ホームページ制作の依頼の流れ4ステップ・スケジュール・事前準備を解説

企業のホームページ制作を外注して費用対効果を高めるには、事前の入念な準備と全体の流れの把握が欠かせません。
『制作会社にホームページ作成を依頼するときの手順を知りたい』
『依頼にかかる費用の相場や発注先別の違いを教えて』
『依頼書など準備すべき資料の作り方は?』
今回の記事では、費用を抑えるための外注先の選び方や、ビジネス課題を解決につながる発注手順をまとめました。
本記事を読めば、自社の目的に沿った制作会社を見極め、自社の強みや目的を反映した、ビジネスに貢献するホームページを構築できるはずです。
まずは社内でプロジェクトの目的を定義することから始め、自社に最適な制作会社を見つける第一歩を踏み出しましょう。
※2026年4月27日:記事の情報を更新しました
ホームページ制作を依頼する前の事前準備
外部の制作会社へ声をかける前に社内で整えておくべき準備は、以下のとおりです。
- ホームページの作成目的・ターゲットの明確化
- プロジェクトチームの立ち上げ・役割分担
- RFPの作成
- おおよその予算・希望スケジュールの決定
確固たる土台を築き上げれば制作会社に正確な要望を伝えられるようになり、満足度の高いホームページが完成します。
ホームページの作成目的・ターゲットの明確化
ホームページを新たに開設したり、リニューアルしたりする最大の理由を明確に定義するのがすべての出発点です。
「新規顧客の獲得」「優秀な人材の採用」など目指す方向性によって、ホームページの構造や実装すべき機能は変わります。
目的が曖昧なままでは、ターゲットに刺さるコンテンツが作れず、お問い合わせや採用応募といった成果につながりにくくなります。
まず自社の商品やサービスを届けたい顧客像であるペルソナを、年齢・職業・悩みまで設定して深掘りしましょう。
ペルソナを設定すればデザインのテイストや掲載情報が自然と決まり、制作会社への指示出しがスムーズになります。
最終的なゴールとターゲット像を社内で共有し、プロジェクトに関わる全員が同じ方向を向く体制を構築してください。
プロジェクトチームの立ち上げ・役割分担
社内でホームページ制作を推進するチームを立ち上げて、誰がどのような責任を負うのかを定める必要があります。
少人数で運営する企業であっても、最終的な決裁権を持つ経営者と、実務を担当する窓口責任者を分ければ進行がスムーズです。
役割分担が不明確なままスタートしてしまうと確認作業に時間がかかり、制作会社を待たせる原因になりかねません。
各メンバーの得意分野をいかしてタスクを割り振れば、制作会社へ依頼する作業範囲を絞ることができ、外注費用の削減につながります。
また、チーム内で進捗を共有する場を設ければ問題の早期発見につながり、スケジュール通りの公開を実現できます。
RFPの作成
制作会社へ自社の要望を過不足なく伝えるツールとして、RFP(提案依頼書)を作成しておきましょう。
RFPに記載するべき項目について、以下の表にまとめました。
| 記載項目 | 概要 |
|---|---|
| 依頼の背景・目的 | ホームページを制作する経緯・事業上の狙いを示す |
| 現状の課題 | 現在のホームページで生じている問題点・改善したい点を伝える |
| プロジェクト概要 | 制作対象のホームページの種別・想定範囲・新規制作かリニューアルかを明記する |
| 会社・事業概要 | 発注側の事業内容・提供サービス・競合状況・強みを共有する |
| ターゲット | 想定ユーザー・顧客層・閲覧シーン・重視するニーズを記載する |
| KPI・成果指標 | お問い合わせ・採用応募・資料請求など成果指標を提示する |
| ホームページの役割 | ブランディング・集客・採用・情報提供などホームページに求める役割を明記する |
| 制作範囲 | ページ数・対応言語・原稿作成・写真撮影・CMS導入など依頼範囲を明確にする |
| 必要なページ構成 | トップページ・会社概要・サービス紹介・実績・お問い合わせなど必要ページを列挙する |
| 必要機能 | お問い合わせフォーム・CMS・検索・会員機能・予約機能・資料DLなどを整理する |
| デザイン要件 | ブランドイメージ・トンマナ・参考サイト・NG表現・使用予定の素材を共有する |
| コンテンツ要件 | 既存原稿の有無・新規作成の要否・写真・動画・図版の扱いを示す |
| 非機能要件 | セキュリティ・表示速度・可用性・バックアップ・保守性など条件を定める |
| SEO・アクセシビリティ要件 | SEO配慮・構造化・モバイル対応・アクセシビリティ方針などを記載する |
| 運用・更新要件 | 公開後の更新体制・更新頻度・社内更新の有無・保守対応の希望を整理する |
| 納品物 | デザインデータ・HTML・CSS・CMS設定・マニュアル・解析設定など成果物を明示する |
| スケジュール | 提案締め切り・選定時期・制作開始・公開希望日など、主要日程を示す |
| 予算 | 想定予算・上限・保守費の想定があれば記載する |
| 提案依頼事項 | 構成案・制作体制・概算見積もり・進行方法など提案書に入れてほしい内容を指定する |
| 制作体制・連絡体制 | 発注側と制作側の担当範囲・窓口・意思決定者を明記する |
| 評価基準 | 実績・提案力・費用・体制・スケジュール対応力など選定基準を示す |
| 契約・権利関係 | 著作権・素材の扱い・検収条件・公開後の修正範囲などを整理する |
| 注意事項 | 秘密保持・再委託可否・競合対応・利用ツール指定など個別条件を記載する |
口頭だけの説明では認識のズレが生じやすく、あとから双方の主張が食い違うトラブルに発展するリスクがあります。
文書として要望をまとめておけば、複数の制作会社から相見積もりを取るときにも、同じ条件で比較検討できます。
専門用語を使う必要はなく、自社のビジネス課題や達成したい目標をわかりやすい言葉で説明するのが大切です。
現状のホームページが抱える問題点や、競合他社の情報なども記載しておけば、精度の高い提案を引き出しやすくなります。
おおよその予算・希望スケジュールの決定
プロジェクトに投資できる予算の上限とホームページを公開したい希望時期を、あらかじめ社内で定めておきましょう。
予算を決めておかないと、提案内容の妥当性を判断する基準がなく、想定以上のコストが発生するリスクがあります。
特にシステム開発や独自のコンテンツ制作が含まれる場合は費用が膨らみやすいため、優先順位をつけた予算の配分が必要です。
また、新商品の発売や採用活動の開始など期日がある場合は、公開希望日から逆算してスケジュールを組んでください。
短納期での制作は追加費用が発生したり品質が低下したりするおそれがあるため、余裕をもった計画作りが求められます。
予算とスケジュールを決めておけば制作会社も現実的な提案を行いやすくなり、円滑なパートナーシップを築けます。
ホームページ制作の依頼先別の費用相場
ホームページ制作の依頼先別の費用相場について、以下の表に整理しました。
| 依頼先 | 費用相場 |
|---|---|
| フリーランス | 10万円~100万円程度 |
| 中小規模の制作会社 | 数十万円~300万円程度 |
| 大手制作会社 | 100万円~1,000万円程度 |
予算が限られている中小企業や個人事業主にとっては、フリーランスや中小規模の制作会社が有力な選択肢となります。
しかし、安さだけで依頼先を決めてしまうと、公開後に不具合が生じた際の対応や保守を別途依頼することになり、結果的にコストが増えるおそれがあるため慎重に判断しましょう。
求める品質と予算のバランスを考慮し、複数の依頼先から見積もりを取り寄せて適正な価格帯を見極める必要があります。
制作費用を抑えるためのポイント
限られた予算の中で品質を落とさずに費用を抑えるには、依頼範囲の見直しや相見積もりなど、複数の観点からアプローチすることが重要です。
ホームページの制作費用を抑えるためのポイントを以下の表にまとめました。
| ポイント | 概要 |
|---|---|
| 要件を絞る | 必要なページや機能だけに絞ると、設計・開発の工数を減らしやすい |
| 原稿・画像を自社で用意する | 文章作成や写真撮影を自社対応にすると、制作会社側の作業費を抑えやすい |
| テンプレートや既存CMSを活用する | フルオーダーではなく既存テーマやCMSを使うとデザイン・開発費を下げやすい |
| 複数社で相見積もりを取る | 各社の提案内容と費用を比較することで、適正な価格を判断しやすくなる |
| 公開後の機能追加を前提にする | 初期段階では最小構成で公開し、必要な機能を後から追加すると初期費用を抑えやすい |
なお、国の補助金や助成金制度を活用できるケースもあるため、商工会議所や専門家へ相談して資金面での負担を軽くしましょう。
自社の目的に合った依頼先の選び方
ホームページ制作で自社の目的に合った制作会社の選び方のポイントを、以下の表に整理しました。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 目的に合う制作会社を選ぶ | 集客ならSEOや集客支援に強い制作会社、採用なら採用サイトの実績が多い制作会社など得意分野を確認する |
| 実績を確認する | 自社と近い業種・目的の制作実績がある制作会社を優先する |
| 提案内容を比べる | 価格だけでなく、構成案や導線設計まで比較する |
| 運用体制を確認する | 更新・保守・改善提案まで対応できるかを確認する |
| 予算に合う依頼先を選ぶ | 小規模ホームページならフリーランスや中小制作会社を検討する |
なお、担当者との相性も判断材料となるため、初回ヒアリング時にわかりやすく説明してくれるかどうかも確認しましょう。
要望をうのみにせず、プロの視点から良い代替案を提示してくれる姿勢があれば信頼できるパートナーといえます。
ホームページ制作の流れ1:発注までの手順
実際にホームページの制作を外部へ発注するまでの手順は、以下のとおりです。
- 複数の依頼先候補のピックアップ
- お問い合わせ・初回ヒアリング
- 提案内容・見積もりの比較検討
- 発注先の決定・契約締結
複数の依頼先候補のピックアップ
自社の要望を実現してくれそうな制作会社をインターネット検索や知人の紹介などで探し、3社〜5社程度にピックアップしましょう。
候補を選ぶときは制作会社の公式サイトに掲載された実績や得意とする業界をチェックし、自社との相性を確認します。
事前に候補となる制作会社の評判や口コミを調べておけば、トラブルを防ぎ、信頼できるパートナーを見つけやすくなります。
遠方の制作会社でもオンラインでの打ち合わせが可能なら選択肢に入るため、エリアにこだわらず探すことで、自社の目的や業種に合った専門性の高い制作会社を見つけやすいです。
ピックアップした候補のリストは社内で共有し、ほかのメンバーの意見も取り入れながら評価を進めてください。
お問い合わせ・初回ヒアリング
候補を絞り込んだら、制作会社の公式サイトにあるお問い合わせフォームや電話でコンタクトを取りましょう。
最初のお問い合わせ段階では自社の業種や要望に加えて、希望予算やスケジュールを伝えておくと進行がスムーズになります。
その後、初回ヒアリングの場が設けられるため、準備したRFPを基に要望を説明してください。
ヒアリングの場では自社の課題を正直に伝え、プロの視点からどのような解決策を提示してくれるかを見極めましょう。
担当者が自社のビジネスにどれだけ興味をもち、真摯に話を聞いてくれるかが、プロジェクトへの熱意を測る指標となります。
専門用語を多用して一方的に話を進めるのではなく、こちらの状況に合わせてわかりやすく説明してくれる担当者かどうかを確認しましょう。
疑問点や不安な要素があれば遠慮せずに質問し、コミュニケーションの取りやすさをチェックしておきましょう。
提案内容・見積もりの比較検討
各社から提出された提案書と見積書がそろったら、社内のプロジェクトチームで集まり、比較検討を行いましょう。
見積書を確認するときは総額だけでなく、デザイン費・コーディング費などの内訳が記載されているかをチェックします。
一式という曖昧な表現でまとめられている場合は、あとから追加費用を請求されるリスクがあるため、説明を求めてください。
また、提案内容が自社の課題を解決できる内容か、競合他社と差別化できる戦略が含まれているかを評価しましょう。
各社の提案内容で不明な点があれば再度問い合わせて、納得できるまで確認し、曖昧な点を解消しておきましょう。
発注先の決定・契約締結
すべての比較検討が終わったら1社へ絞り込み、社内の決裁ルートを通して、正式な発注手続きを進めましょう。
発注先が決定したら、選ばなかったほかの制作会社へもお断りの連絡を入れて、ビジネスとしての礼儀を尽くすのが大切です。
正式な契約を結ぶ前に業務委託契約書・秘密保持契約書の内容を、法務担当者や専門家を交えて確認する必要があります。
特に著作権の帰属先や、やむを得ず契約を解除する場合の条件などはトラブルになりやすいため、取り決めておきましょう。
また、「納品後の検収期間」「無償修正の範囲」なども文書で残せば、予期せぬトラブルを防げます。
ホームページ制作の流れ2:企画と要件定義
契約後にどのようなホームページを作り上げるのかを設計する工程は、以下のとおりです。
- キックオフミーティングの実施
- ホームページ制作の工程表・フローの共有
- サイトマップによる全体像の設計
- ワイヤーフレームを用いた画面構成の作成
自社からもアイデアや要望を積極的に伝え、制作会社と協力しながらホームページの土台となる設計を固めていきましょう。
キックオフミーティングの実施
プロジェクトをスムーズに始動させるための最初の会議として、キックオフミーティングを制作会社と合同で開催します。
会議には自社のプロジェクトチーム全員と制作会社の担当者やデザイナーなどが参加し、顔合わせをして一体感を高めます。
ホームページを制作する背景や達成したい目標を共有し、全員が同じ方向を向いて作業を進められる環境を整えてください。
また、コミュニケーション手段やデータの受け渡し方法などルールを取り決めておけば、日々の業務がスムーズに回ります。
スケジュール表で各工程の締め切り日や自社で対応すべきタスクの期限を確認し、双方で認識を合わせておきましょう。
会議の最後には質疑応答の時間を長めに設け、疑問点はその場で解消しておきましょう。
ホームページ制作の工程表・フローの共有
プロジェクト全体をスケジュール通りに進行させるため、制作会社から提示された工程表を社内で共有しましょう。
工程表にはデザイン制作・システム開発の各期間と提出物が記載されているため、プロジェクト全体の流れを把握できます。
工程表で示された締め切り日を基に、自社で担当する原稿作成などの作業スケジュールを社内で共有し、必要な作業時間を確保してください。
経営者・責任者の確認が必要なタイミングを把握しておけば、決裁待ちによるスケジュールの遅延を防ぐことができます。
進行するにつれて予期せぬトラブルでスケジュールが変更される可能性もあるため、こまめに進捗状況をチェックしましょう。
サイトマップによる全体像の設計
ホームページ内にどのようなページが存在し、どうつながるのかを示すサイトマップのたたき台を作って制作会社に提出しましょう。
サイトマップは、ユーザーが目的の情報にたどり着けるように、論理的でわかりやすい階層構造で設計する必要があります。
自社が伝えたい情報だけでなく、ターゲットユーザーが求めている情報を配置し、利便性の高い構造を目指してください。
各ページに掲載するコンテンツの概要もサイトマップ上に記載しておけば、原稿作成のときに何を書けばよいのかがわかります。
階層が深すぎるとユーザーが目的のページにたどり着けず離脱する原因となるため、重要な情報は浅い階層に配置してください。
たたき台の提出後に制作会社から提案されたサイトマップを社内でチェックし、抜け漏れや矛盾がないかを確認しましょう。
ワイヤーフレームを用いた画面構成の作成
サイトマップで全体の構造が決まったら、次は各ページのレイアウトを定めるワイヤーフレームを制作会社が作成します。
ワイヤーフレームはデザインの装飾を省いて、どこに画像・文章を配置するのかを色やデザインを省いた簡易な図で表現した設計図です。
ユーザーの視線の動きを計算して、重要なボタンやメッセージを目立つ位置に配置し、行動を促すように設計されます。
デザイン要素がない状態だからこそ、情報の配置や導線のわかりやすさに集中して議論を交わしやすくなります。
スマホでの閲覧も前提とし、小さな画面でも操作しやすい構成になっているかを確認しましょう。
ワイヤーフレーム確定後に構成を変更すると追加費用が発生するおそれがあるため、確定前に関係者全員で内容を確認しておきましょう。
ホームページ制作の流れ3:デザインと開発
要件定義で固めた骨組みを目に見える形へと仕上げていくプロセスは、以下のとおりです。
- 原稿・写真素材の準備
- トップページ・下層ページのデザイン制作
- フロントエンド・バックエンドのコーディング
- CMSなどのシステム実装
このフェーズでは専門的な技術が求められるため、制作会社の進捗報告を受けながら、自社で担当する原稿や素材の準備を並行して進めましょう。
原稿・写真素材の準備
ホームページの文章原稿や写真素材は、自社で準備することで外注費用を抑えられるうえ、制作会社への指示出しもスムーズになります。
自社で素材を用意するのが難しい場合は、プロのライターやカメラマンへの依頼を検討しましょう。
文章を作成するときは専門用語を避けて、ターゲットユーザーに寄り添った言葉遣いで自社の魅力を伝えてください。
写真は企業の信頼感を高める要素となるため、暗さやぼやけのない鮮明なものを使用してください。
また、社員の顔写真やオフィスの風景を掲載すれば、ユーザーに安心感を与えてお問い合わせにつながりやすくなります。
素材の準備が遅れると全体のスケジュールに影響を与えるため、工程表で定められた期限を守りましょう。
トップページ・下層ページのデザイン制作
ホームページの顔となるトップページから始まり、全体のトンマナを決定づけるデザイン制作を制作会社が進めます。
制作会社はヒアリングやワイヤーフレームを基に、企業の魅力を引き出すカラーやフォントを選定してくれます。
提出されたデザイン案を確認するときは個人の好みではなく、ターゲットユーザーに好まれるかという視点で評価してください。
ロゴマークとの相性やブランドイメージとの一貫性を確認し、違和感があれば修正を依頼しましょう。
トップページで定めたデザインルールに従い、会社概要やサービス紹介などの下層ページが作成されます。
フロントエンド・バックエンドのコーディング
確定したデザインを基にブラウザ上で表示されるよう、制作会社はホームページを組み上げるコーディング作業に入ります。
パソコン・スマホなどさまざまな画面サイズに合わせて、レイアウトが最適化されるレスポンシブ対応が施されます。
ユーザーの目に見えるフロントエンドでは、文字の大きさや画像の配置がデザイン通りに再現されているかが確認のポイントです。
一方、お問い合わせフォームのデータ処理など、目に見えないバックエンドのシステム開発も並行して進められます。
コーディング作業中は自社で確認できる機会が少ないため、制作会社からの完了報告を受けたら、テスト環境での確認に備えましょう。
CMSなどのシステム実装
CMSの実装はコーディングと並行して、制作会社が進めるステップの一つです。
ホームページ公開後に自社のスタッフが情報を発信するには、CMSの導入が必要です。
広く利用されるWordPress(ワードプレス)などを導入すれば、プログラミング知識がなくてもブログ感覚で記事を更新できます。
CMSを導入すれば更新のたびに制作会社へ費用を支払う必要がなくなり、長期的なランニングコストの削減が可能です。
業務フローに合わせて更新画面をカスタマイズしてもらえば、現場担当者の負担を減らして継続的な運用ができます。
ホームページ制作の流れ4:テストと公開
すべてのシステム開発が完了したあとに一般公開へと向かうステップは、以下のとおりです。
- テスト環境での動作・表示の確認
- 修正対応・最終チェック
- 本番環境への移行・ホームページの公開
- 納品物の受領・検収
各ステップで抜け漏れなく確認を重ねることが、公開後のトラブル防止につながります。
テスト環境での動作・表示の確認
制作会社が用意したテストサーバー上でホームページを操作し、すべての機能が正常に動作するかを社内でチェックしましょう。
テスト環境での動作・表示を確認するポイントは、以下のとおりです。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 表示確認 | パソコン・スマホでレイアウト崩れ、文字切れや画像欠けがないか |
| 動作確認 | リンク・ボタン・フォーム送信・検索などが正常に動くか |
| ブラウザ確認 | Chrome・Safari・Edgeなど主要ブラウザで表示できるか |
| セキュリティ確認 | 入力フォーム・画面表示でぜい弱性につながる不備がないか |
| 公開前確認 | タイトル・ディスクリプション・noindex設定・解析タグなど公開設定に誤りがないか |
なお、普段ホームページを見慣れていない外部の人にも操作してもらえば、設計上の使いにくさを発見しやすくなります。
発見した不具合はリスト化して制作会社へフィードバックを行い、一つずつ解消していくと全体の品質が高められます。
修正対応・最終チェック
テスト環境で見つかった不具合や修正の要望を制作会社へ伝えて、対応が完了するのを待ち、確認するプロセスを繰り返します。
修正漏れがないかをリストと照らし合わせながら一つひとつチェックして、理想の状態に近づけていきましょう。
なお、デザインの変更や機能の追加を要望すると公開スケジュールが遅延し、追加費用が発生するため控えましょう。
すべての修正が完了し、当初の要件を満たした状態に仕上がったら、経営者やプロジェクト責任者による承認を得ます。
最終承認後は制作会社へ無償での修正を依頼できなくなるため、責任を持って慎重に判断を下してください。
本番環境への移行・ホームページの公開
チェックを通過したらデータを本番用のサーバーへ移行して、制作会社は一般公開への準備を整えます。
ドメインの設定が完了すると、インターネット上のユーザーがホームページへアクセスできる状態になります。
一時的にホームページが閲覧できなくなる可能性があるため、アクセス数が少ない夜間や休日に移行作業が行われるのが基本です。
公開後はXMLサイトマップを送信し、制作会社がSEO対策の初動を進めます。
納品物の受領・検収
ホームページが公開されたのを確認したら、制作会社からデザインデータや操作マニュアルなどの納品物を受け取ります。
「納品ファイルがそろっているか」「中身が破損していないか」などを確認し、問題がなければ検収書を発行しましょう。
ログインIDやパスワードなどのセキュリティ情報は、第三者に漏れないように社内で安全に保管してください。
検収が完了すると、プロジェクトは終了です。
契約書に定められた期日までに制作会社への残金の支払いを済ませてください。
ホームページ公開後の運用・保守
公開後にホームページをビジネスへいかすための取り組みのポイントは、以下のとおりです。
- サーバー・ドメインの管理
- アクセス解析・SEO対策の実施
- 定期的なコンテンツの更新
中長期的な視点でホームページの価値を高め続ければ、投資以上の成果をもたらします。
サーバー・ドメインの管理
ホームページ公開後のサーバー・ドメインを管理するポイントについて、以下の表に整理しました。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| ドメイン契約の管理 | 契約先・契約名義・更新期限を管理し、失効や名義トラブルを防ぐ |
| ネームサーバーの管理 | ドメインとサーバーを正しく接続するため、DNS設定・ネームサーバー情報を管理する |
| サーバー契約の管理 | 契約プラン・更新時期・管理画面情報を把握し、継続利用や移転に備える |
| SSL証明書の管理 | HTTPS化のため、SSLの設定・更新・期限管理を行う |
| バックアップの管理 | ホームページデータ・データベースを定期保存し、障害時に復旧できる状態を保つ |
| 障害・保守対応 | サーバー障害・表示不具合・容量超過などに対応できる体制を整える |
| アカウント・権限の管理 | 制作会社・発注企業の管理権限を整理し、引き継ぎしやすい状態にする |
なお、専門の人員が割けない場合は保守管理を専門業者に委託し、本業のビジネスに専念するといった選択肢もあります。
アクセス解析・SEO対策の実施
ホームページ運用では、解析ツールを導入してユーザー数や流入経路を可視化し、データに基づいて改善を続けることが欠かせません。
アクセス解析・SEO対策を実施するポイントは、以下のとおりです。
| ポイント | 概要 |
|---|---|
| 目的と指標を決める | お問い合わせ数・資料請求数・検索流入数など、何を成果とするか先に決める |
| 解析ツールを正しく設定する | Googleアナリティクス・サーチコンソールなどを導入し、計測漏れがない状態にする |
| 流入経路を把握する | 自然検索・広告・SNSなど、どこから訪問が来ているか確認する |
| ユーザー行動を確認する | 閲覧ページ・離脱ページを確認し、改善点を見つける |
| 検索キーワードを確認する | どの検索語で流入しているかを把握し、需要に合うページを強化する |
| タイトルと見出しを最適化する | ページ内容が伝わるタイトル・見出しにして、検索意図とのズレを減らす |
| コンテンツを定期的に改善する | 古い情報を更新し、不足情報を追記して、評価低下を防ぐ |
| 表示速度とスマホ対応を整える | 表示速度・モバイル表示を改善し、離脱防止と評価向上につなげる |
| 内部リンクを整備する | 関連ページ同士をつなぎ、回遊しやすくして重要ページを強化する |
| コンバージョンにつながる導線を改善する | お問い合わせ・資料請求・購入までの導線をわかりやすくする |
なお、アクセス数が伸び悩む場合はプロのSEOコンサルタントに診断を依頼し、アドバイスを受けるのも効果的です。
定期的なコンテンツの更新
ユーザーに何度も訪れてもらうために、専門知識をいかしたコラムや最新の導入事例を定期的に更新しましょう。
質の高いコンテンツを継続的に更新することで検索エンジンからの評価が高まり、上位表示のチャンスが広がります。
なお、定期的な更新には運用ルールとスケジュールを定めて、担当者の負担を分散させる工夫が必要です。
また、新しい情報を発信するだけでなく、過去に作成した記事の情報を最新の内容に書き換えるリライト作業も、SEO対策として有効です。
高品質なコンテンツを蓄積していけば、ホームページ自体が営業ツールとして24時間休むことなく魅力を発信し続けます。
ホームページ制作依頼を成功させるためのポイント
外部パートナーとの協業プロジェクトを成功させて理想のホームページを手に入れる秘訣は、以下のとおりです。
- 制作会社との定期的なコミュニケーションの確保
- 納期に余裕をもったスケジューリング
お互いに敬意をもちながら最後まで協力して進められれば、公開後も長く付き合えるパートナーを築けます。
制作会社との定期的なコミュニケーションの確保
ホームページ制作の進行中はチャットツールやオンライン会議を活用し、日常的に連絡を取り合い疑問を解消しましょう。
制作会社との定期的なコミュニケーションをスムーズに進めるポイントについて、以下の表にまとめました。
| ポイント | 概要 |
|---|---|
| 窓口を一本化する | 発注企業側・制作会社側で担当窓口を決め、連絡の混乱を防ぐ |
| 定例ミーティングを設ける | 週1回などで進捗・課題・次回対応を確認する |
| 連絡手段を統一する | メール・チャット・オンライン会議など、主な連絡手段を決める |
| 決定事項を記録する | 修正内容・承認内容・期限を議事録やチャットで残す |
| 返信期限を決める | 確認依頼や質問への回答期限を決め、進行の遅れを防ぐ |
| 修正依頼をまとめる | 修正点をバラバラに送らず、ページごとに整理して共有する |
| 公開までの役割分担を明確にする | 原稿確認・画像準備・最終承認など、双方の担当を明確にする |
連絡が滞ると制作会社は作業を進められずに待機状態となり、結果としてスケジュールが遅延する原因になりかねません。
また、社内で意見が対立したまま制作会社へ伝えると混乱を招くため、窓口担当者が社内意見をまとめてから連絡するようにしましょう。
納期に余裕をもったスケジューリング
制作にはデザイン修正やシステムトラブルなど、予期せぬ事態が起こり得るため、時間的な余裕をもたせた計画を立てましょう。
ギリギリの納期を設定してしまうと確認作業を妥協せざるを得なくなり、不完全な状態で公開を迎えるリスクが高まります。
自社で用意する原稿・写真素材には想定以上の時間がかかるケースが多いため、早めに担当者を決めて作業に着手しましょう。
経営者や責任者の承認を得る時間もスケジュールに組み込んでおき、決裁待ちによる作業のストップを防ぐ工夫が必要です。
スケジュールに遅れが生じそうな場合は隠さず制作会社へ相談し、優先順位を見直すなどの対応策を協議してください。
ホームページ制作を依頼するときによくある質問
ホームページの制作を外部へ発注するときに多くの人が抱える疑問や不安について、回答します。
- ホームページの作成には何か月かかる?
- RFPのサンプルはある?
あらかじめ疑問を解消しておけば、自信を持って制作会社との打ち合わせに臨み、スムーズにプロジェクトを進められます。
ホームページの作成には何か月かかる?
中小企業のコーポレートサイトを新規制作する場合、企画から公開まで2か月〜3か月程度の期間を見込んでおくのが標準的です。
ページ数が10ページ以内の小規模なものであれば1か月〜2か月、システム開発や独自機能を伴う大規模なものは半年以上かかるケースもあります。
RFPのサンプルはある?
RFPをゼロから自作するのは難しいため、サンプルの活用を推奨します。
当サイト(ビズサイ)では、ホームページ制作に使えるRFPのサンプルを用意しました。 無料でダウンロードでき、Word形式で編集して利用できます。
サンプルを参考にして、自社用のRFPを作成しましょう。
まとめ
制作を外部へ依頼して費用対効果を高めるには、丸投げを避けて自社で目的とターゲットを定義するなどの準備が必要です。
予算や課題に適した制作会社を選定し、ホームページ制作依頼書で要望を伝えれば、認識のズレや追加費用のリスクを抑えられます。
発注から公開に至るまで定期的にコミュニケーションを取り、スケジュールに余裕をもたせて進行する姿勢が大切です。
公開後はアクセス解析に基づくSEO対策やコンテンツ更新を実施し、中長期的な視点でホームページを資産として育てましょう。
ホームページの新規開設やリニューアルでお困りの方は、サブスク型ホームページ制作サービスの「ビズサイ」をご検討ください。
低コストでオリジナルデザインのホームページを作成しており、公開後も保守管理や更新代行などのサポートをしています。
さまざまなプランと自由度の高いカスタマイズ性で、お客さまの要望に合わせたホームページを制作します(制作サービスの詳細はこちら)。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
※年末年始・土日祝は定休日となります
※受付時間 9:00~17:30






