YMYLとは?対象ジャンルや行うべきSEO対策を紹介

YMYLは、お金や医療など人生にまつわる重要な情報を扱う領域であり、SEOではそのほかのジャンル以上に注意しなければなりません。
『YMYLって具体的にどういったものなの?』
『YMYLとE-E-A-Tはどう関係している?』
『YMYLのSEO対策は何をすべき?』
今回の記事では、上記の悩みに応えて、YMYLの基礎知識や対象ジャンル、具体的なSEO対策などについてまとめました。
本記事を読めば、YMYLを知り、対象ジャンルやSEO評価に関する理解を深められます。
コンテンツに適したSEO対策を実施して、YMYL領域での上位表示を目指しましょう。
※2026年2月17日:記事の情報を更新しました
YMYL(Your Money or Your Life)とは
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字を取った言葉で、日本語では「あなたのお金、あなたの生活」と訳されます。
簡単にいえば、生活やお金など人生の重要なシーンで関わってくるジャンルのことで、医療・金融・法律などが該当します。
こういったジャンルは、誤った知識やノウハウによって「健康被害(病状悪化や誤った治療法の実践)」「経済的損失(不適切な投資判断による資産喪失)」など人生に大きな悪影響を与える危険性があります。
そのため、Googleは「検索品質評価ガイドライン(検索結果の品質を判定するさいに使用する外部評価者向けの文書)」でこれらを「YMYL」とし、正確性や信頼性においてほかのジャンル以上に厳しい評価基準を定めているのです。
コンテンツを制作する場合も、YMYL領域に該当するのであれば、ほかのジャンル以上に正確性や信頼性を確保することが求められます。
YMYLとE-E-A-Tの関係
YMYLを評価するさいに特に重視される品質基準に「E-E-A-T」があります。
E-E-A-TはGoogleがWebサイトやページの品質を評価するために定めた基準のことで、以下4つの要素の頭文字を取った言葉です。
| E-E-A-T | 概要(例) |
|---|---|
| Experience(経験) | 実体験に基づく情報が含まれているか(商品やサービスのレビュー、現地訪問、自社調査データなど) |
| Expertise(専門性) | 専門的な知識や技術について書かれているか(医師監修の医療記事、弁護士による法律の解説記事など) |
| Authoritativeness(権威性) | その分野で信頼される情報源として認められているか(公的機関からのリンク、業界団体からのリンクなど) |
| Trustworthiness(信頼性) | ユーザーが安心して利用できるWebサイトか(HTTPS化、運営会社・責任者の明記など) |
以前はE-A-Tと呼ばれていましたが、2022年12月に「Experience(経験)」が追加されたことでE-E-A-Tとなりました。
YMYLにおいては、E-E-A-Tが優れたコンテンツを特に重視しているとGoogleは明言しています。
そのため、YMYL領域ではE-E-A-Tの各要素を満たすコンテンツ設計が重要です。
GoogleがYMYLを導入した背景
GoogleがYMYLを導入した背景は、信頼性の低い情報や根拠が不明確な情報が上位表示されていた状況を改善するためでした。
Googleでは、網羅性・文字数・キーワード出現率などを重視してページの品質を評価していた時期がありました。
しかし、この評価基準では、記事の内容に医学的根拠がない情報や事実と異なる内容であっても、キーワードに関する情報が網羅されていれば検索結果の上位に表示されてしまいます。
日本でも、2016年にDeNAが運営する医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」で医学的根拠のない情報や不正確な健康情報が大量に掲載されていたことが発覚し、大きな社会問題になりました。
こういった問題を受けて、Googleは2017年12月に日本語検索を対象とした健康アップデートを実施し、E-A-T(当時)の基準に基づいてYMYL領域のコンテンツをより厳格に評価するアルゴリズムを導入しました。
YMYLの対象ジャンル
GoogleがYMYLの対象としているジャンルは次のとおりです。
- ニュース・時事問題
- 市民・政府・法律
- 財産
- ショッピング
- 健康・安全
- 人々の集団(属性・アイデンティティ)
- その他
制作を検討しているコンテンツのジャンルが、上記に該当する場合は注意が必要です。
それぞれテーマ例などについて詳しく見ていきましょう。
ニュース・時事問題
国際的な問題や政治、ビジネス、災害、科学、テクノロジーなど、ニュース・時事問題のカテゴリーです。
これらの情報は社会や人々の生活に大きな影響を与えることから、誤った情報が伝わらないよう厳格な基準で扱われます。
ただし、同じニュースであってもスポーツの試合速報やエンタメの新作情報など、ユーザーの金銭・健康・安全に直接影響しない娯楽情報は、YMYLに該当しないケースがあります。
市民・政府・法律
選挙や政府機関、公的サービス、社会福祉、法律問題などのカテゴリーです。
たとえば、法律問題であれば「離婚調停の手続き」「遺産相続の要件」などが挙げられます。
これらのジャンルは、誤った情報が伝わるとユーザーの法的権利が侵害されたり、行政サービスの申請機会を逃したりするため、厳格な基準で扱われます。
財産
投資や税金、年金、融資、決済手段、保険など、ユーザーの財産や経済的な安定に関わるもののカテゴリーです。
たとえば、「住民税の計算方法」「NISAの始め方」「還元率が高いクレジットカード」などを紹介するコンテンツが該当します。
また、資金に関するアドバイスや、金銭のやり取りができるコンテンツなども対象です。
これらのカテゴリーは、誤った情報や不適切なアドバイスを受けると、金銭的な損失を被る可能性があるため、厳格に扱われています。
ショッピング
商品・サービスの購入や情報の調査、支払い情報の送信など、購買行動に関連するもののカテゴリーです。
ユーザーに誤った情報を提供すると、大きな損失を与える可能性があります。
さらに、安全性の低いWebサイトでは、クレジットカード情報や銀行口座情報といった重要な情報が流出する恐れがあるため、厳格に扱われています。
特に決済機能を持つページや高額商品(不動産や自動車など)を扱うページは大きな損害が出る可能性があり、慎重な取り扱いをしなければいけません。
健康・安全
医療や薬、病院、緊急対応、危険行為などのカテゴリーです。
これらのカテゴリーは、誤った情報に沿って行動を起こすと、大きな健康被害や生命の危険を招くため、特に厳格に扱われます。
Googleが重視するE-E-A-Tの観点から、医療従事者による執筆・監修がないコンテンツは評価されにくく、上位表示が難しいケースが多く見られます。
人々の集団(属性・アイデンティティ)
国籍、人種、民族、宗教、性別、性的指向、障害など、人の属性に関する情報や、それに関連する主張を扱うカテゴリーです。
これらはセンシティブなものであり、誤った情報や偏向的な情報は、差別やヘイトスピーチなど深刻な問題に発展しかねないため、特に慎重な扱いが求められます。
その他
フィットネスや栄養、住宅、進学、就職など、経済的・身体的・社会的に大きな影響を与える情報全般も、YMYLに該当します。
これまで紹介した各カテゴリー以外でも、誤った情報によってユーザーに金銭的損失、健康被害、または取り返しのつかない機会損失が生じる可能性がある情報は、YMYLと同等の品質基準で扱うべきです。
YMYL領域のSEO対策
YMYL領域で、E-E-A-Tの基準を満たして上位表示を狙うには、次のような対策が考えられます。
- 著者情報を明記する
- 責任者情報を明記する
- 裏づけとなる正確な情報を提示する
- コンテンツのアップデートを定期的に実施する
- 被リンクやサイテーションを獲得する
- SSL化する
それぞれ詳しく解説します。
著者情報を明記する
Authoritativeness(権威性)を高めるためには、コンテンツの著者が誰かを明記するのが効果的です。
その分野の専門家であることや、社会的な知名度があることなどをユーザーに伝わるように、プロフィールを作成してWebサイトに掲載しましょう。
たとえば、次のような情報を掲載するのがおすすめです。
- 所属する企業(団体)・肩書き
- 詳しいジャンル
- 簡単な経歴・実績
- 所有する資格
そのほか、受賞歴や過去の出版経験などもあれば、記載しましょう。
上記の情報を、サイドバーやページ下部など、記事の読了を妨げない位置に配置しましょう。
著者が専門家でない場合は、監修者をつけて権威性を確保するのもおすすめです。
このとき、監修者は名前を貸すだけの形式的な関与ではなく、内容を確認・検証してもらい、コンテンツの正確性と専門性を担保してください。
著者と同じように簡単にプロフィールをまとめ、監修したコンテンツのページに掲載しましょう。
責任者情報を明記する
Trustworthiness(信頼性)を高めるためには、Webサイトの運営元を明らかにするのがおすすめです。
運営元が明確になっていないと情報源として信頼できないため、評価がマイナスになる恐れがあります。
Webサイトを運営する企業の住所、責任者の氏名、問い合わせ先の情報などは、別途ページを設けましょう。
また、サービスを提供したり、決済したりできるようなWebサイトであれば、上記に加えて特定商取引法に基づく表記、利用規約、プライバシーポリシーなどを掲載し、信頼性を担保しましょう。
裏づけとなる正確な情報を提示する
YMYLにおけるWebページの評価では正確性が重視されるため、根拠や裏づけとなる情報源を併せて提示しましょう。
信頼できる出典を明示することで、コンテンツの信頼性と専門性を示せるためです。
データを参照するさいは、政府や公的機関、専門機関、著名な専門家などが発表している情報・論文などを使い、出典情報やリンクを掲載します。
たとえば、日本の人口減少について伝えたい場合、「10年前の出生数は◯万人だったのに対し、2025年の出生数は◯万人まで減少(※)…」といったように、該当部分に米印を記載し、文末またはページ下部に「※出典:厚生労働省(リンク)」と掲載します。
外部サイトの情報を引用するさいは、出典情報を明記せずに掲載すると、著作権侵害のリスクがあるため注意しましょう。
コンテンツのアップデートを定期的に実施する
Webページに掲載した情報の正確性を高めるには、情報の更新やアップデートを定期的に行うのも重要です。
YMYLに限らず、情報は時間とともに変化し、アップデートされるものです。
コンテンツを制作したさいには正しい情報だったとしても、時間の経過で間違った情報になることもあります。
たとえば、コンテンツ制作時に住宅ローンの金利が2%と記載した場合、数年後に3%に上がったにも関わらず、コンテンツの情報を更新しなければ、コンテンツを見たユーザーは金利が2%だと勘違いしてしまいます。
特にYMYLは人生に大きな影響を与えるものであり、古い情報による誤認が大きな損害につながる危険性もあるでしょう。
そのため、制作したコンテンツを定期的に確認し、情報の更新やアップデートをしっかり行ってください。
Googleは情報の鮮度が保たれたWebページを評価する傾向があるため、上位表示を狙うためにも、定期更新を行うのはおすすめです。
被リンクやサイテーションを獲得する
YMYL領域では、良質な被リンクやサイテーションを獲得するのも重要です。
被リンクとは、他サイトから自サイトに向けて張られたリンクのことです。
第三者のWebサイトからリンクで参照されるコンテンツは、Googleに有益な情報が掲載されていると判断されやすく、SEO評価の向上につながります。
一方、SEOにおけるサイテーションとは、サイト名やブランド名などの情報が他サイトやSNSで言及される状態のことです。
たとえば、第三者がSNSで自社のことを言及していた、口コミサイトで自社商品のレビューがされていた、などが該当します。
被リンクと異なり、サイテーションはリンクを張る必要はありません。
インターネット上で言及・紹介されることが多ければ、社会的知名度の高い会社・サービスだと判断され、SEOで有利に働く可能性があります。
このように、被リンクやサイテーションを増やして第三者からの評価を獲得できれば、信頼性や権威性が担保されて、上位表示を狙いやすくなります。
SSL化する
Trustworthiness(信頼性)を高めるために、WebサイトをSSL化してセキュリティを強化するのも有効です。
SSLとは、インターネット上で行われる通信を暗号化する仕組みのことです。
URLが「https://~」だとSSL化されており、「http://~」だとSSL化されていないと判断できます。
SSL化がされていないと、第三者に決済情報やお問い合わせフォームで入力した個人情報などを傍受・盗聴されるリスクがあります。
これではユーザーが安全にWebサイトを利用できず、運営者側としてもWebサイトの信頼性を担保するのは難しいです。
特に決済機能を持つECサイトでは、ユーザーの個人情報が抜き取られることで大きな損害を受ける可能性があるため、まだSSL化していないのであれば、早急に検討および実施しましょう。
まとめ
YMYLの対象ジャンルやE-E-A-Tとの関係、効果的なSEO対策など解説しました。
YMYLは医療や金融など、人生に大きな影響を与えるジャンルのことで、Googleの検索品質評価ガイドラインに記載されています。
YMYL領域のコンテンツは誤った情報を提供するとユーザーに健康被害や経済的損失を与えるため、ほかのジャンル以上にE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)で厳しい基準が定められています。
YMYLの対象ジャンルは次のとおりです。
| ジャンル | テーマ例 |
|---|---|
| ニュース・時事問題 | 国際的な問題、政治、ビジネス、災害、科学、テクノロジーなど、ニュース・時事問題など(スポーツやエンタメなどは含まれない) |
| 市民・政府・法律 | 選挙、政府機関、公的サービス、社会福祉、法律問題など |
| 財産 | 投資、税金、年金、融資、決済手段、保険など |
| ショッピング | 商品・サービスの購入や情報の調査、支払い情報の送信など(決済機能を持つページや高額商品を扱うページ) |
| 健康・安全 | 医療や薬、病院、緊急対応、危険行為など |
| 人々の集団 | 国籍、人種、民族、宗教、性別、性的指向、障害など |
| その他 | フィットネス、栄養、住宅、進学、就職など(経済的・身体的・社会的に大きな影響を与える情報全般) |
制作するコンテンツが上記に該当する場合は、注意が必要です。
YMYL領域で、E-E-A-Tの基準を満たして上位表示を狙うためのSEO対策には、次が挙げられます。
- 著者情報を明記する
- 責任者情報を明記する
- 裏づけとなる正確な情報を提示する
- コンテンツのアップデートを定期的に実施する
- 被リンクやサイテーションを獲得する
- SSL化する
被リンクやサイテーションは外部からの評価向上、SSL化はセキュリティの強化や安全性(信頼性)を高めるのに効果的です。
本記事を参考に、YMYLへの理解を深めてSEO対策を実施し、上位表示を狙いましょう。
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