初心者でも分かるキーワード選定のコツ!SEOに効果的なやり方を5つのステップで解説
SEOで取り組むべき対策法のひとつである「キーワード選定」。
適切なキーワードを選ぶことで、求めているユーザーの流入が見込めます。
ですが、
『SEO対策に効果的なキーワードの選定方法が分からない』『どのようなキーワードを選べばWebサイトの評価が高まるのか知りたい』
そんな風に悩む人も多いでしょう。
今回のコラム記事は、SEO対策に効果的なキーワードの選定方法を分かりやすく解説していきます。
本コラム記事を読み終わる頃には、Webサイトの流入数が増えるキーワード選定ができるようになるはずです。
SEO対策に重要なキーワード選定とは
キーワード選定とは、Webサイトに投稿するコンテンツのキーワードを決める重要な作業のことです。
「Webサイトの最終目標」を考慮しながら、どのようなコンテンツを挿入すべきか施策を練る必要があります。
キーワード選定が上手くいけば、求めるニーズがWebサイトに流入してくるのでWebサイトの目標を果たすことができるでしょう。
検索ユーザーの悩みを解決する
キーワード選定は、検索ユーザーの悩みを解決することにフォーカスをして行います。
人が検索をするときは何らかの悩みを持っていることが多いです。
具体的には、
- 子連れで旅行をするときに必要なアイテムは?
- 外出先で仕事をするときにコンセント付きのカフェはどこ?
- 営業先の情報や企業の評判が気になる…。
といった悩みや疑問、不安をもって検索をします。
ですので、Webサイト運営者は、それらの悩みをすべて解消できるコンテンツを作ることに注力する必要があります。
ユーザーにとって悩みや疑問を解決できる「役立つコンテンツ」をたくさん投稿すれば、必然的に検索結果の上位に表示されるでしょう。
つまり、一番はじめに行うべき施策は「キーワードに対してユーザーがどのような悩みをもっているか」を考えて調査することです。
4つに分類されるキーワードの検索意図
キーワードの検索意図には、大きく4つに分類することができます。
検索意図とは、ユーザーがキーワードを使って検索したときに隠れた意図(目的)のことです。
4つに分類された検索意図は、Googleが提唱しています。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
検索意図 | 詳細 |
---|---|
知りたい (Knowクエリ) |
知りたいことについて検索している 例)電車の時刻を知りたい →コンバージョンに結びつくことはほとんどない |
解決したい (Doクエリ) |
解決したいことについて検索している 例)自転車のパンクを修理した →行動意欲があるためコンバージョンに結びつきやすい |
行きたい (Goクエリ) |
行きたいという気持ちを持って検索している 例)プール付きのホテルに泊りに行きたい →目的がはっきりしておりコンバージョンに結びつきやすい |
買いたい (Buyクエリ) |
買いたいものがあるため検索している 例)新しい服を買いたい →買うものが明確であるため最もコンバージョンに結びつきやすい |
このようにユーザーの検索意図を知ることで、どのようなキーワードがコンバージョンに結びつきやすいのかがハッキリと分かります。
「知りたい」ユーザーよりも「買いたい」「行きたい」といった行動意欲のあるユーザーへコンテンツを届けた方がWebサイトの目的を達成しやすいのです。
キーワード選定を行うときには「知りたい」ユーザーへ向けた記事ばかりではなく「買いたい」「行きたい」ユーザー向けのコンテンツも作成しましょう。
初心者向け!キーワード選定の5つのステップ
ここからは、キーワード選定のやり方を5つの手順に沿って解説していきます。
- ビッグキーワードを決める
- ツールでキーワード候補を複数用意する
- オリジナル性を出す
- キーワードを整理する
- 競合に勝るコンテンツであるかをチェックする
ひとつずつ解説していくので、実際にキーワード選定をしてみましょう。
ビッグキーワードを決める
第一に、軸となるキーワードを決定しましょう。
たとえば、パーソナルトレーニングジムのWebサイトであれば「パーソナルトレーニングジム」で1位を獲得したいはずです。
しかしパーソナルトレーニングジムでは、あまりにも市場が大きすぎるので「パーソナルトレーニングジム 東京」などとエリアに関連する複合キーワードにするといいかもしれません。
軸であるメインキーワードを選ぶ際には、下記の項目を意識してみるといいでしょう。
- 月間検索ボリュームが大きい
- 上位表示したときの利点が大きい
- ビッグキーワードである(あるいは2語までのキーワード)
なお、メインキーワードは簡単に検索結果の上位を獲得できない大きな市場で設定します。
ツールでキーワード候補を複数用意する
軸となるキーワードを決定したら次に、ツールを使って関連キーワードを抽出しましょう。
メインキーワードの関連ワードに漏れがないようにすべてのキーワードを出します。
今回は「ラッコキーワード」というツールを使ってキーワードを抽出するので参考にしてみてください。
出典:ラッコキーワード
検索窓に「パーソナルトレーニングジム」と入力すると433件のキーワードがヒットしました。
出典:ラッコキーワード
右上の「全キーワードコピー」をクリックすると、重複がない状態で新規取得できたキーワードをコピーできます。
コピーしたキーワードをExcelやGoogleスプレッドシートにペーストして管理をしましょう。
ここでは、ラッコキーワードを使用しましたがキーワード選定ツールはほかにもたくさんあります。
検索ボリュームと競合サイトをチェックするには、便利なツールを利用しいた方がいいでしょう。
オリジナル性を出す
複数のキーワードを抽出できたら次に、ほかの競合サイトに勝るために「オリジナル性のあるキーワード」を探します。
ここまでの機械的なキーワード選定は、ほかの企業も行っている可能性があります。
そのため、同じようなコンテンツが増えてしまえば競合より一歩リードすることができません。
ですので、専門家に聞いたり、直接ユーザーにアンケートをとったりしてオリジナル性が高くなりそうなキーワードも抽出しましょう。
ここで大切なのは、検索需要のあるキーワードを選定することです。
Googleが認識していないキーワードのコンテンツを作成しても検索需要がなければ誰の目にもつきません。
運営しているWebサイトに関連するキーワードのなかで、競合と差がつきそうなものがあれば選択して深い内容のコンテンツを作りましょう。
ユーザーに直接聞くことができない場合は、ヤフー知恵袋やTwitterなどでリアルな声を調査するのも一つの手です。
キーワードを整理する
続いて、抽出した複数のキーワードを整理しましょう。
ExcelやGoogleスプレッドシートなどに整理することで下記のメリットがあります。
- 4つの検索意図ごとに優先度を付けられる
- キーワードの網羅性を高められる
- 作業効率がよくなる
- コンテンツの重複を防げる
「重要度の高いコンテンツ」と「低いコンテンツ」をハッキリとさせることで、検索エンジンがWebサイトの構成を理解しやすくなります。
また、キーワードを整理するときには検索意図ごとに分類をしましょう。
キーワードが違っていても検索意図が同じようなコンテンツがWebサイト内に複数あることで、検索エンジンに「重複コンテンツ」と認識されてしまう可能性があります。
下記の3つのステップで検索意図ごとにキーワードを分類できるので実践してみましょう。
- キーワードの検索意図を書き出す
- 同じ検索意図を持つキーワードをまとめる(グルーピング)
- 2でまとめたキーワードをさらに4つの検索意図に分類する
4つの検索意図とは「Buyクエリ」「Knowクエリ」「Doクエリ」「Goクエリ」のことです。
たとえば、検索ユーザーが何かを知りたくて検索した場合は「Knowクエリ」に分類され、買いたいものあり、検索した場合は「Buyクエリ」といった分け方をします。
検索ユーザーの目的に合わせて分類すれば、コンテンツ作成がスムーズになるはずです。
競合に勝るコンテンツであるかをチェックする
キーワードを複数抽出し、カテゴリ分けができたら競合との差別化を図るために最終チェックをしましょう。
ここまでは、より多くのキーワードを抽出することを意識して作業をしてきました。
ここからは、Webサイトの質を高めるために抽出されたキーワードの数を絞っていきます。
- 検索ボリュームを調査する
- 競合性をチェックする
- 関連性の低いキーワードを削除する
- すでに流入があるキーワードをチェックする
上記の4つのステップで競合との大きな差を付けましょう。
検索ボリュームを調査する
月間の検索ボリュームを調査することで、上位に表示された場合の流入数が予測できます。
Googleキーワードプランナーを使用すれば簡単に検索ボリュームを把握できるのでおすすめです。
※出典:Google広告
キーワードプランナーから「検索ボリュームと予測データを確認する」をクリックして、検索ボリュームをチェックしましょう。
※出典:Google広告
「パーソナルトレーニングジム」で調べると、月間の検索ボリュームは1,000~1万です。
1,000を超えている場合は、簡単に上位表示させることができないため、少しでも早く結果を出したいならば優先的に手を付けない方がいいでしょう。
競合性をチェックする
続いて、キーワードの競合性をチェックします。
さきほど述べた通り、月間の検索ボリュームが1,000以上あるキーワードは上位表示させるために時間がかかります。
ですので、関連キーワードを組み合わせた「ロングテールキーワード」で上位を目指しましょう。
たとえば、パーソナルトレーニングジムでいうと地域で縛り「パーソナルトレーニングジム 東京 安い」といったキーワードを狙います。
そして「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」というツールを利用して競合を調査しましょう。
出典:Ubersuggest
「パーソナルトレーニングジム 東京 安い」のSEO難易度が44(最大値100)ですので、割と早めに上位表示を目指せるかもしれません。
関連性の低いキーワードを削除する
関連性の低いキーワードは、Webサイト全体の専門性における評価を下げてしまいます。
Googleは、Webサイトの専門性の高さを重視しているため、関係のないキーワードはここでふるいにかけましょう。
また、上位にランクインできたとしてもWebサイトの目的に沿わない場合は削除しても問題ありません。
すでに流入があるキーワードをチェックする
すでに流入があるキーワードの網羅性を高めることで、ほかのキーワードも上位を目指せます。
現在、上位に表示されているキーワードは、ユーザーに需要があるということですので関連コンテンツを追加しましょう。
たとえば「ダイエット 美脚 原因」というキーワードで上位表示できているとします。
それに伴い、アクセス数も増えていれば、関連キーワードのコンテンツを追加することでユーザーがWebサイト内を巡回する可能性が高くなるはずです。
「ダイエット 美脚 原因」の関連キーワードは「ダイエット 美脚 グッズ」などがあげられます。
ユーザーの検索意図を読み取り、上手くコンテンツ内に導入すればユーザーの滞在時間がアップするでしょう。
キーワード選定のコツ
ここまでは、キーワード選定の方法について理解を深めてきました。
ここからは、Webサイトの目標にあうキーワード選定のコツをお伝えします。
- ロングテールキーワードを狙う
- 1ページに1キーワードを入れる
- キーワード選定をする目的を確認する
- 求めるユーザーを集められるか確認する
- キーワードにあう強みがあるか確認する
一つずつ解説するので見ていきましょう。
【コツ①】ロングテールキーワードを狙う
ビッグキーワード(1単語のキーワード)よりもロングテールキーワード(複数のキーワードで組み合わせられたキーワード)の方が、悩みの深いユーザーの流入を見込めます。
たとえば、明日から一人暮らしを始める人が実家を離れる前日に不安を感じていたとします。
そのようなときに「一人暮らし」「一人暮らし 部屋」などのキーワードで検索しないはずです。
「一人暮らし 夜 怖い」「一人暮らし 寂しい グッズ」など、より自分の悩みを解決してくれそうなキーワードで検索するでしょう。
以上のように、ロングテールキーワードを狙った記事を用意することで、悩みの深いユーザーが訪れやすくなります。
また、ロングテールキーワードはビッグキーワードと比べると競合性が低いため、検索の上位化がしやすいです。
そのため、ロングテールキーワードを狙って高品質のコンテンツを増やすことでSEOによる集客効果が期待できます。
ポイント!
ロングテールキーワードは一般的に3語~4語のキーワードのことを指します。
【コツ②】1ページに1キーワードを入れる
基本的に「1ページに1キーワード」でSEO対策をした方が、ユーザーにとって良質なコンテンツとなる場合が多いです。
キーワード選定に慣れてくると、一つのコンテンツに複数のキーワードを入れ込んだ方が効率いいように感じてきます。
たった一つのコンテンツにキーワードを盛り込めば多くの流入を見込めるからです。
ですが一時的に流入数は増えるかもしれませんが、読者の求める内容とことなっていれば離脱率が高くなり、Webページの評価が下がる可能性もあります。
引用:Google検索
具体的には「SEO 対策 自分で」といったキーワードを狙った場合に「費用」「やり方」「とは」「会社」など複数のキーワードをすべて詰め込むような対策方法はおすすめできません。
なぜかというと「SEO対策を自分でやりたい」と思っている人は制作会社の情報は不要だからです。
良い例と悪い例のタイトルを見ていきましょう。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
良い例 | SEO対策を自分でやる方法!キーワード選定の手順を分かりやすく解説 |
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悪い例 | SEO対策を自分でやる方法!おすすめの制作会社や費用・本も紹介 |
ユーザーは「SEO対策を自分でできるのかな?」「自分だけでやる場合、詳しい手順を知りたい」そんな風に思って検索しているはずです。
検索意図をしっかりと読み取って、ブレないコンテンツを作るには基本的に「1ページ=1キーワード」の方がいいでしょう。
そして狙ったキーワードで確実に検索結果の上位を獲得できるように、高品質のコンテンツを作成しましょう。
【コツ③】キーワード選定をする目的を確認する
キーワード選定を行う最終目標は、運営するWebサイトによってことなります。
たとえば、ECサイトであれば商品を販売することを目的として運営しているはずです。
求人の募集を目的としているWebサイトの場合は、求職している人の目に留まり、募集してもらえるようなキーワードを選ぶ必要があります。
ですので、Webサイトがどのような目標を持って運営されているかを今一度、理解を深めておくといいでしょう。
【コツ④】求めるユーザーを集められるか確認する
先述した通り、ECサイトであれば「商品が欲しい」と思っているユーザーを集めることが重要です。
たとえば、着圧レギンスを販売しているECサイトに自転車を購入したいユーザーが集まっても仕方が有りません。
着圧レギンスを販売するWebサイトを運営しているのであれば「下半身痩せしたい」「むくみを取りたい」「冷え性を改善したい」といったユーザーを集める必要があります。
ですので、キーワード選定を始める前に、Webサイトの目標と集められるユーザーニーズがマッチするかを考えましょう。
【コツ⑤】キーワードにあう強みがあるか確認する
最後に、運営するWebサイトの強みを全面に売り出せているかを確認しましょう。
たとえば、体を温める効果が期待されるゲルマニウム入りの着圧レギンスを販売しているとします。
Webサイトの最終目標は、着圧レギンスを販売することです。
ほかの着圧レギンスとは違う魅力を持っていることをユーザーに知ってもらう必要があります。
そのため「下半身痩せ ダイエット」などのキーワード以外に「下半身 冷え」「末端冷え性 改善」といった商品の魅力ポイントをアピールできるキーワードも必須です。
このようにWebサイト全体の最終目的も考慮したうえで、キーワードを選ぶといいでしょう。
要注意!キーワード選定をする際に気を付けるべきポイント
キーワード選定における注意点をお伝えします。
- キーワード選定は定期的に行う
- キーワード選定の内容を記録する
- 検索順位を認識しておく
キーワード選定は一度限りではなく、定期的に行ったり検索順位をデータ化させたりしてコンテンツを上位に表示させるような施策を練りましょう。
キーワード選定は定期的に行う
キーワード選定は定期的に行う必要があります。
なぜかというと、キーワードはトレンドや時代の流れによって変化するからです。
たとえば、2021年4月にキーワード選定をしたものが2021年7月には大きく変動していてもおかしくありません。
ですので、3~4か月に1度のペースでキーワード選定を行うのが理想的です。
その際に、前回選出したキーワードを見直したり、追加をしたりすれば、より良いコンテンツを作成できるはずです。
見直すためには、キーワード選定をするたびに管理を徹底する必要があります。
キーワード選定の内容を記録する
キーワード調査で、需要があり競合が弱いキーワードを選定したら記録を残しておきましょう。
キーワードだけを記録するのではなく、コンテンツ作成日や投稿日(リリース)までまとめておきます。
下記を参考にExcelやGoogleスプレッドシートに記録を残してみましょう。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
キーワード名 | 縄跳び ダイエット |
---|---|
検索ボリューム | 1,000回/月 |
コンテンツのURL | ○○.com/000 |
コンテンツの作成日 | 2021.02.21 |
コンテンツの担当者 | ○○ |
コンテンツの投稿日(リリース) | 2021.03.24 |
検索順位を認識しておく
的を得たキーワード選定ができていたのかを確認するために、検索順位を追っておきましょう。
たとえば「ダイエット 着圧レギンス」というキーワードを選定した場合に、何位にランクインしているかを確認します。
確認する方法は、Googleサーチコンソールなどのツールを使ったり、自分で検索してみたりするといいでしょう。
記録の付け方は、下記のようにExcelやGoogleスプレッドシートにまとめると、ひと目で確認ができます。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
NO | サイトURL | キーワード | 検索結果 2021.1.2 |
検索結果 2021.2.9 |
検索結果 2021.3.10 |
---|---|---|---|---|---|
1 | サイトURL | ダイエット 着圧ソックス | 31位 | 27位 | 20位 |
2 | サイトURL | 顔やせ ヨガ | 67位 | 81位 | 77位 |
3 | サイトURL | くびれ 腹筋 | 29位 | 29位 | 26位 |
キーワード選定ツールを利用すれば、もっと細かい情報を手間なくデータに残せるので便利です。
まとめ
今回のコラム記事は、SEO対策に効果的なキーワード選定の方法について解説しました。
キーワード選定は、一度きりではなく定期的に行ってWebサイトの質を高める必要があります。
今よりもっと求めるニーズの流入数が増えるように、Webサイトにあうキーワードを選びましょう。
まずは無料でご相談ください。
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