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ECサイトのオープンソースとは?メリット・デメリット・5大CMSサービスも比較

  
オープンソースとは

『ECサイトのオープンソースとは何?』
『ECサイトに必要な機能がそろっていて、無料でインストールできるって聞いたけど?』

ECサイト向けオープンソースの多くは無料でインストールが可能です。

ただし、オープンソースならではの特性をよく踏まえたうえで利用を検討する必要があります。

今回はECサイトのオープンソースについての基礎知識のおさらい、メリット・デメリットと共に、今注目の5大CMSサービス内容を徹底比較します。

ECサイトのオープンソースとは?

ECサイトのオープンソースとは、ソースコードが一般公開されているフリーライセンスのソフトウェアのことです。

一般的にECサイトを構築する方法としては、以下4つが有力な選択肢となります。

構築方法特徴具体例(サービス名)
オープンソース型・業者が構築、管理しているCMS内でサービスを利用
・基本機能はほぼ搭載している
・プラグインで機能の追加可能
・独自ドメインの取得が可能
・カスタマイズが自由にできる
EC-CUBE、WordPressなど
ショッピングモール型・モールのテナントとして出店
・基本機能はすべて搭載している
・自身で機能の追加はほぼ不可
・独自ドメインの取得は不可
・カスタマイズはほぼ不可
Amazonや楽天市場など
ASPカート型・業者が構築、管理しているCMS内でサービスを利用
・基本機能はすべて搭載している
・自身で機能の追加はほぼ不可
・独自ドメインの取得が可能
・カスタマイズはほぼ不可
BASEやMake Shopなど
パッケージ型・業者が構築、管理しているCMS内でサービスを利用
また、自社サーバーにインストールして利用する方法もある
・本格的な機能がフル装備
・欲しい機能はすべて追加可能
・独自ドメインの取得が可能
・カスタマイズが自由にできる
EC-ORANGE、ecbeingなど

オープンソース型は、公開されているソースコードを使ってホームページに必要な機能を自由にカスタマイズできる、汎用性の高いECサイト構築方法の一つです。

オープンソース型では、買い物かご(ショッピングカート)や決済ツールなどECサイトの基本機能がほぼそろっており、プラグインで好みの機能を後からどんどん追加できます。

オープンソース型CMSの多くは無料でインストールできるため、簡易的なサイトであれば誰でも簡単に独自ドメインを使った自社サイトが作れます。

オープンソース型はしばしばASPカート型やパッケージ型と比較されますが、ASPカート型と比べるとスタマイズの自由度が高く、パッケージ型に比べると比較的低コストで本格的なECサイト構築が可能となります。

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ECサイト構築方法の種類については、以下のコラム記事で詳しく解説をしています。

ECサイト構築方法徹底解説!手順・開発会社に委託時に必要な情報もご紹介

ECサイトのオープンソースを使うメリット・デメリット

ECサイトの構築にオープンソースCMSを活用するメリット・デメリットはそれぞれ次のようになります。

メリット

  • ECサイトに必要なプラグインの種類が豊富
  • 低コストでECサイト構築ができる
  • カスタマイズが自由に行える

ECサイト向けオープンソースCMSを使ってサイト構築を行う一番のメリットは「プラグインの種類が豊富である」点です。

サービスによっては何百種類とそろっているものもあるため、増やしたい機能がでてきた場合にも様々なプラグインで手軽に追加することができます。

次にオープンソースCMSの多くは無料でインストールできるため、一からサイトを構築するよりもずっと低コストでECサイトがもてます。

また、ECサイト運営に必要なデフォルト機能も充実しているため、制作期間を大幅に短縮することもできます。

その他にも、オープンソースはASPやショッピングモールと比べると各段に汎用性が高いため、ソースコードを扱える人がECサイト制作、更新を行えば自社が求める理想のECサイトにカスタマイズすることが可能なのです。

デメリット

  • セキュリティ面に不安が残る
  • ECサイト制作・更新に高度な技術と知識が必要
  • 本格的なECサイト構築には一定の費用がかかる

ECサイト向けオープンソースCMSを使ってサイトを構築するうえで考えられるデメリットは、セキュリティ面に不安が残る点です。

オープンソース型CMSは無料で誰でも簡単にインストールできるため、日本中や世界中にユーザーが拡散しています。

ユーザーの多さはCMSの特性を熟知している人数の多さと比例するため、ハッキングなどのセキュリティトラブルに見舞われる確率が低い方法とはいい切れません。

そのためオープンソースCMSを使ってECサイトを構築するなら、セキュリティ面のサポートを外部のベンダーに委託することを視野に入れたうえで利用することがベストです。

また、前述のように、オープンソースCMSを使って本格的なECサイトを構築するには、高度な知識と技術が必須となります。

言い換えれば、社内に知識、技術をもってサイト制作、更新ができる人材がいない場合は外注業者に作業を委託する費用が発生します。

CMS内のプラグインだけで欲しい機能が足らない場合も制作業者に別途外注することになってしまうため、パッケージ型と総費用が大きく変わらなくなることも予想されます。

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オープンソース型をはじめ、ECサイト構築するのにかかる費用について詳しく知りたい方は、以下のコラム記事をご覧ください。

ECサイト構築費用はいくら?予算を安く抑えたい方向けおすすめ事業者も紹介

ECサイトをオープンソースで構築するうえで必要な知識

オープンソース型CMSを使ってECサイトを構築するうえで必要となる知識は、主に以下3つです。

  • HTML
  • Java
  • PHP

HTML

HTMLとは、Web上に表示させたい文章(テキスト)や画像の情報、構成をコンピューターに指示するプログラミング言語で、Webページを作成するうえで基礎となる言語です。

主に「<h1></h1>=見出し」や「<p></p>本文」など「タグ」というもので構成されており、段落、見出し、リンクの埋め込みが行えます。

Google ChromeやSaferiなどのWebブラウザがHTMLコードを読み込み、Webページをどのように表示するかを判断します。

Java

Javaとは、Googleが開発に用いている三大言語と呼ばれるプログラミング言語の一つです。

Javaは活用範囲や汎用性が高く、どんなOSの環境下でも使えるため、金融などの業務システム開発やゲーム開発など様々な場面で使われており、昔から人気の高い言語とされています。

ホームページにおいては、ユーザーが目にする画面「フロントエンド」ではHTMLやCSSがよく用いられますが、Javaはサーバーサイドのバックエンドのプログラムを組む言語として使われるケースがよく見受けられます。

Javaとよく間違われる言語に「Java Script」がありますが、全くの別物ですので混同しないように注意してください。

PHP

PHPとは、動的なホームページが作成できるサーバーサイドのスクリプト言語です。

前述のHTMLはあくまで固定や「静的」な文字、画像を表示させることしかできないことに対し、PHPは掲示板などでコメントの書き込みが増えるたびに画面が変わっていくような「動的」なホームページ作成を行えるのが特徴です。

PHPで作られたオープンソース型CMSの代表例には、世界NO.1シェアを誇る「WordPress」があげられ、制作や更新がしやすく、習得も比較的簡単な言語といわれています。

ECサイト向けオープンソースはこんな方におすすめ

ECサイト向けオープンソースは、以下のような方におすすめの構築方法です。

  • Web知識・技術をお持ちの方
  • 独自性の高い本格的なECサイトを構築したい方
  • デザイン性の高いECサイトを低コストで構築したい方
  • 必要な機能のみを厳選したECサイトを構築したい方

Web知識・技術をお持ちの方

ECサイト向けオープンソースは、Web知識・技術をお持ちの方に最適な構築方法となります。

ECサイト向けオープンソースは、デフォルトのままでもすぐにECビジネスを開始すること自体は可能です。

しかし、ハイエンドなECサイトを構築、更新を行うには、やはり公開されているソースコードを使ってECサイト制作、更新ができる人材が必須であることは否定できません。

HTMLやCSS、PHPなどのWebデザイン、コーディング知識を持つ個人、あるいは社内に担当者がいる企業様は、ぜひオープンソースを使った構築方法を前向きに検討してみる価値があるといえるでしょう。

独自性の高い本格的なECサイトを構築したい方

ECサイト向けオープンソースは、独自性の高い本格ECサイトを構築したい方にも最適です。

ショッピングモールは圧倒的な集客力、ASPはWeb知識や技術が不要でECサイトの運営ができるといったメリットはありますが、どちらも自由度が低く、ECサイトの独自性はほぼ出せないに等しい方法です。

汎用性に優れたオープンソース型CMSを使って同業他社にない独自デザイン、機能などを充実させ、世界に1つしかない貴社だけのECサイトを構築しましょう。

デザイン性の高いECサイトを低コストで構築したい方

ECサイト向けオープンソースは、デザイン性の高いECサイトを低コストで構築したい方にもおすすめです。

オープンソースのビジネスモデルは欧米発祥のCMSが多いため、世界的有名Webデザイナーが手掛ける斬新でハイセンスなデザインテンプレートが非常に充実しているからです。

オープンソースと比較対象とされやすいASPカートもサービスによってはデザインテンプレートの種類は充実していますが、おしゃれさという点ではオープンソースに軍配が上がります。

必要な機能のみを厳選したECサイトを構築したい方

ECサイト向けオープンソースは、必要な機能のみを厳選したECサイトを構築したい方にも向いています。

ECサイト向けオープンソース型CMSの大きな特徴に「プラグインの豊富さ」が挙げられますが、プラグインで必要な機能を追加することとは、同時に自社に不要な機能は一切入れなくて済むことを意味します。

そもそも、ECサイトは機能が充実しているからといって、かならずしも売り上げに直結するとは限りません。

ECサイト内のスリム化は、ユーザーがサイト内で快適に買い物を楽しむため「ユーザビリティ」を高めることにもつながるため、ユーザーファーストを考慮した独自のECサイトを構築したい個人や企業には最適な方法となるでしょう。

ECサイト向けオープンソース型CMSを徹底比較【5大サービス】

ECサイト向けオープンソース型CMSの中で、代表的なサービスを5つ紹介していきます。

オープンソース型CMS特徴
EC-CUBE・ECサイト向けオープンソフトCMS国内シェアNO.1
・プラグインの数800種類以上
・日本国内向きの制作環境が充実
Welcart( WordPressプラグイン)・CMSの中で世界シェアNO.1
・SEO対策に強いサイトが作れる
・サイト更新が簡単
Adobe Commerce・ECサイト向けオープンソフトCMS世界シェアNO.2
・越境EC向け機能が充実している
・マルチサイト機能が無制限で活用できる
osCommerce・ドイツ生まれのオープンソース
・ECサイトに特化したCMS
・ECサイト向けデフォルト機能が充実している
PrestaShop・フランス・米国初のオープンソース
・欧州テイストでおしゃれなテンプレートが充実
・女性向け商品、コンテンツ販売向き

EC-CUBE

EC-CUBE

出典:EC-CUBE

EC-CUBE(イーシー・キューブ)は、ECサイト向けオープンソース国内NO.1のCMSです。

EC-CUBEの一番の特徴は約800種類から選べるプラグインの多さであり、おおかたの機能は無料でインストールできます。

オープンソース型CMSは海外製のものが多い中、EC-CUBEは純日本製であることから開発や制作環境も安心して取り組めることが評判を呼んでいます。

日本人好みのデザインテンプレートも豊富で、コンビニや後払い、BtoBなど国内EC向けの決済ツールも充実しており、国内市場をメインにビジネス展開を行う事業者に人気が高く、導入件数国内トップシェアを誇っています。

Welcart(WordPressプラグイン)

Welcart

出典:Welcart for WordPress

WordPress(ワードプレス)は、世界中の誰もが知るホームページ・ブログの作成ができるオープンソース型CMSです。

WordPressの大きな特徴はGoogleも公に認めるほど検索エンジンの最適化(SEO)に適しており、ECサイトの集客に欠かせない自然検索からの流入が見込みやすい仕様になっている点です。

HTMLなどのWeb知識が深くない方でも操作や更新が簡単に行えるため、誰でも比較的簡単で低コストでSEOに強いホームページができます。

ただし、WordPressにはショッピングカート機能がないので、WordPressを使ってECサイトを構築するには専用カートシステム機能のあるプラグインを利用しなければなりません。

Welcart(ウェルカート)は、WordPress専用カートプラグインの中で唯一の日本語版となり、国内EC事業者の方にも安心した環境でECサイトの構築や更新ができます

Adobe Commerce

出典:Adobe Commerce

Adobe Commerce(旧:Magento)は、米国発のECサイト向けオープンソース型CMSであり、Adobeシステムが買収した2018年以降は世界No.1シェアを誇っています。

日本に上陸当初は日本語環境では使いづらいといわれていましたが、2016年から日本語に対応されました。

Adobe Commerceの大きな特徴は、複数のサイトが同時にもてるマルチサイト機能や多言語、外貨などグローバル対応機能が充実している点にあります。

マルチサイト機能は無制限のため、ブランドやターゲット別に複数のホームページを展開したい事業者には大変重宝します。

グローバル対応は、主に欧米向け越境ECビジネスをお考えの事業者におすすめの機能であり、海外受けしやすいデザインテンプレートやカスタマイズ機能が貴社の海外ビジネスを後押ししてくれます。

osCommerce

osCommerce

出典:osCommerce

osCommerce(オーエスコマース)とは、2019年以降の現在まで欧米を中心に2万店舗の実績を誇る、ドイツ発・ECサイト向けオープンソース型CMSです。

osCommerceでは一部日本語対応していますが、基本的には英語が主軸となっているCMSのため、英語の読解力に自信のない方は派生サービスの「Zen Cartゼンカート」がおすすめです。

ECサイトに完全特化したosCommerceは、ECサイト向けデフォルト機能が非常に充実しており、インストールするだけでECサイトビジネスがすぐに始められます。

osCommerceは高度な知識が不要とされるPHPで構成されているため、HTMLやJavaなどの知識がない方でもECサイト制作や更新を比較的簡単に行うことができます。

拡張機能のほとんどを無料で追加することも可能なため、社内に高度なWeb知識をもった人材がいない場合でも極力外注業者に頼らず、低コストでECサイトを構築できます

PrestaShop

PrestaShop

出典:PrestaShop

PrestaShop(プレスタショップ)とは、フランスや米国に本社を置き、主に欧州地域を中心にダウンロード数100万人以上を誇る最も新しいECサイト向けオープンソース型CMSです。

同じ欧州系発のosCommerce等と同様、PHPで構成されたCMSのため、ECサイト制作や更新の難度も低く、多言語、外貨などのグローバル対応機能も充実しています。

Prestashopはオンラインショップのパイオニア的存在といわれており、主にダウンロードやコンテンツ販売に適しています。

欧州テイスト独特の斬新でスタイリッシュなデザインテンプレートも充実しており、ファッションや美容系など女性向けサイトの構築ツールとしてもおすすめです。

ただし、バージョンアップが頻繁に行われていることから日本語対応がなかなか追いついていないデメリットもあるため、基本的には英語での操作に抵抗がない方に向いているといえるでしょう。

まとめ

今回はECサイトのオープンソースについての基礎知識、メリット、デメリットと共に、今注目の5大CMSサービスについてもご紹介しました。

まとめますと、ECサイトのオープンソースとはソースコードが一般公開されているフリーライセンスのソフトウェアのことです。

オープンソース型ならではの特徴は次の5つです。

  • 業者が構築・管理しているCMS内でサービスを利用
  • 基本機能はほぼ搭載している
  • プラグインで機能の追加可能
  • 独自ドメイン取得可能
  • カスタマイズが自由にできる

ECサイト構築にオープンソース型CMSを活用するメリット・デメリットは、それぞれ次のようになります。

メリット・ECサイトに必要なプラグインの種類が豊富
・低コストでサイト構築ができる
・カスタマイズが自由に行える
デメリット・セキュリティ面に不安が残る
・サイト制作・更新に高度な技術と知識が必要
・本格的なサイト構築には一定の費用がかかる

オープンソースCMSを使ってECサイトを構築するうえで必要となる知識は以下3つです。

  • HTML
  • Java
  • PHP

ECサイトのオープンソースは、次のような方におすすめの構築方法です。

  • Web知識・技術をお持ちの方
  • 独自性の高い本格ECサイトを構築したい方
  • デザイン性の高いECサイトを低コストで構築したい方
  • 必要な機能のみを厳選したECサイトを構築したい方

今、注目のECサイト向けオープンソースCMSサービスは以下の5社です。

  • EC CUBE
  • Welcart(WordPressプラグイン)
  • Adobe Commerce
  • osCommerce
  • Prestashop

このように、ECサイト向けオープンソース型CMSは低コストで汎用性が高く、独自性の高いECサイト構築ができる方法であることは間違いありません。

ぜひ利用に際してはメリット、デメリットの両方をきちんと踏まえ、貴社ならではのECサイト作りに活用してください。

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