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YMYLとは?6つの対象ジャンルとSEOに効果的な対策法

  
YMYLとは?6つの対象ジャンルとSEOに効果的な対策法

お金や生活に関するジャンルのことを指す「YMYL」。

YMYLは、人生に大きな影響を与えるジャンルのため、正確性と信頼性が問われます。

GoogleはYMYLに関して、ほかのジャンルよりも厳しい基準を設けているのです。

そのためWebサイトの運営者であればYMYLの知識を深めておくべきですが、

『YMYLは具体的にどのようなジャンルのこと?』
『YMYLの領域で上位を獲得するにはどのようなSEO対策が有効なの?』

といった疑問を持っている方も多いはずです。

今回のコラム記事では、YMYLについて分かりやすく解説します。

YMYLのジャンルで上位を目指すためのSEO対策法もお伝えするので、Webサイト運営者様はチェックしましょう。

YMYLとは?

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、直訳すると「あなたのお金と人生」という意味です。

  • 人の幸福
  • 健康
  • 経済
  • 安全

といったジャンルを指しており、誤った情報によって人に与える影響が大きすぎるためYMYLが導入されました。

そのため、GoogleはYMYLのジャンルに関するコンテンツをとくに厳しく評価をすると発表しています。

Google検索品質評価ガイドライン(英語)では下記のように述べています。

2.3 あなたのお金やあなたの人生(YMYL)ページ

ページやトピックの種類によって、将来の幸福、健康、財務の安定性、または安全性に影響を与える可能性があります。私たちはそのようなページを「あなたのお金やあなたの人生のページ」またはYMYLと呼んでいます。

引用:GeneralGuidelines

上記はGoogleが公表しているガイドラインですので、一度目を通しておくといいかもしれません。

ガイドラインにYMYLが追加された背景

GoogleのガイドラインにYMYLが追加された背景には、信ぴょう性の低い医療系の情報が検索結果にあがっていたことが影響しています。

具体的には「肩こりの原因は守護霊がついているから」といった医学的根拠がない情報が複数ネット上に溢れていたようです。

そのような情報を鵜呑みにして重度の病気が潜んでいるにも関わらず病院を受診せず過ごす人も少なくありませんでした。

一方、誤った情報が原因で検索結果に表示されるネットの情報に対し、不信感を抱くユーザーも多くいました。

誤った情報により人のお金や生活に悪い影響を与えていると認識したことをきっかけに、GoogleはYMYLを重視するようになったようです。

Googleがとった対策「健康アップデート」

2017年12月6日に日本語検索向けの「健康アップデート」を行い、Googleウェブマスター向け公式ブログで「医療や健康に関する検索結果の60%に影響がでた」と公表しています。

Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。

この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。

引用:医療や健康に関連する改善について

主に、クリニックの公式ページや公的機関提供のPDFなどが検索結果の上位に表示されるようになりました。

一方、アフィリエイトなどの専門性が低いと認識されるWebサイトは、検索順位が下落し、閉鎖に至ったケースも多いようです。

YMYLはSEOに関係する

YMYLはSEO対策に大きく関係します。

Googleは、YMYLに関するジャンルをほかのジャンルよりも厳しく評価をしています。

コンテンツ内容に「信頼性」と「正確性」のある情報かを重視しているようです。

言い換えると、信ぴょう性が低いYMYLのコンテンツをリリースしていると、Webサイト全体の評価が下がるといっても過言ではありません。

もし信頼性と正確性の高いコンテンツを作成できる自信がないのであれば、YMYLのジャンルに挑戦しない方が無難です。

信頼性・正確性があるコンテンツが作れる場合は参入すべき

高品質なコンテンツを作成できるのであれば、SEO対策にとって有利になるでしょう。

というのも、現時点ではクリニックの公式サイトや公的機関の提供PDFが多くの検索結果上位を独占しており、専門性・信頼性は高いもののユーザーにとっての快適性は低くなっているからです。

クリニックの公式サイトや公的機関の提供PDFは、専門用語が並んでおり、一般ユーザー向けに作られていない傾向にあります。

そのためGoogleのウェブマスター向け公式ブログでは、下記のように述べられています。

医療の専門用語よりも、一般人が日常会話で使うような平易な言葉で情報を探している場合が大半です。日本のウェブには信頼できる医療・健康に関するコンテンツが多数存在していますが、一般ユーザー向けの情報は比較的限られています。

引用:医療や健康に関連する改善について

検索ユーザーは、簡潔にまとめられた情報を求めているのに、医療・健康に関するコンテンツは読解力が必要だということです。

もし、あなたが医療関係者で、一般のユーザーに向けたウェブでの情報発信に携わる機会がありましたら、コンテンツを作る際に、ぜひ、このような一般ユーザーの検索クエリや訪問も考慮に入れてください。

引用:医療や健康に関連する改善について

Googleは『医療関係者に一般のユーザー向けのやさしい情報コンテンツを増やして欲しい』ということが読み取れます。

YMYLジャンルのコンテンツ作成をするにあたり、具体的にどのような対策をするべきかをまとめているのでチェックしましょう。

YMYLとE-A-Tの関係性

YMYLのジャンルでコンテンツを作る際に、E-A-Tについて知識を深めておくべきです。

E-A-Tとは、下記の3つの略語でGoogleの評価基準の一つとなっています。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

誰が記事を作成したのか、誰がWebサイトを運営しているのか、信頼性・正確性は高いのかといった内容を重視されます。

E-A-Tをしっかり理解して、コンテンツを作成すれば検索結果の上位表示を目指せるでしょう。

関連記事

Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて重要項目の1つであるE-A-Tについて詳しくは、以下のコラム記事に解説しています。

E-A-Tを高める方法11選+a!SEO対策にもたらす効果や関係性を解説

YMYLの6つの対象ジャンル

YMYLは「お金と人生」に関することを指しており、具体的にどのようなジャンルなのかをGoogleが公表しています。

YMYLに該当するジャンルを表にまとめたので、確認しましょう。

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

YMYL該当ジャンル 詳細
ショッピング(金銭の取引) インターネット上で完結するECサイトなど
商品の販売・購入以外にサービスの売買などもあげられます
金融関係の情報 年金・保険・投資・クレジットカード・不動産売買・ローンに関する情報
医療の情報 健康・病気・薬・投薬法・栄養・メンタルヘルスなど
法律・公共サービス・ニュースの情報 遺言書の作成・離婚・裁判・災害時の対応・ウイルスなど
健康・安全 医療・病院関係・緊急時に扱われるWebサイトなど
その他 フィットネス・大学・就職・車の安全・養子

上記の表をみるとわかりますが、美白やダイエットなどのジャンルは含まれていません。

ただし検索結果の上位を占めているのは、クリニックの公式サイトや医療機関提供のPDFですので、YMYLジャンルに該当すると認識しておくといいでしょう。

YMYLのSEOに効果をもたらす対策方法

ここからは、YMYLのジャンルに参入する場合、どのような対策をするべきなのかを解説していきます。

  • 良質なコンテンツを作る
  • 責任者情報を明記する
  • 情報源を明記する
  • 定期的にコンテンツを更新する
  • Googleマイビジネスを取り入れる

一つずつ見ていきましょう。

良質なコンテンツを作る

良質なコンテンツをユーザーに届けることは大前提です。

専門家に監修や情報を共有してもらう場合は、専門用語が多くなり過ぎないようにかみ砕いて解説します。

専門家の意見を記事内に含めたり、関連ワードを入れたりしてユーザーの求める情報を網羅したコンテンツを作りましょう。

これまでは検索エンジンの裏をかく手法で上位を獲得できていましたが、検索エンジンの精度が高くなった現在では通用しません。

ユーザーにとって最適なコンテンツが上位に表示されやすくなっているので「ユーザーファースト」を心がけましょう。

責任者情報を明記する

責任者情報があいまいなWebサイトは信頼性が低いと認識される可能性があります。

コンテンツの情報を得て困ったことがあれば、すぐに相談できるようなWebサイトの方が安心感を与えられるでしょう。

Webサイト全体の情報を充実させるには、下記の対策を実施すると有効的です。

  • Webサイト運営者の情報を記載する
  • お問い合わせフォームを設ける
  • プライバシーポリシー・利用規約ページを設置する

なお、商品やサービスを販売するWebサイトであればYMYLに関わるので、なおさら情報提供を徹底した方がいいでしょう。

キャンセル・返金・返品について明記することも大切です。

Googleは「誰が作ったコンテンツなのか」というのも評価の基準としているので、下記の対策を実施しているWebサイトが多いです。

  • 著者個人のプロフィールページを設置
  • すべてのコンテンツ内に著者のプロフィールを記載
  • 著者のSNSや個人ブログへのリンク

どのような経歴を持つ人が書いたコンテンツなのかは、検索エンジンだけでなくユーザーも気になるはずです。

また、コンテンツの質が高い場合、リンクを辿って著者のファンになってくれるケースもあるので、集客においても嬉しい効果をもたらします。

関連記事

お問い合わせフォーム(メールフォーム)やプライバシーポリシーの作り方について詳しくは、以下のコラム記事をご覧ください。

メールフォームの作り方完全ガイド【無料作成ツールも10個紹介】
プライバシーポリシーの正しい作り方【ひな形・作成ツールも紹介】

情報源を明記する

どこから得た情報なのかを明記することが重要です。

専門家が監修した場合は、専門家の情報が分かる外部リンクを貼ったり、プロフィールを記載したりして証拠を明示させましょう。

専門家に監修してもらうことが難しい場合は、情報の引用元を公的機関や医療クリニックの公式サイトに限定するのも一つの手です。

専門家ではない個人のWebサイトを引用するのは、Webサイト全体の評価を下げてしまう可能性が高いです。

コンテンツを作成する際には、一次情報だけを参考にしてユーザーに分かりやすく伝えることが大切です。

定期的にコンテンツを更新する

間違った情報や古い情報は、更新して情報の鮮度を保ちましょう。

定期的にコンテンツを見直して最新情報を追記したり、古い情報を削除したりしましょう。

古い情報が掲載されているWebサイトは、ユーザーからの信頼を得られません。

「現時点でユーザーが見ても問題ない」コンテンツを掲載するようにしましょう。

また更新日を記載すると、ユーザーからの信頼性を高められるのでおすすめです。

HTTPS化の導入

WebサイトのURLの先頭に「http」あるいは「https」と表示されているのを見たことがありませんか?

「https」は、通信をより安全に行うために開発されました。

「http」は「https」のように暗号化されていないため、個人情報漏洩のリスクがあるのです。

今もまだ「http」でWebサイトを運営されている場合は、セキュリティ強化が万全ではないと認識されてしまいます。

Googleは、検索セントラルでHTTPSを推奨していると述べています。

HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、ユーザーのパソコンとサイトの間で送受信されるデータの完全性と機密性を確保できるインターネット接続プロトコルです。ユーザーはウェブサイトにアクセスするとき、安全でプライベートにインターネットを利用していると考えています。サイトのコンテンツを問わず、ユーザーによるウェブサイトへの接続を保護するために、HTTPS を導入することをおすすめします。

引用:HTTPSでサイトを保護する

信頼性が重要視されているYMYLジャンルに取り組むのであれば、HTTPS化を導入した方が良いでしょう。

関連記事

SSL化によるSEOの効果については、以下のコラム記事で詳しく解説しています。

SSL(https)化のSEOへの効果は?検索順位は下がる?【影響を徹底解説】

Googleマイビジネスを取り入れる

Googleマイビジネスとは、Googleが無料で提供している検索サービスのことです。

店舗を持っているのであればなおさら登録しておいた方が良いでしょう。

Googleマイビジネス記載例

引用:Google検索

Googleマイビジネスに登録することで、Google検索結果で所在地・営業時間・電話番号・写真・口コミなどを掲載できます。

Googleマイビジネスに登録するには、Googleの許可が必須ですので一定の信頼性を獲得することができるのです。

【Q&A】YMYLに関するよくある質問

ここからは、YMYLに関するよくある質問にQ&A形式でお答えしていきます。

  • YMYLジャンルは検索エンジンの上位を獲得しにくいの?
  • YMYLジャンルでアフィリエイトをするには?

上記のなかで気になる項目があればチェックしましょう。

YMYLジャンルは検索エンジンの上位を獲得しにくいの?

YMYLジャンルは、前向きに捉えると検索エンジンの上位を獲得しやすいです。

なぜかというと、下記の2点があげられます。

  • 参入する企業や個人の運営者が減少
  • 質の高いコンテンツが少ない

Googleの公式ブログでも述べられているように、日本医は専門性の高いコンテンツは多いが、ユーザー目線で書かれているものは少ししかありません。

医療の専門用語よりも、一般人が日常会話で使うような平易な言葉で情報を探している場合が大半です。日本のウェブには信頼できる医療・健康に関するコンテンツが多数存在していますが、一般ユーザー向けの情報は比較的限られています。

引用:医療や健康に関連する改善について

ですので、専門性の高いコンテンツをよりユーザーに分かりやすくかみ砕いた文章に仕上げれば、Googleからも評価を得られるはずです。

YMYLジャンルは、厳しい基準を設けられていますが理解した上で取り組めば穴場ジャンルともいえるでしょう。

Googleが求めるコンテンツを作成すれば、YMYLジャンルのコンテンツを上位に表示させることは難しくありません。

YMYLジャンルでアフィリエイトをするには?

アフィリエイトでYMYL領域の上位を獲得するのは極めて難しいでしょう。

なぜならば、YMYLジャンルの大半は医療機関や専門機関、公的機関が上位を独占しているからです。

とはいえ下記の対策をすれば穴場を狙うことができ、上位に表示される可能性があります。

  • E-A-Tを意識する
  • 複合キーワードを狙う

Webサイトを何とかして上位にあげたいアフィリエイターはチェックしましょう。

E-A-Tを意識する

E-A-Tを意識してWebサイトを作成するのは大前提です。

商品やサービスを紹介するアフィリエイトであれば尚のことE-A-Tを徹底しましょう。
具体的には、下記のような対策をすればアフィリエイトサイトも上位を獲得できるはずです。

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

E-A-T アフィリエイトの対策
専門性 ひとつのテーマに特化した「特化型サイト」
権威性 専門家が執筆・監修を務める
権威性の高いサイトからの被リンク
信頼性 サイト運営者を記載
著者のプロフィールを公開
情報の引用元は公的機関に限定

 

複合キーワードを狙う

検索をしてみると分かりますがYMYLジャンルは、公的機関や医療クリニックなどのWebサイトが上位を独占しています。

ですので、1~2語のキーワードで上位を目指すのではなく、3語~4語ほどの複合キーワードでコンテンツを作成しましょう。

3語~4語の複合キーワードは、ユーザーの悩みが深い傾向にあるので、Webサイトの目標を達成しやすくなるはずです。

まずはコンテンツを作成する前に、上位に表示されているWebサイトをチェックし、個人でも太刀打ちできるかを確認しましょう。

まとめ

YMYLと聞くと難しく考えてしまいますが、意識すべきことは「信頼できる情報を分かりやすくかみ砕いてユーザーに届ける」だけです。

ほかのジャンルより人生やお金に与える影響が大きい分、高品質のコンテンツを作成することが重要になります。

最後に、YMYLについておさらいをしましょう。

  • YMYLとはお金や生活に関するジャンルのこと
  • 人生に大きな影響を与えるためGoogleに厳しく評価される
  • ショッピング・金融情報・医療・健康・法律・ニュースがYMYLジャンル
  • Webサイトの運営者・コンテンツの著者情報を明記することが大切
  • https化を導入・古い情報を定期的に見直し、修正するといった対策をする

すでに公開しているコンテンツのYMYLジャンルを修正したり、これから参入する方はE-A-Tを徹底したりといった一歩先を行く対策が必要です。

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