て、雰囲気や人間関係が良いと感じれば、応募につながる可能性が高まります。
また、資格や経歴などから高い技術を持っているスタッフが多いとわかれば、店舗・会社の将来性に期待ができ、『自分も高いスキルを獲得できるかもしれない』と感じてもらえるでしょう。
スタッフ紹介ページのデメリット
スタッフ紹介ページを作るデメリットは、次のとおりです。
- 作成に手間や時間がかかる
- スタッフのプライバシーが保護できない
詳しく解説します。
作成に手間や時間がかかる
スタッフ紹介ページは、作成に手間と時間がかかりやすいことがデメリットです。
プロフィールの情報やスタッフのコメントなどは、本人に情報を確認したり書いてもらったりする必要があります。
スタッフの人数が多ければ、情報提出の依頼や回答の回収だけでも多くの手間がかかるでしょう。
写真撮影も必要になり、スタッフの時間も確保する必要があります。
また、入れ替わりが起こるたびに、情報の削除と新しいスタッフへの情報提出依頼などが必要です。
スタッフの人数が多く、入れ替わりが激しい場合は、更新の頻度も高くなるため、担当者は多くの時間を割かれるでしょう。
スタッフのプライバシーが保護できない
スタッフのプライバシーが保護できないことも、デメリットの一つです。
スタッフ紹介ページに掲載される情報は、顔写真・氏名・経歴など、どれも本人の個人情報であり、これを誰でも見られるホームページに出さなければなりません。
そのため、ホームページに掲載するさいには、事前に本人へ同意をしてもらうことに加えて、個人情報に関しても漏えいするリスクがあることは理解しましょう。
スタッフ紹介が向いている業種
スタッフ紹介ページは、どのような業種や店舗でもメリットがあるわけではありません。
Webページの作成に向いている業種は、次のとおりです。
- 顧客と接点の多い業種
- 技術力・スキルが重要な業種
- 生産者ストーリーがある業種
それぞれ詳しく紹介します。
顧客と接点の多い業種
各スタッフがそれぞれの顧客につき、接客するタイプの小売業やサービス業などは、スタッフ紹介ページの作成に向いています。
たとえば、アパレルショップや化粧品売り場、貴金属の販売店、家電量販店などが挙げられます。
各スタッフが顧客へ商品の販売・サービスの提供などを行っているため、売上げにつなげるには顧客との信頼関係が非常に重要です。
そのため、スタッフ紹介ページで事前にある程度親近感をもってもらい、信頼関係が構築できれば、より売上げにもつなげやすくなるでしょう。
技術力・スキルが重要な業種
スタッフの技術力やスキルがそのまま商品・サービスの質に直結する業種も、スタッフ紹介ページの作成に向いています。
たとえば、美容室やエステサロン、ネイルサロン、システム開発・ホームページ制作会社、クリエイティブ系企業などが該当します。
サービスの依頼を検討しているユーザーも、担当者の技量を重視しているケースが多く、スタッフ紹介でどの程度技術があるのかしっかり紹介できれば、安心感を与えられます。
また、直接の指名にもつながりやすく、サービスに満足してもらえれば、指名したスタッフの固定客にもなりやすいでしょう。
生産者ストーリーがある業種
物を生産・製造する企業など、生産者にストーリーがある業種にも、スタッフ紹介ページは効果的です。
たとえば、農業や漁業、各生産物の加工会社・メーカー、酒造などが該当します。
これらの業種は、スタッフの顔や氏名とともに、生産物ができあがるまでのストーリーや思いを伝えることで、ユーザーに愛着をもってもらいやすくなります。
商品やブランドのファン化が進み、長期的な購入や購入額の増加などにもつながるでしょう。
スタッフ紹介ページの項目内容と例文
スタッフ紹介ページを作成するさいには、次のような項目を入れるのが一般的です。
- プロフィール写真
- 紹介文(経歴)
- 業務内容・対応業務
- 本人のコメント
各項目の内容を例文とともに紹介します。
プロフィール写真
スタッフの顔写真を撮影します。
写真はどういった人物かがよく伝わりますが、プライバシー保護やブランディングなどの観点から、掲載せずプロフィールなどの情報のみにする方法もあります。
撮影する場合は、笑顔で親しみやすさを感じてもらったり、それぞれ自由にポーズを決めてもらったりと、スタッフの魅力が伝わるよう工夫しましょう。
紹介文(経歴)
スタッフの経歴や保有している資格・スキル、役職、出身地、得意分野などの情報を紹介します。
ここでは、主に技術面でユーザーに安心感を与えられる情報を提供します。
業種ごとに、顧客がどういった情報を事前に知りたがるかを考え、ニーズに合った情報を提供しましょう。
- 例文(エステティシャンの場合)
-
〈経歴〉
〇〇美容専門学校卒業後、大手エステサロン〇〇で10年勤務しチーフを務めたあと、〇〇店で3年勤務し、現在はチーフとしてスタッフも育成している〈保有資格・スキル〉
●AEA認定インターナショナルエステティシャン
●アロマテラピー検定1級〈出身地〉
千葉県船橋市〈得意分野〉
お客さまの好みを聞いて、独自にブレンドしたアロマオイルを使ったリンパマッサージ
業務内容・対応業務
スタッフの業務内容や対応業務を掲載しましょう。
『この人が良い』と感じたスタッフが、ユーザーの希望するサービスを提供できるかを明記すれば、安心して依頼できます。
チームで働いている場合は、各業務を掲載することで、誰がどのように動いて業務を担うのかを具体的にイメージしやすくなります。
- 例文(エステティシャンの場合)
- 〈対応業務〉
●痩身エステ
●アロマセラピー
●小顔マッサージ - 例文(ホームページ制作会社の場合)
- スタッフA
〈対応業務〉
●Webサイトの企画・設計
●進行管理・調整 - スタッフB
〈対応業務〉
●Webデザイン作成・編集 - スタッフC 〈対応業務〉
●Webコンテンツ作成・ライティング
●英語の翻訳
本人のコメント
本人に直接コメントをしてもらうことで、人となりがわかりやすく、親近感がもちやすくなります。
スタッフの人数が多い場合には一言コメントをもらい、人数が少ない場合には何問か答えてもらうのもよいでしょう。
ただし、コメントが長すぎるとユーザーが読むのに疲れてホームページから離脱する恐れがあるため、答えてもらった内容はある程度端的にまとめるのがおすすめです。
- 例文(エステティシャンの場合)
-
Q1. 休日は何をして過ごしていますか?
A. 基本的には、美容雑誌などを見て美容研究をするのが楽しいです。
それと、たまに外に出て映画館で映画を見たりもします。Q2. 仕事をしていて、どういったときにやりがいを感じますか?
A. 施術が終わったあとにお客さまにご自身の顔や身体を見て喜んでいただけると、とても嬉しいです。
もっと勉強をしよう、技術を鍛えようとも思いますね。Q3. 〇〇さんから見た、エステティシャン〇〇の魅力はどこですか?
A. スタッフの皆さんが、仕事に対して意識が高く、日々お互いに技術や知識を共有して高め合っているのが素敵だな、と感じています。
私も、日々刺激をもらっています。
スタッフ紹介ページの作り方
スタッフ紹介ページを作る手順は、以下のとおりです。
- スタッフ紹介ページを作る目的の明確化
- スタッフの選定
- アンケートの作成と実施
- プロフィール写真の撮影
- スタッフ紹介ページの作成
詳しく解説します。
1.スタッフ紹介ページを作る目的の明確化
なぜスタッフ紹介ページを作るのか、目的を明確にします。
事前に目的を明確化させることで、どのスタッフを選べばよいか、どのような情報を掲載すべきか、顔写真は必要かといった、のちの工程を進めやすくなるからです。
たとえば、スタッフの接客を警戒されてうまく関係性を築けず、リピートにつながらない状況であれば、スタッフに親しみやすさを感じてもらうことが目的となります。
目的がわかれば、休日の過ごし方といったスタッフ本人の人柄を感じられる質問を増やし、少し砕けた文章で作成しよう、といったように方針も考えやすくなるでしょう。
2.スタッフの選定
スタッフ紹介ページの目的を明らかにしたら、スタッフの選定を行います。
ページ作成の目的に沿って、紹介するスタッフの人数や属性(平社員や新人などをどこまで紹介するか)について検討します。
選定のさいは、事業のブランディングやマーケティング戦略、全体の情報量なども考慮して考えるのがおすすめです。
また、掲載を断られる可能性も考え、少し多めに選定しておくとよいでしょう。
3.アンケートの作成と実施
スタッフの選定が完了したら、プロフィールに掲載する情報やスタッフへの質問内容などを考えます。
ページ作成の目的に合わせてどういった内容を掲載すべきかを考え、スタッフに確認したい情報をまとめてアンケートを作成します。
アンケートの作成後は選定したスタッフに配布し、内容の回収を行います。
アンケートの作成・配布・回収は紙でもできますが、配布や回収には手間がかかりやすく、紛失する恐れもあるため、注意が必要です。
Googleフォームは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できるアンケートツールです。
配布や回収をオンラインで行えるので、必要に応じて利用しましょう。
4.プロフィール写真の撮影
プロフィール写真を掲載する場合は、撮影を行います。
ページ作成の目的に合わせて表情やポーズなどを決め、スタッフを撮影します。
予算に余裕があり、スケジュールを調整できるのであればプロに撮影してもらうのもおすすめです。
5.スタッフ紹介ページの作成
素材の収集が完了したら、スタッフ紹介ページを作成します。
アンケートの内容をまとめて文字原稿に起こし、写真と組み合わせてWebページを作ります。
また、閲覧している人が見やすいようレイアウトを工夫するのも重要です。
単一ページにするのか、複数ページにするのかなど、どのように情報を配置して構成するのか検討します。
紹介するスタッフが1人や2人など少数であれば、単一ページが適しています。
掲載するスタッフが多い場合は、「スタッフ紹介ページ」「スタッフAの詳細ページ」など、複数ページの構成にすると読みやすくなるでしょう。
どうすれば見やすく感じるか、ユーザー目線に立ってレイアウトや構成を考えましょう。
スタッフにページの内容を確認してもらい、問題がなければ校了です。
スタッフ紹介ページを作るときのポイント
スタッフ紹介ページをより良いものにするには、次の点を意識しましょう。
- 笑顔や和やかな写真を使う
- あだ名やニックネームを使う
- 自然体な文章を心がける
- 動画でより印象に残す
詳しく解説します。
笑顔や和やかな写真を使う
プロフィール写真を掲載するさいには、基本的に笑顔や和やかな顔の写真を利用するのがおすすめです。
笑顔や和やかな顔の人物に対して人は好感や親しみやすさを感じやすく、事前に警戒心を解いて信頼関係を築きやすくなります。
また、笑顔一つとってもスタッフそれぞれの個性が現れるため、人柄も伝わりやすくなるでしょう。
ブランディングや個性を出すため別の表情やポーズを撮影したい場合は、笑顔でなくても問題はありません。
しかし、そういった事情がないのであれば、基本的には柔らかい表情の写真を使うのがおすすめです。
あだ名やニックネームを使う
親しみやすさを感じてもらいたい場合は、あだ名やニックネームを利用するのもおすすめです。
あだ名やニックネームを使うことで、閲覧している人との距離を縮めやすく、普通の名前よりも印象に残りやすくなります。
本名を伏せてあだ名やニックネームだけを掲載するのであれば、プライバシーの観点からも安全性を高められるでしょう。
ただし、逆に距離が近すぎてしまうため、BtoBなど真面目さや誠実さのアピールも重要な企業や、高級感を演出したい店舗などは利用を避けてください。
自然体な文章を心がける
スタッフ紹介ページでは、自然体な文章を心がけましょう。
格式張った情報や硬い文体が続くと、ユーザーが近寄りがたい印象をもたれやすくなります。
反対に、友人間で会話するような砕け方では不快感や不信感を抱かれる可能性もあるため、ある程度の丁寧さは必要です。
そのため、閲覧者が親しみやすさを感じられるよう少し砕けた文章にするとよいでしょう。
前述の「本人のコメント」で挙げている例文がイメージに近いので、こちらを参考にしてください。
動画でより印象に残す
スタッフをしっかりと印象づけたいのであれば、動画を利用するのもおすすめです。
画像より動画のほうが閲覧者の印象に残りやすいため、スタッフをよく覚えてもらいたい場合は有効です。
動画は画像よりも情報量が多いため、スタッフの人柄もより伝わりやすく、親近感ももちやすいでしょう。
ただし、動画の制作は画像以上に時間がかかり、撮影機材の用意や最低限の編集も必要になるため、一定以上の人的リソースを確保する必要があります。
クオリティを高めるには、動画の編集・制作を委託する選択肢もあるでしょう。
時間や予算に余裕のある場合は、動画の利用を検討するのがおすすめです。
まとめ
スタッフ紹介ページについて解説しました。
スタッフ紹介ページを用意すると、他社と差別化できたり、ユーザーの警戒心を緩められたりなどが期待できます。
ページに掲載すべき項目は、次のとおりです。
- プロフィール写真
- 紹介文(経歴)
- 業務内容・対応業務
- 本人のコメント
スタッフ紹介ページを作る大まかな手順は、次になります。
- スタッフ紹介ページを作る目的の明確化
- スタッフの選定
- アンケートの作成と実施
- プロフィール写真の撮影
- スタッフ紹介ページの作成
今回の記事を参考に、来店やサービス利用の後押しになるスタッフ紹介ページを目指しましょう。
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