ホームページを自分で編集・修正する方法や注意点を解説【初心者でも簡単】

ホームページの情報を更新したいものの、制作会社への依頼は費用と時間がかかりがちで悩む経営者は多いです。
『既存のホームページの内容を自分で編集したい』
『ホームページのデザインやレイアウトの編集は自分でできる?』
『ホームページの編集のやり方やツールを教えて』
上記の疑問に答えるため、今回の記事では、自分でホームページを編集する方法から、知っておきたい注意点までをまとめました。
さらに、ホームページ制作会社に依頼した場合の費用相場や、ホームページ編集に関するよくある質問についても紹介します。
本記事を読めば、外注に頼らずホームページを編集する具体的な手順がわかり、コスト削減と迅速な情報発信が実現します。
まずは自分で編集する方法やメリットを学び、コストを抑えながらホームページを育てる第一歩を踏み出しましょう。
※本記事の情報は、2025年8月26日時点のものです
ホームページを編集・修正する簡単な2つの方法
ホームページを編集・修正する簡単な2つの方法は、以下のとおりです。
- ローカル環境で編集してFTPでアップする
- CMSを利用する
自分のスキルやホームページの目的に合った編集方法を選び、スムーズに更新してコンテンツを充実させましょう。
ローカル環境で編集してFTPでアップする
ローカル環境での編集作業は、自分のパソコン上で安全に作業を進められるのが大きなメリットとなります。
本番のレンタルサーバーとは異なり、ローカル環境では編集中に誤って保存しても公開される心配がありません。
くわえて、ローカル環境のXAMPPをインストールしておけば、サーバーと同じように編集結果を確認できるのも利点です。
XAMPP(ザンプ)は、Apache・MySQL・PHP・Perlをまとめてインストールできるローカル開発環境構築ソフトです。
ローカル環境でホームページを編集し、本番環境にアップロードする大まかな手順は以下のようになります。
- FTPソフトでサーバーからホームページデータをパソコンへダウンロード
- ダウンロードしたHTML・CSSファイルをテキストエディタで開いて編集
- 編集後のファイルをFTPソフトでサーバーへアップロード
- ブラウザで更新内容を確認し作業を完了
ただし、初期設定としてXAMPPなどのインストールには多少の知識が必要となるため、自分のスキルとの相談が必要です。
CMSを利用する
CMSを利用すれば、HTMLやCSSといった専門的な知識がなくても、ホームページの編集や修正が簡単に行えます。
CMSは「Content Management System」の略称で、テキストや画像などを一元管理できる仕組みです。
多くのCMSには、ブログを更新する感覚で直感的に操作できる管理画面が用意されているため、初心者でも安心です。
たとえば、世界で人気のあるCMS「WordPress(ワードプレス)」では、以下のステップで編集作業が完了します。
- WordPressの管理画面にログイン
- 編集するWebページや投稿を選択
- タイトル・本文・画像などを修正
- プレビューで内容を確認
- 更新ボタンをクリックして公開
専門業者に依頼せずとも自分で迅速に情報を更新できるため、常に最新の情報を提供し続けられるのが大きなメリットです。
手軽にホームページの更新・編集作業を行いたいと考えているなら、CMSの導入と運用をまずは検討しましょう。
ホームページを自分で編集・修正するメリット
ホームページを自分で編集・修正するメリットは、以下のとおりです。
- 費用を大幅に抑えられる
- いつでも自分のタイミングで素早く更新できる
- 自由にカスタマイズできる
- ホームページ作成のスキルやHTML・CSSの知識が身につく
- ホームページを段階的に育てられる
自分でホームページを運営してコストを削減しつつ、より充実したコンテンツでユーザーに訴求しましょう。
費用を大幅に抑えられる
ホームページを自分で編集・修正する場合、制作会社への外注費が不要になるため運営コストを大幅に削減できます。
ホームページ制作会社に更新を依頼すると、テキストの差し替えや画像の変更といった軽微な作業でもその都度、費用が発生します。
ホームページ制作にはデザイン費やコーディング費で数十万円、月々の保守管理費として数万円が必要なケースも珍しくありません。
自分で作業を行えば、レンタルサーバー代やドメイン代など、年間数千円~数万円程度の実費のみに抑えられます。
そのため、本来は外部に支払うはずだった費用を広告宣伝費や事業の設備投資に回すなど、より戦略的な資金活用が可能です。
いつでも自分のタイミングで素早く更新できる
自分でホームページを編集できれば、制作会社とのやり取りに時間をかけず、素早く情報の更新が可能です。
ホームページ制作会社に更新作業を依頼する場合、依頼内容の伝達や見積もり確認などの段階的なプロセスが必要となります。
そのため、「情報の反映までに数日かかる」「休日には対応してもらえない」などスピード感にかける場面が出てきます。
自分で編集すれば、新商品や限定セールの告知などをスピーディーに発信できるため、貴重なビジネスチャンスを逃しません。
ホームページで常に鮮度の高い情報を発信し、ユーザーへの訴求を強め、変化の速い市場で競争優位性を保ちましょう。
自由にカスタマイズできる
ホームページを自分で編集・修正すれば、制作会社の都合に縛られず、柔軟なカスタマイズが実現できます。
ホームページ制作会社では、細かな修正でも追加費用が必要になるケースもあり、気軽に試行錯誤を行えません。
しかし、自分で編集すれば、文言や色を変えたCTAでのABテストのようなマーケティング視点の細かな改善活動も自由です。
自社のブランドイメージや理想を反映させた独自性の高いホームページを目指すなら、自分で編集に挑戦してみましょう。
ホームページ作成のスキルやHTML・CSSの知識が身につく
ホームページの自作や編集作業の経験は、インターネットの専門的な知識やスキルを自然に習得できる絶好の機会です。
ホームページの編集作業を通して、HTMLやCSSといったマークアップ言語の基本構造を深く理解できます。
さらに、WordPressのようなCMSの操作方法や、SEOの基礎知識など実践的なスキルも身につけられます。
ほかに、Webマーケティングの知識があれば、広告やホームページによって自社の商品・サービスの売上向上も十分に可能です。
ホームページを段階的に育てられる
自分で編集できるスキルがあれば、事業の成長や市場の反応に合わせ、ホームページを段階的に育てていけます。
最初から大規模・多機能なホームページを作ろうとすると、多額の初期投資が必要になり、完成後の方向修正も困難です。
一方、必要最低限のコンテンツ数からスモールスタートすれば、データ分析や市場動向に合わせて柔軟に改善できます。
たとえば、「アクセス解析でよく読まれるコンテンツの情報を拡充」「顧客からよくある質問をFAQページとして追加」といった形です。
変化の速い市場や顧客ニーズに対応できるホームページを運営したいなら、スモールスタートで始めてみましょう。
ローカル環境でホームページを編集・修正するやり方
ローカル環境でホームページを編集・修正する方法のステップについて、以下の表にまとめました。
作業 | ポイント |
---|---|
1.FTPで本番サーバーからパソコンへダウンロード | 公開ディレクトリのHTML・CSS・JavaScript・画像などを取得 |
2.ローカル環境の準備 | PHPやDBが必要な場合は、XAMPPやLocalをインストール・起動 |
3.テキストエディタで編集 | HTML・CSS・JavaScriptを修正 |
4.ローカル環境で動作確認 | ブラウザで表示崩れやリンク切れをチェック |
5.差分をFTPでアップロード | 変更ファイルのみ本番サーバーにアップロード |
6.本番表示を確認 | キャッシュを削除し、複数端末で表示と機能を確認 |
自分のパソコンに「Local」「XAMPP」といったソフトを導入し、仮想サーバー環境を構築するのがポイントです。
ローカルに仮想サーバー環境を整えるソフトとしては、「Local」のほうがインストール・設定作業が簡単で初心者向けです。
また、ローカル環境と本番サーバーでのファイルのやり取りには、以下のようなFTPクライアントが必要となります。
ソフトウェア名 | 特徴 |
---|---|
FileZilla | Windows・Mac・Linux対応 無料・オープンソースで利用者が多く設定情報も豊富 |
WinSCP | Windows対応 SFTP・SCP対応でエクスプローラー風インターフェース |
Cyberduck | Windows・Mac対応 シンプルなUIでクラウドストレージ連携も可能 |
Transmit | Mac対応 高速転送と安定性に優れた有料FTPクライアント |
ForkLift | Mac対応 デュアルペイン型でファイル管理機能が豊富 |
HTML・CSS・PHP・JavaScriptファイルなどを編集するためのテキストエディタとしては、以下が代表的です。
ソフトウェア名 | 特徴 |
---|---|
Visual Studio Code | Windows・Mac・Linux対応 拡張機能が豊富で、HTML・CSS・PHP・JavaScript編集に最適 |
Sublime Text | Windows・Mac・Linux対応 軽量で動作が速く多機能なテキストエディタ |
Atom | Windows・Mac・Linux対応 GitHub開発でカスタマイズ性が高い(開発終了済みだが利用可) |
Brackets | Windows・Mac・Linux対応 Web開発向け機能が豊富でライブプレビュー可能 |
Notepad++ | Windows対応 軽量で多言語対応の高機能テキストエディタ |
CMSを使用しないホームページの編集はかなり作業が複雑になりがちですので、ポイントを最初に確認してから進めましょう。
CMSでのホームページの編集・修正の仕方
CMSを利用すれば、HTMLのような専門知識がなくても直感的な操作でホームページを編集・修正できます。
多くのCMSはブログを更新するのと同様の手軽さで、ホームページの文字や画像を編集できる機能を備えています。
CMSによってホームページの編集方法は異なりますが、基本的な操作は「管理画面へログイン」→「ページの編集画面に移動」→「修正したページを更新」の3ステップです。
CMSの代表格であるWordPressでのホームページ編集の流れは、以下のとおりです。
作業 | ポイント |
---|---|
1.ログイン | 管理画面(/wp-admin)からユーザー名・パスワードでログインする |
2.ページ編集 | 固定ページまたは投稿から編集対象を選び、内容を変更する |
3.保存 | 「下書き保存」または「更新」ボタンで変更を反映する |
4.プレビュー確認 | 公開前にプレビューで表示崩れや誤字を確認する |
なお、近年はWordPressのレンタルサーバーへのインストールも、ワンクリックで完了する仕組みが主流です。
そのため、CMSでのホームページの構築・編集は昔より遥かに簡単になっており、初心者でもスムーズに始められます。
ホームページを自分で編集・修正する場合の注意点
ホームページを自分で編集・修正する場合の注意点は、以下のとおりです。
- サーバー接続情報はきちんと管理する
- 権限管理を適切に設定する
- 著作権に配慮した画像やコンテンツを使用する
- 過度な装飾・不自然なSEO対策は避ける
セキュリティや著作権侵害のリスクを理解し、トラブルのない安全なホームページ運営を実現しましょう。
サーバー接続情報はきちんと管理する
ホームページを自分で編集するときは、サーバーへ接続するための情報を厳重に管理し、紛失や漏えいを防ぎましょう。
サーバー接続に必要なFTP情報はデータが保管された金庫の鍵であり、第三者の手に渡ると深刻な事態を招きます。
たとえば、ユーザー名とパスワードが第三者に漏えいすると、ホームページのデータの改ざんや削除の危険性があります。
また、ホームページ制作会社から提供されたアカウント情報を紛失してしまうと、緊急時に自分で対応できません。
「パスワードの使い回しを避ける」「アカウントは大切に保管する」など、慎重にサーバー情報を管理してください。
権限管理を適切に設定する
複数人でホームページを運営する場合、担当者ごとにCMSのアクセス権限を適切に設定する作業が不可欠です。
もし、関係者全員に管理者権限を与えてしまうと、操作ミスなどにより重要なWebページを誤って削除するリスクが高まります。
WordPressにデフォルトで設定できる編集権限を、以下の表にまとめました。
権限名 | 特徴 |
---|---|
管理者(Administrator) | すべての操作が可能 |
編集者(Editor) | 投稿・Webページの全編集が可能だが設定変更不可 |
投稿者(Author) | 自分の投稿のみ作成・編集・公開可能 |
寄稿者(Contributor) | 自分の投稿を下書き作成のみ可能・公開不可 |
購読者(Subscriber) | 閲覧やプロフィール編集のみ可能 |
それぞれの担当業務に合わせて必要最低限の権限を付与し、意図しないトラブルを予防して安全な運用体制を構築しましょう。
著作権に配慮した画像やコンテンツを使用する
ホームページに掲載する画像や文章は、他者の著作権を侵害しないように細心の注意を払う必要があります。
インターネット上で見つけた他人の写真や文章などを許諾なく使用すると、著作権法に抵触し、大きなトラブルに発展しかねません。
安全なのは、自分で撮影した写真や執筆した文章の使用ですが、外部の素材を利用する場合は利用規約を確認しましょう。
フリー素材であっても、商用利用の可否やクレジット表記の要不要など、規約は提供サイトごとに細かく定められています。
意図せず法律違反を犯さないよう、コンテンツを使用する前には出典と利用条件を確認する習慣をつけてください。
過度な装飾・不自然なSEO対策は避ける
「ホームページの見た目を過度に装飾」「作為的なSEO対策」などは、ユーザーの利便性や検索順位を損なうため避けるべきです。
「派手すぎるデザインや色使い」「多すぎる文字の強調」は、ユーザーにとって情報が読みにくくなる原因となるからです。
また、順位を上げる目的で特定のキーワードを不自然に詰め込む手法は、検索エンジンからペナルティを受けるリスクさえあります。
ユーザーにとって本当に価値のある、わかりやすく質の高いコンテンツの提供が、結果的に有効なSEO対策となります。
既存のホームページの編集をホームページ制作会社に依頼する費用相場
既存のホームページの編集を外注する場合、費用は内容やホームページ制作会社によって大きく異なり、数千円~数十万円以上と幅広いです。
料金は基本的に作業時間と技術的な専門性の高さに応じて算出されるため、テキスト修正とデザイン改修では大きな差が生まれます。
ホームページの編集費用についての大まかな相場を、以下の表にまとめました。
作業内容 | 相場 |
---|---|
お知らせ更新・文章修正・画像差し替え | 5,000円~2万円 |
新規デザインページ追加(構成~コーディング) | 5万円~15万円 |
お問い合わせフォームの変更 | 5,000円~5万円 |
決済連携・EC化など高度なカスタマイズ | 30万円~100万円以上 |
契約形態にはスポット契約と月額の保守契約があり、自分のホームページの更新頻度に合わせて選ぶのが賢明です。
ホームページの編集に関するよくある質問
ホームページの編集に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- フリー・無料のホームページ編集ソフトはありますか?
- ホームページの編集は初心者でもできますか?
- おすすめのCMSはやっぱりWordPressですか?
- 勉強のために他人のホームページを編集したいのですができますか?
あらかじめホームページ編集への疑問や不安を解消して、自信をもってコンテンツ拡充の第一歩を踏み出しましょう。
フリー・無料のホームページ編集ソフトはありますか?
無料で利用できるホームページ編集ソフトには、「テキストエディタ」「Webサイトビルダー」の2種類が存在します。
ホームページを編集する目的によって最適なツールは異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶ必要があります。
HTMLやCSSなどを直接編集したい場合は、Visual Studio Codeに代表されるテキストエディタが便利です。
一方、専門知識なしで手軽に編集したいなら、ローカルで動作するWebサイトビルダー「Mobirise」などがおすすめです。
ホームページの編集は初心者でもできますか?
CMSが導入されているホームページであれば、専門知識のない初心者でも基本的な編集は十分に可能です。
現在のホームページの多くは、専門的なコードを記述しなくても、ブログ感覚でテキストの修正や画像の差し替えができます。
たとえば、お知らせの追加・営業時間の変更・スタッフ写真の入れ替えといった日常的な更新は、管理画面から簡単に行えます。
おすすめのCMSはやっぱりWordPressですか?
WordPressは世界的に圧倒的なシェアを誇りますが、目的によってはほかのCMSが適している場合もあります。
たとえば、ネットショップなら「Shopify」、マーケティング活動の強化なら「HubSpot CMS」が候補になります。
汎用的なホームページならWordPress一択ですが、特定の目的に特化したい場合はほかのCMSも検討しましょう。
勉強のために他人のホームページを編集したいのですができますか?
許可なく他人のサーバーにアクセスしてホームページを編集すると、不正アクセス禁止法に抵触するため絶対にやめましょう。
安全にスキルを磨くには、ブラウザのデベロッパーツールを使い、ホームページのHTMLやCSSを分析する方法があります。
さらに、気に入ったデザインを参考にローカル環境で再現してみる模写コーディングは、非常に効果的な練習方法です。
まとめ
ホームページを編集するには、「ローカル環境で作業してFTPでアップロード」「CMSを利用」の2種類があります。
自分で更新作業を行えば運営コストを大幅に削減できるだけでなく、新商品や限定セールの告知などを迅速に発信できます。
安全な運営のためには、「サーバー接続情報の厳重な管理」「著作権への配慮」「適切な権限設定」などが不可欠です。
自分で編集すればHTMLやCSSの知識も身につくため、事業の成長に合わせてホームページを育てましょう。
また、当サイトの「ビズサイ」ではホームページ制作サービス(サブスクリプション)を提供しています。
制作費は0円でオリジナルデザインのホームページを制作しており、月額費用は5,478円(税込)からです。
ホームページの公開後も、更新代行や保守管理などのサポートをしています。
ご自身でホームページを更新することも可能ですので、新規開設やリニューアルでお困りの方はビズサイにお任せください(ホームページ制作サービスの詳細を見る)。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
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