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コピーライトの正しい書き方とは【表記例と表記場所についても解説】

  
コピーライトの正しい書き方とは【表記例と表記場所についても解説】

ホームページ作成時、フッターに表記するCopyright(コピーライト)の書き方や表記方法で悩む方も多いのではないでしょうか?

ホームページ作成時にコピーライト表記を検討する上で、

『コピーライト表記は必ず必要なのか知りたい』
『コピーライトの正しい書き方が分からない』
『HTMLでのコピーライトの書き方が知りたい』

など上記のような問題が生じるかと思います。

本コラム記事では、ホームページ作成担当者様へ向けてコピーライトの「基礎知識」「正しい書き方」「表記例」を紹介しています。

コピーライトとは

Copyright(コピーライト)とはホームページ、美術、楽曲等の著作権です。

著作権は著作物を保護するための権利であり、コピーライトをホームページに表記することで、その権利を保有していることを警告することができます。

著作権は「©」という単語または関連する記号、所有者の名前、および最初の発行または作成の年で構成されています。

そもそもコピーライトの表記は必要なのか

ホームページのコピーライト表記は、法的に必要ありません。

これは、日本が加入しているベルヌ条約により、ホームページが作成された瞬間から自動的に著作権が発生し特定の間存続するためです。

著作物保護に関するベルヌ条約の下では、原則として与えられる保護期間は著者の生前の間及び寿命から50年以上です。

そのため、日本ではホームページを作成した時点で長期間著作権によって保護されます。

著作権を登録する必要があるのか?

上記でも触れた通り、ホームページ作成においては自動で著作権が発生するため、著作権を登録する必要はありません。

しかし、例外として、加害者に対する著作権侵害訴訟を提起し金銭的損害賠償を請求したい場合は、著作権を登録することで権利の行使が容易になるといったメリットがあります。

コピーライト表記の利点

コピーライトを表記する利点について紹介します。

ホームページ上では、コピーライト表記しなくてはいけない決まりはありませんが、なぜ多くのホームページでコピーライト表記されているのでしょうか?

それは、コピーライト表記することで以下のような利点があるためです。

  • 著作権所有者と最初の発行年を識別できる
  • 無断転載の防止ができる

【利点①】著作権所有者と最初の発行年を識別できる

コピーライトを表記する理由1つ目は、著作権所有者と最初の発行年を識別できる点です。

コピーライトは「著作権所有者」「発行年」で構成されるため、誰がみても著作権の内容が把握できるようになっています。

例えば、コピーライトを表記することで、著作物を合法的に使用する許可を求めることが容易になる利点があります。

【利点②】無断転載の防止ができる

コピーライトを表記する理由2つ目は、無断転載の防止ができる点です。

コピーライトを表記すると、コンテンツが自社の物であると明確になり、ホームページに対して「どの権利を保持するか」を決定できます。

許可なしにそれを共有、複製、または変更してはならないことを具体的に述べることで、無断転載を防止することが可能です。

コピーライトが必要なコンテンツとは

ホームページ作成と一口にいっても、それに付随するコンテンツ作成が発生するため、どの範囲までコピーライト表記をすれば良いか分からない方もいるでしょう。

一般的にコピーライトが必要とされているコンテンツは下記の通りです。

  • ホームページのコンテンツ全般
  • ソフトウェア
  • ブログ投稿
  • 映像
  • 写真

上記のオリジナルコンテンツを作成する場合は、コピーライト表記し、コンテンツが自社の物であると明確にしましょう。

コピーライトの正しい書き方

©2018 Access Japan Co., Ltd. All Rights Reserved

コピーライトの正しい書き方を理解する前に、まずは要素について理解しましょう。

コピーライトは以下4つの要素によって構成されており、各要素を組み合わせてコピーライトを作成していく流れになります。

  • 著作権記号
  • 著作権日付
  • 著作権者の名前
  • 権利声明

【要素①】著作権記号

コピーライトの要素1つ目は著作権記号です。

著作権記号は、コピーライトの先頭にくる記号となっており「©」「a」「(c)」「Copyright」いずれかの記号を使用します。

コピーライトの中でも有名な記号「©」は認識しやすいため、ほとんどの企業で採用されています。

【要素②】著作権日付

コピーライトの要素2つ目は著作権日付です。 著作権日付は「2021」といったような西暦で発行年を表記します。

「2021」と記載をすると2021年からホームページを現在まで運用しているという意味の表記になります。

まれに、著作権日付を「2010-2020」と記載しているホームページがありますが、これはホームページ発行年が「2010年」で「2020年」まで運用していたホームページという意味の表記になります。

現在もホームページを更新・運用しているのであれば「西暦のみ記載」と表記し、更新が止まっている場合は「発行年 – 最後の更新年」と表記しましょう。

【要素③】著作権者の名前

コピーライトの要素3つ目は著作権者の名前です。

著作権者の名前、保護したいコンテンツの著作物を作成した、個人名または会社名を表記します。

会社名を記載する際は「○○株式会社」と日本語で表記している企業も見受けられますが、英語表記が一般的となっています。

英語表記の種類は下記の通りです。

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

英語表記 概要 英語表記例
Co., Ltd Company Limitedの略
日本でいう株式会社と同様の意味
Meiji Co., Ltd.
(明治)
Inc. Incorporatedの略
多数の株主を持つ大企業が使用することが多い
Apple Inc.
(アップル)
Ltd. Limitedの略語
イギリスの会社表記でよく使用される
Burberry Ltd.
(バーバリー)
Corp. Corporationの略
大小関係なく利用される表記
TOYOTA MOTOR Corp.
(トヨタ)

 会社名の英語表記に関しては、細かいルールは定められていないため、任意で会社名を表記してみましょう。

【要素④】権利声明

コピーライトの4つ目の要素は、権利声明示です。

権利声明は著作権所有者として、著作物に対して保持する権利を指定します。

この要素で使用できるのは以下3つです。

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権利声明 意味
All Rights Reserved 著作権で保護されています
Some Rights Reserved 一部の権利は留保されています
No Rights Reserved すべての権利を譲渡できます

この4つ目の要素に関しては、ブエノスアイレス条約に基づく表記となっています。

しかし、日本ではベルヌ条約が優先されるため、この権利声明表記に関しては表記しなくても問題ありません。

コピーライト表記をシンプルにしたい場合は「著作権記号」「著作権日付」「著作権者の名前」の3つの要素のみでコピーライトを作成するようにしましょう。

コピーライト表記例

以下表記例を参考にコピーライトを作成してみましょう。

【表記例①】単年、個人、無断複写・転載を禁じます

©2021 Tanaka All Rights Reserved

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要素 詳細
著作権日付 2021年発行
著作権者の名前 田中
権利声明 著作権で保護されており無断複写・転載を禁じます

【表記例②】単年、企業、無断複写・転載を禁じます

©2018 Access Japan Co., Ltd. All Rights Reserved

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要素 詳細
著作権日付 2018年発行
著作権者の名前 株式会社アクセスジャパン
権利声明 著作権で保護されており無断複写・転載を禁じます

【表記例③】単年、個人、一部の権利は留保されています

©2021 Suzuki Some Rights Reserved

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要素 詳細
著作権日付 2021年発行
著作権者の名前 鈴木
権利声明 一部の権利は留保されています

【表記例④】複数年、企業、無断複写・転載を禁じます

©2005-2020 Access Japan Co., Ltd. All Rights

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

要素 詳細
著作権日付 2005年発行、2020年に最終更新
著作権者の名前 株式会社アクセスジャパン
権利声明 著作権で保護されており無断複写・転載を禁じます

コピーライトはどこに表記すればよい?

コピーライトの表記場所に関しては特定の規則はありません。

ただし、ユーザーに通知できるように目立つ場所に表記する必要があります。

一般的には下記場所に表記するケースが多くなっています。

ホームページのフッター

弊ホームページのフッター

ホームページのフッターは、メインコンテンツ下の領域のことです。

ほとんどのホームページフッターにはコピーライト表記があるため、フッターは最も一般的な表記場所といえます。

また、コピーライトをWebサイト内の全ページのフッターに表記することも可能です。

利用規約内

利用規約内にコピーライトを含める方法もあります。

ただし、こちらの方法は「ユーザー投稿型サービス」「コンテンツ提供サービス」等のホームページの場合などでよく用いられる方法となります。

上記サービスの場合、著作権に関する詳細情報が多くなるため、利用規約内にコピーライトを含める方法がベストになるということです。

具体的な例について掘り下げていきます。

ユーザー投稿型サービス

ユーザー投稿型サービスは、SNSのようにユーザーがコンテンツを投稿し、共有するサービスを提供するホームページが該当します。

ユーザー投稿型サービスの場合は、利用規約内に下記内容を表記します。

  • ユーザーが投稿したコンテンツの著作権は「サービス提供元」「ユーザー」どちらとなるか
  • ユーザーが投稿したコンテンツを「サービス提供元」が「削除」「修正」するケースがあるか

コンテンツ提供サービス

コンテンツ提供サービスは、画像や楽曲などのコンテンツをユーザーに提供するホームページが該当します。

コンテンツ提供サービスの場合は、利用規約内に下記内容を表記します。

  • コンテンツの商用利用等のルール
  • ユーザーに提供したコンテンツの著作権の所有者について
  • ユーザーが著作権侵害した場合の損害賠償等の詳細

画像またはビデオに直接表記

ホームページのコンテンツ内には、写真や動画等を埋め込むケースもあるでしょう。

そのような場合であれば、画像や動画の右下隅にコピーライトを表記して特定のコンテンツの著作権を所有していること伝えることも可能です。

その他、写真コンテンツ内に透かしでコピーライトを書き込むという方法も有効です。

HTMLでのコピーライトの書き方

続いて、HTMLでのコピーライトの書き方について紹介します。

HTMLの場合、フッターにてコピーライトを表記するケースが多いと考えます。

フッターに記載する場合は、下記HTMLを参考にしてください。

<footer>
<small>© 2021 会社名 </small>
</footer>

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

HTML要素 詳細
<footer></footer> フッター要素
<small></small> 著作権やライセンスなどの注釈を表す要素
&copy; ©の記号

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HTMLでホームページを作成する方法については、以下のコラム記事で解説中です。

HTMLでホームページ作成する方法とは【プロ並のHPが作成できます】

PowerPointやWordの場合

PowerPointやWordの場合は、入力画面で「c」を入力すると、©のマークに変換される仕様になっているので、こちらを参考にコピーライトを表記してみましょう。

まとめ

コピーライトの正しい書き方と表記例について紹介しました。

今回のポイントは下記の通りです。

  • 著作権(コピーライト)は著作物を保護するための権利
  • ホームページのコピーライトは表記しなくても著作物として保護される
  • コピーライトは「著作権記号」「著作権日付」「著作権者の名前」3つの要素で作成する
  • ホームページであればフッターにコピーライトを表記する
  • 「投稿型」「コンテンツ提供」サービスの場合は利用規約内コピーライトを表記する

ご自身のホームページでもコピーライトの表記方法を見直してみてはいかがでしょうか。

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