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WordPressのパーマリンクとは?【決め方・設定・変更方法】

  
パーマリンク

パーマリンクとは、Webページ固有のURLのことで、WordPressでは6つの設定があります。
パーマリンクの設定は、ユーザビリティの観点から非常に重要です。

『パーマリンクはどの設定にしたらいいの?』
『パーマリンクの設定によってSEOに影響はあるの?』
『推奨されるパーマリンクのルールはあるの?』

上記のような疑問に、今回のコラム記事では答えます。
パーマリンクは初期に設定をすませるべきで、一度設定したら軽々しく変更するべきではありません。

設定ごとのメリットやデメリットを把握して、慎重にパーマリンクを選択しましょう。

WordPressのパーマリンクとは

WordPressのパーマリンクとは、Webページごとにつけられる特有のURLです。

たとえば「https://xxx.com/2021/12/23/test/」というURLの全体はパーマリンクを指します。

WordPressでは、6つのパターンでパーマリンクを設定できます。

6パターンのパーマリンク設定 内容
基本 https://xxx.com/?p=123
日付と投稿名 https://xxx.com/年/月/日/投稿名/
月と投稿名 https://xxx.com/年月/投稿名/
数字ベース https://xxx.com/archives/数字
投稿名 https://xxx.com/投稿名/
カスタム構造 利用可能なタグの範囲内でパーマリンクを自由にカスタマイズできる

「https://xxx.com」以降の部分はスラッグと呼ばれ、投稿や固定ページごとに編集が可能です。

Googleに推奨されるパーマリンクは?

Googleでは、シンプルで人間に理解しやすいURLを推奨しています。

サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。

引用:シンプルな URL 構造を維持する

Googleの推奨に沿ったパーマリンクにするには、以下の設定を行いましょう。

  • パーマリンクは極力、短くする
  • パーマリンクは投稿名やカテゴリーを使い、人間が理解できる構造にする
  • 複数の単語でスラッグを構成する場合、ハイフンを入れる
  • 日本語によるパーマリンクは慎重に検討

前述の通り、スラッグとはパーマリンクのなかで、投稿や固定ページごとに変更できる箇所のことです。
WordPressでは、パーマリンク設定で投稿名が入っているとスラッグが設定できます。

日本語でスラッグを設定した場合、パーマリンクの日本語部分がURLエンコードされて長くなります。
そのため、日本語のパーマリンクは避けるべきと一般的に認識されています。

パーマリンクがもたらすSEOへの影響は?

パーマリンクをどのように設定しても、SEOに直接の影響はありません。
数字だけのパーマリンクや、スラッグが日本語で長くなったパーマリンクでもSEOへの影響はないと考えられています。

しかし、ユーザビリティの観点からシンプルで短いパーマリンクが望ましいでしょう。

たとえば、あなたのWebページを誰かが紹介するとき、シンプルで短いパーマリンクならリンクが貼りやすいです。
長いパーマリンクの場合、リンクを貼るのをためらう恐れがあります。

Google Analytics

出典:Google Analytics

日本語のパーマリンクに関して否定的な記事が多いですが、メリットも存在します。
GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスでは、日本語部分がそのまま表示されるため、データの分析がやりやすいです。

パーマリンクを決める4つのポイント

パーマリンクを決めるときに検討したい4つのポイントについて解説します。

パーマリンクはどのような形であれ、SEOに影響はありません。

しかし、記事が多くなってからパーマリンク構造を変更するのは、被リンクがリセットされる、インデックスされていたURLが無効、など多くのデメリットがあります。

パーマリンクをあとから変更するのは困難です。
慎重にパーマリンクの構造を検討しましょう。

直感的に理解できる構造

記事の内容が直感できるURLをGoogleは推奨しています。

パーマリンクはIDや数字の羅列ではなく、コンテンツ内容がわかる単語にしましょう。

  • 例①:https://xxx.com/12345abcdefg/
  • 例②:https://xxx.com/start-wordpress-blog/

上記2つの例では、①のパーマリンクは意味がないのに対し、②は『WordPressでブログを始めたんだな』と直感的にわかります。

英単語のパーマリンクのメリット・デメリット

多くの記事では、パーマリンクのスラッグを英単語にするべきで、日本語は長くなるからダメだと書かれています。

しかし、英単語のパーマリンクにもメリットとデメリットがあります。

英単語のメリットは「パーマリンクがシンプルで短くなる」「英語で直感的にわかりやすい」です。

一方、英単語のデメリットには「日本人には直感しづらい」「パーマリンクの変更に手間がかかる」などあります。

WordPressのスラッグは記事タイトルが使用されます。
英単語のパーマリンクにするためには、わざわざGoogle翻訳などで調べ、書き直すことが必要です。

Google Search Console

出典:Google Search Console

日本語パーマリンクなら、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスで、どの記事のデータなのかわかりやすいです。

ただし、日本語パーマリンクは、URLエンコードで長くなるといったデメリットがありますので注意してください。

パーマリンクは短くシンプルに

パーマリンクはできるだけ短く、シンプルにする方がよいとされています。
長いパーマリンクでは、ユーザーが直感的に意味を理解できないからです。

WordPressのパーマリンクの初期設定は、日付と投稿名(https://xxx.com/年/月/日/投稿名/)です。
ニュースサイトなど日付が重要な場合以外、パーマリンクを短くするために日付は必要ありません。

ハイフンを活用しよう

パーマリンクのスラッグを英単語に変更する場合、英単語同士はハイフンで接続しましょう。

Googleでも英単語同士の区切り文字は、アンダースコア(_)ではなくハイフン(-)の使用を推奨しています。

URL にはアンダースコア _ ではなくハイフン – を使用することをおすすめします。

引用:シンプルな URL 構造を維持する

WordPressでパーマリンクの設定を変更する方法

パーマリンクの設定変更は、以下の手順で行ってください。

パーマリンクの設定変更

  1. WordPressの管理画面のメニューから「設定」→「パーマリンク」を開く
  2. 「共通設定」でパーマリンクの種類を選択する
  3. 「オプション」は空欄のまま
  4. 「変更を保存」をクリックして設定を保存

WordPressには6つのパーマリンクの種類があります。

それぞれのパーマリンクのメリットやデメリット、特徴について解説します。

基本

WordPressの基本的なパーマリンク構造は「https://xxx.com/?p=123」です。
「p」はポストを指しており、数字は投稿された順に大きくなっていきます。

Googleが推奨する「短くてシンプルなパーマリンク」に該当しますが、コンテンツ内容を直感できない点がデメリットです。
一方、投稿するときにパーマリンクの設定をしなくてよいのがメリットです。

あえて、パーマリンク設定の「基本」を選ぶメリットは少ないかもしれません。

日付と投稿名

WordPressのデフォルト設定は「日付と投稿名(https://xxx.com/年/月/日/投稿名/)」です。
日付は「/2022/01/01/」といった形式で表示されます。

投稿した日付をパーマリンクから把握できるため、日記系のブログで有効です。
ただし、URLから投稿日時がわかるため、古い記事は読者に敬遠されるかもしれません。

投稿名は記事タイトルが使用されますが、記事ごとのパーマリンク設定でスラッグを変更できます。

パーマリンク構造に「投稿名」が入っていれば、スラッグの変更は可能です。

月と投稿名

「月と投稿名(https://xxx.com/年/月/投稿名/)」で「月」は「/2022/01/」のように表示されます。

「日付と投稿名」よりも「月と投稿名」の方が、URLがやや短くなっているものの、あまり変わりません。
頻繁に投稿しない人向けの設定です。

数字ベース

「数字ベース(https://xxx.com/archives/123)」は「基本」と特徴がよく似ているパーマリンク設定です。

数字部分は、パーマリンク設定の「基本」と同じく、投稿数が増えるごとに大きくなっていきます。

パーマリンク設定の「基本」と同じく「数字ベース」もあえて選ぶ意味はないでしょう。

投稿名

「投稿名(https://xxx.com/投稿名/)」は、もっともポピュラーなパーマリンク設定です。
多くのWebサイトやブログでは「投稿名」によるパーマリンクを推奨しています。

投稿の公開日時が表示されておらず、投稿名によって直感的にコンテンツ内容が理解できます。
そのため、パーマリンクの設定のなかではもっとも実用的でしょう。

デフォルトでは、記事タイトルがスラッグになります。
日本語URLによる長さを敬遠する場合は、スラッグを英単語に変更しましょう。

カスタム構造

カスタム構造では、さまざまなタグを用いて、パーマリンクを自由に変更できます。

使用可能なタグは以下の通りです。

タグ 意味
%year% 西暦の数字(例:2022)
%monthnum% 月(例:01)
%day% 日(例:31)
%hour% 時刻の時間(例:23)
%minute% 時刻の分(例:59)
%second% 時刻の秒(例:00)
%post_id% Webページごとに割り振られたID
%postname% 投稿名(記事タイトル)
%category% カテゴリーページのパーマリンク
%author% 投稿者のユーザー名

独自のパーマリンク構造にしたいなら「カスタム構造」で設定しましょう。

スラッグの設定・変更方法

スラッグの設定や変更の手順を紹介していきます。

パーマリンク設定の「日付と投稿名」「月と投稿名」「投稿名」「カスタム構造(%postname%を含めた場合)」を選択した方は、以下の手順からスラッグを設定、変更しましょう。

スラッグの設定・変更方法

  • 「投稿ページ」または「固定ページ」から編集画面を開く
  • 編集画面の右側にある「投稿」を開く
  • 「パーマリンク」の「URLスラッグ」を任意の文字列に設定、変更
  • 「公開」または「更新」すると、スラッグが設定されます

※ブロックエディタ(Gutenberg)での操作方法です

まだ記事を公開しない場合は「下書き保存」を選択しましょう。

クラシックエディタ(旧エディタ)の場合

画像圧縮率の検証

クラシックエディタをお使いの場合、スラッグの設定や変更方法は以下の手順になります。

  1. 投稿ページや固定ページの編集画面に移動する
  2. 記事タイトルの入力欄の下にあるパーマリンクから「編集」をクリック
  3. 任意の文字を入力して「OK」をクリックして「公開」または「更新」

関連記事

WordPressでパーマリンクの変更ができない場合は、以下のコラム記事をご覧ください。

WordPressのパーマリンクが変更できないときの原因と対処法

カテゴリー・タグのスラッグを設定・変更する方法

カテゴリーページやタグページのスラッグを設定、変更方法を手順ごとに紹介していきます。

スラッグを設定

  1. 「投稿ページ」から「カテゴリー」または「タグ」を開く
  2. (新規でカテゴリーまたはタグを新規作成する場合)「名前」「スラッグ」を任意の文字列で入力
  3. (カテゴリ―の場合)「新規カテゴリーを追加」をクリック、(タグの場合)「新規タグを追加」をクリック

スラッグを英語の大文字で入力しても小文字に変換されるので、小文字の英語を入力しましょう。

スラッグを入力

また、カテゴリーまたはタグを設定したあとでも、スラッグの変更が可能です。

変更したいカテゴリーまたはタグにある「クイック編集」からスラッグを変更します。

パーマリンクの変更は慎重に

パーマリンクの設定はWebサイトの公開前や公開直後あたりにすませて、以降は変更しないことが望ましいです。

なぜなら、記事を公開してからパーマリンクを変更すると、記事のURLが変わってしまうためです。

ほかのWebサイトから被リンクを獲得していても、パーマリンクが変更されれば意味がありません。
積み上げてきた被リンクや、GoogleにインデックスされていたWebページがゼロになります。

Webサイト運営の途中でパーマリンクを変更することには、多大なデメリットがあります。
パーマリンクの変更は極力やめておきましょう。

ただし、目的があってどうしてもパーマリンクを変更するのであれば、301リダイレクトの設定をするのが望ましいです。

301リダイレクトとは、旧URL(転送元)から新URL(転送先)に恒久的に転送するHTTPステータスコードの一種です。

301リダイレクトを設定している限り、永続的にWebページが転送されます。

今まで検索エンジンに評価されていた旧URLを、パーマリンク変更後の新URLに評価を引き継がせたい場合は、301リダイレクトを設定しましょう。

関連記事

301リダイレクトの正しい設定方法は、以下のコラム記事をご覧ください。

301リダイレクトとは?書き方と設定方法を解説

まとめ

WordPressのパーマリンクについて、解説しました。

パーマリンクとは、Webページごとに違うURLのことです。

WordPressでは、6種類のパーマリンク設定を行うことができます。

パーマリンク設定のなかでよく使われているのは「投稿名」「日付と投稿名」の2つです。
この2つの設定から、パーマリンク構造を選択するのがおすすめです。

Googleはシンプルで短く、人間が理解できるURLを推奨しています。
そのため、パーマリンク構造に投稿名を含め、スラッグを英単語にするのがおすすめです。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールでのデータのみやすさを重視するなら、あえてスラッグを日本語にすることも検討しましょう。

パーマリンク設定はWebサイトの公開前、または公開直後あたりにするのが望ましく、変更することは、おすすめできません。
慎重にパーマリンクを検討しましょう。

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