リダイレクトURLの確認方法とは?一括チェックツールやChromeで簡単にチェック

新しいドメインやページURLに変更したときに、リダイレクトをどのような設定で実施するか悩むケースは少なくありません。
『ちゃんとリダイレクトされているか不安』
『リダイレクトチェックツールの使い方が知りたい』
『SEOに悪影響を与えるリダイレクトミスを防ぎたい』
今回の記事では、上記の疑問に答え、「リダイレクトの動作確認の方法」「おすすめのチェックツール」をまとめました。
本記事を読めば、状況や目的に合せて適切なリダイレクトを設定し、簡単に確認する方法がわかります。
新しいドメインやページURLに変更したときは、SEOの評価を落とさないためにもリダイレクトの確認を十分に行いましょう。
※2025年7月29日:記事の情報を更新しました
そもそもリダイレクトとは?
リダイレクトとは、特定のWebページにアクセスしたユーザーを、自動的に別のページへ転送する仕組みです。
「URLを変更」「ページを削除」などの場合に、古いURLへのアクセスを新しいページへ案内するために利用されます。
リダイレクト設定がなければ、ユーザーにはエラー画面が表示され、Webサイトから離脱してしまうかもしれません。
また、URLを変更したときに検索エンジンからの評価を、新しいWebページに引き継げるのもリダイレクトのメリットです。
ユーザーの利便性を維持し、検索エンジンからの評価を正しく引き継ぐためにも、リダイレクトの役割を理解しましょう。
なお、リダイレクトは300番台のステータスコードとなっており、代表的な例は以下のとおりです。
ステータスコード | 主な用途 |
---|---|
301(Moved Permanently) | ドメイン変更やURLの正規化など、恒久的に別のURLへ移転させるときに使用される |
302(Found) | 一時的な転送に使用されるステータスで、メンテナンス中や一時的なページへの誘導に用いられる |
303(See Other) | フォーム送信後にサンクスページなどへリダイレクトする際に使われ、GETメソッドでの再取得を行う |
307(Temporary Redirect) | 元のリクエストメソッド(例:POST)を保持したまま、一時的に別のURLへ誘導したい場合に使用される |
301リダイレクト・302リダイレクト
リダイレクトで主に使用されるのが、恒久的な移転を意味する301リダイレクトと、一時的な転送を示す302リダイレクトです。
301リダイレクトは、ドメインやページURLの変更など、今後も永続的に新しいURLを利用する場合に設定します。
一方、302リダイレクトはWebサイトのメンテナンスや期間限定キャンペーンなど、一時的に別ページへ誘導するときの方法です。
301リダイレクトは元のWebページが持っていたSEO評価が継承されますが、302リダイレクトでは引き継がれない可能性があります。
そのため、Webサイトの状況や目的に応じて、301・302リダイレクトを適切に使い分けるのが大切なポイントです。
リダイレクト設定が必要なケース
リダイレクト設定が必要なケースについて、以下の表にまとめました。
リダイレクト設定が必要なケース | 説明 |
---|---|
ドメイン移管 | WebサイトのURLが変更されたときに、旧ドメインから新ドメインへアクセスを誘導する |
常時SSL化 | セキュリティ強化でURLをhttpからhttpsへ変更したとき、旧URLから新URLへ転送する |
URLの正規化 | 「www」の有無など、同一コンテンツに複数URLが存在する場合に、評価の分散を防ぐために統一する |
端末別ページ振り分け | パソコン・スマホで異なるURLを使用している場合、ユーザー端末に応じて適切なWebページに転送する |
300番台のどのリダイレクトを使うのが適切なのかを見極め、ユーザーの利便性とSEOの両立を目指しましょう。
確認できないリダイレクトに注意
意図せず設定されているリダイレクトや、ユーザーが気づかないうちに行われる転送には注意を払う必要があります。
転送が繰り返される「リダイレクトチェーン」を引き起こし、Webページの表示速度を低下させる原因になりかねないからです。
「リダイレクトが正しく機能しているか」「不審な転送先に飛ばされていないか」を確認するチェックツールも公開されています。
安全なWebサイト運営のため、定期的にリダイレクト設定を見直し、不審な挙動がないかチェックしましょう。
Chromeでリダイレクト先のURLや動作確認をする方法
ブラウザのGoogle Chromeでリダイレクト先のURLや動作を確認する方法などについて、以下のポイントからまとめました。
- Chromeの「デベロッパーツール」を使用する
- 拡張機能「Redirect Path」を利用する
- リダイレクト前のWebページを見る
- Chromeでリダイレクトを止める
リダイレクトの確認方法を理解し、設定したあとに適切な動作をしているかどうかをチェックしましょう。
なお、今回は旧URL「https://www.webdeki.com/learning/」から新URL「https://www.webdeki.com/homepage/」に301リダイレクトする設定を想定しています。
Chromeの「デベロッパーツール」を使用する
デベロッパーツールはChromeに搭載されているツールで、WebサイトのHTML構成などを確認できます。
WindowsとMacのデベロッパーツールの起動方法について、以下の表にまとめました。
OS | 起動方法 | ショートカットキー |
---|---|---|
Windows | 「︙」→「その他のツール」→「デベロッパーツール」 | Ctrl+Shift+I F12 |
Mac | メニュー「表示」→「開発/デベロッパー」→「デベロッパーツール」 | Command+Option+I |
デベロッパーツールを起動したら、「ネットワーク」のタブを選択して「ログを保持」にチェックが入っているかどうか確認しましょう。
アクセスしたURLの「ステータス」が301であれば、301リダイレクトが動作していることになります。
URLをクリックすると出現する「ヘッダー」には、リダイレクト処理を詳しく確認できます。
「リクエストURL」が転送元のURL、「ステータスコード」がリダイレクトの種類、「Location」がリダイレクト先です。
拡張機能「Redirect Path」を利用する
リダイレクトの動作確認が行えるChromeの拡張機能「Redirect Path」のインストール手順は、以下のとおりです。
- Chromeウェブストアから「Redirect Path」をインストール
- インストール後「Chromeに追加」を選択し、「拡張機能を追加」を選択
Redirect Pathを追加したら、Chromeの検索窓に動作確認をしたいURLを入力してアクセスします。
Chromeの右上に追加されたRedirect Pathのアイコンに、「301」「302」などの表示が確認できます。
アイコンが表示されない場合は、画面右上にある拡張機能アイコンからRedirect Pathをピン止めしましょう。
リダイレクト前のWebページを見る
自動的に転送される前のWebページの内容を確認したい場合、デベロッパーツールの機能を使えば表示できるかもしれません。
通常は、リダイレクトが設定されているWebページにアクセスすると即転送されてしまうため、転送元を見るのは困難です。
しかし、デベロッパーツールの「ネットワーク」→「リダイレクト元URL」→「レスポンス」で確認できる可能性があります。
ただし、サーバー側の設定によってはリダイレクト時にHTMLの中身を返さないケースもあるため、常に有効とは限りません。
Chromeでリダイレクトを止める
悪質サイトによる意図しないリダイレクトは、Chromeの設定を変更してブロックできるケースがあります。
Chromeのメニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」をクリックしてください。
さらに、「ポップアップとリダイレクト」→「サイトにポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しない」を選択します。
Chromeの設定は、すべてのリダイレクトを停止させるわけではありませんが、ログイン処理などに影響する可能性もあります。
もし、不審なリダイレクトに頻繁に遭遇するなら設定を試し、改善しない場合はセキュリティソフトの導入も検討してください。
【ツール】リダイレクト先のURLや動作確認ができるツール
リダイレクト先のURLや動作確認ができるツールを、以下の表にまとめました。
ツール名 | 特徴・主な機能 |
---|---|
ohotuku.jp | 日本語対応 転送先URLやステータスコードを即時表示 301リダイレクトや転送ループの確認に便利 |
HTTPステータス&リダイレクトチェッカー | 転送経路やステータスコードを詳細に可視化 海外サーバーや複数拠点からの挙動確認に対応 |
Link Checker | 短縮URLの追跡やHTTPヘッダーの確認が可能 モバイル・パソコン別の挙動もシミュレーション可 |
日本語に対応している「ohotuku.jp」「リダイレクトチェッカー」は、初心者にも使いやすいと高い評価を得ています。
一括でリダイレクト先のチェックができるツール
一括でリダイレクト先のチェックができるツールについて、以下の表にまとめました。
ツール名 | 特徴・主な機能 |
---|---|
httpstatus | 複数URLのステータスコードと転送先を一括で確認可能 Webサイト移行やドメイン変更時の検証に便利 |
リダイレクト&ステータスコードチェックツール | 301・302・404などのステータスコードを確認可能 転送の成否や設定ミスのチェックに有効 |
「リダイレクト&ステータスコードチェックツール」は日本語対応ですが無料会員登録が必要なため、さっと使いたいなら「httpstatus」がおすすめです。
まとめ
Webサイト移転時のリダイレクト設定は、ユーザーの利便性と検索エンジンからの評価を維持するために不可欠な作業です。
恒久的なURL変更にはSEO評価を継承する301を、一時的な誘導には302リダイレクトを目的別に使い分けましょう。
設定した転送経路はChromeのデベロッパーツール・拡張機能・専門のチェックツールを用いて簡単に動作確認ができます。
意図しない転送やエラーを防ぎ、Webサイトの信頼性を保つため、リダイレクト設定時は必ず動作を確認しましょう。
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