Jimdoの評判とメリット・デメリットを徹底解説【他サービスとの比較も】
日本国内で圧倒的な人気を誇るホームページ作成サービスといえば「Jimdo(ジンドゥー)」があげられます。
Jimdoは専門の知識がなくても簡単にホームページを作成できるサービスですが、いざJimdoを導入する上で、
『Jimdoを導入するメリット・デメリットが知りたい』
『Jimdoの評判が知りたい』
『Wix・WordPressとの違いが知りたい』
上記のような課題が生じるかと思います。
そこで、今回のコラム記事ではホームページ担当者様へ向けてJimdoの「メリット・デメリット」「各機能面の評判」「WixとWordPressの比較」を紹介しています。
Jimdoのメリット(長所)
Jimdoは、日本国内で最も多く利用されているクラウド型のホームページ作成サービスです。
利用者が多いということは、それだけメリットもあります。
まずは、Jimdoを導入するメリットを見ていきましょう。
非常に使いやすい
Jimdoの最大のメリットは使いやすさです。
事前に準備したテンプレートを選択したあと「ドラック&ドロップ」でコンテンツを編集するだけでホームページの開設ができます。
また、Jimdoでは「AIビルダー」という簡易サービスを提供しており、こちらのサービスを活用すると、複数の質問に答えるだけでホームページが完成します。
Jimdoはクラウド型ツールなので、操作も軽く、どんな方にも使いやすいのがメリットです。
スマホ用のホームページも作成できる
スマホ用のホームページを簡単に作成できるのもJimdoのメリットの1つです。
Jimdoでは、デスクトップ向けにホームページを1つ作成するだけで「スマートフォン」「タブレット」などにあわせて見やすいホームページを自動に最適化してくれます。
そのため、わざわざ別のデバイス向けにホームページ作成する必要もありません。
ことなる大きさのデバイスごとにホームページを見やすく自動に最適化してくれることを、レスポンシブデザインといいます。
レスポンシブデザインは、Googleなどの検索エンジンが推奨をしています。
SEOに強い
SEOに強いのもJimdoのメリットの1つです。
Jimdoでは「ページタイトル」「メタディスクリプション」「画像代替テキスト」などの基本的なSEO対策が可能となっています。
Jimdoの有料プランに加入すれば「XMLサイトマップ」「noindex/nofollow」「Googleサーチコンソールの連携」も可能です。
さらに、2020年からSEOに特化した「SEO Plusプラン」も誕生しています。
SEO Plusプランに加入すると「rankingCoach」というJimdoが提供するSEOコーチングツールが利用可能です。
rankingCoachでは「キーワード選定」「競合調査」のアドバイスが受けられるツールとなっているので、知識がなくてもSEOに強いホームページが作成できます。
優れたTTFB(表示速度)
Jimdoで作成したホームページは優れたTTFBを誇ります。
TTFBとは「Time Till First Byte」の略で「最初の1バイトを受信するまでの時間」です。
Google提供の監査ツールLighthouseでは、スマートフォン向けのTTFBは0.6秒未満が推奨されています。
ホームページのボリュームにもよりますが、Jimdoで作成したホームページの大半は、Googleが推奨している表示速度の基準をクリアすることが可能です。
多言語のサポート
多言語のサポート機能もJimdoの特徴です。
Jimdoでは、日本語以外に下記7つの言語オプションが用意されています。
- 英語
- ドイツ語
- スペイン語
- イタリア語
- フランス語
- 北京語
- オランダ語
Jimdoでは、上記の中から3つのことなる言語をナビゲーションメニューに追加することができます。
言語を選択するだけで、ホームページテキストが多言語に切り替わるので「越境EC」や「インバウンド」事業を展開している企業にとっては大きなメリットとなります。
セキュリティ対策が万全
セキュリティ対策が万全なのもJimdoのメリットの1つです。
Jimdoでは「SSLサーバー証明書」が導入されており、作成するすべてのホームページは「HTTPS」に対応しているためデータ通信が暗号化されます。
暗号化されていないホームページの場合、ネットショップでクレジットカードの記入情報などを見られてしまうリスクが高くなります。
このように、ユーザーが安心して利用できるホームページが作成できるのもJimdoのメリットの1つです。
Jimdoのデメリット(短所)
多くのメリットがあるJimdoですが、デメリットもあります。
下記デメリットも参考にした上で、導入を検討しましょう。
チャットや電話によるサポートがない
Jimdoには、チャットや電話によるサポートがない点がデメリットといえます。
メールによるカスタマーサポートは設けられていますが、加入するプランによって優先度がことなります。
「AIビルダーのSTARTプラン」「クリエイターのPROプラン」で1日~2日の返信となり、それ以上の上位プランに加入すれば2~4時間ほどで返信がもらえます。
また、無料プランの場合はサポートが一切受けられないのもデメリットです。
プランと料金が複雑
Jimdoのプラン料金体系の複雑さもデメリットです。
Jimdoには、簡単にホームページが作成できる「AIビルダー」とカスタマイズが可能な「Jimdoクリエイター」が用意されており、それぞれプランが異なります。
AIビルダーでは3つの料金プランがあり、Jimdoクリエイターでは5つの料金プランが用意されています。
上記料金プランの他にも「追加ドメイン」「rankingCoach」など単体のオプション機能もあるため、よりプランが複雑となっています。
限定的なネットショップ機能
限定的なネットショップ機能もJimdoのデメリットです。
Jimdoでは、ネットショップが稼働しているかを確認する「テスト注文機能」といった素晴らしい機能が搭載されていますが、それ以外の機能は限定されているものが多い印象です。
例えば、商品数を無制限で出品をするにはBUSINESSプラン(月額2,600円税込)に加入する必要があります。
それであれば、無料で商品が無制限に出品できるBASE(ベイス)などを利用した方が良いでしょう。
その他にも、Jimdoのネットショップ機能には下記のようなデメリットがあります。
- PayPalのビジネスアカウントを開設する必要がある
- デジタルダウンロード商品の販売ができない
- 商品価格表示は1つの通貨でしか表示できない
構築できるWebページ数が制限されている
構築できるWebページ数が制限されているのもJimdoのデメリットといえます。
Jimdoでは、プランごとに作成できるWebページ数が制限されています。
「AIビルダー」の最上プランGROW(月額1,590円税込)では50ページの制限があります。
無制限でホームページを作成するのであれば「Jimdoクリエイター」のBUSINESSプラン(月額2,600円税込)に加入する必要があります。
そのため、ボリュームが多いホームページ作成を検討している企業には、Jimdoはあまり向いていないでしょう。
カスタマイズのための十分なスペースがない
Jimdoは、カスタマイズのための十分なスペースがありません。
Jimdoのテンプレートによっては、ホームページで重要なコンテンツ部分を修正するためのスペースが設けられていないものがあります。
そのため、テンプレート選定を間違えてしまうと、求めるようなカスタマイズが実施できない可能性があります。
Jimdoは使いにくい?各機能面の評判
実際にJimdoは使いにくいのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
次からは、さらに細かくJimdoの各機能面から評判を見ていきましょう。
ホームページ設計
出典:Jimdo
Jimdoでは「レベルの高いホームページが設計できる」と評判です。
冒頭でも触れたように、Jimdoには「AIビルダー」「Jimdoクリエイター」2つの設計方法があります。
各サービスの設計方法について掘り下げていきましょう。
- AIビルダー
-
AIビルダーでは「ホームページの目的」「業種」などの質問に答えるだけで最適なホームページデザインを提供してくれます。
また、ホームページに掲載する画像は「Instagram」「Facebook」からも取り込むことも可能なので、ズレのないホームページ設計が可能です。
- Jimdoクリエイター
-
Jimdoクリエイターでは、テンプレートを選択した上でホームページを設計していきます。
多くのテンプレートが用意されていますし、テンプレートを選択せず1からホームページを設計することも可能です。
また、SEOに有効なブログ機能も簡単に追加できるので、Jimdoクリエイターでもレベルの高いホームページ設計ができます。
Webデザイン
出典:Jimdo
Jimdoで作成したホームページは「デザイン性が高い」と評判です。
Jimdoでホームページを作成すると『デザインが似てしまう』『デザインがダサい』という口コミを見かけますが、手を加えればデザイン性の高いホームページは作成できます。
はじめは「スライドショー」「ウィジェット」「問合わせフォーム」などの基本機能を活用してデザイン設計してみましょう。
さらに、デザインを追求するのであれば「HTML」「CSS」「JavaScript」によるカスタマイズを実施することで、他と被らないホームページが作成できます。
Webページのカスタマイズ
出典:Jimdo
Jimdoで作成したWebページのカスタマイズの評判も良いといえます。
ほとんどのコンテンツは、Webページ上で編集が可能です。
「フォント種類」「サイズ」「カラー」「背景」等の編集は、デザインツールを立ち上げる必要がありますが、各要素を細かくカスタマイズすることが可能です。
「背景」に関していえば、組み合わせによっては数百以上のパターン作成もできます。
また「背景」に動画を差し込むなどのカスタマイズも可能なので、クオリティの高いホームページ作成が可能です。
ナビゲーションメニューの管理
出典:Jimdo
Jimdoのナビゲーションメニューも使いやすいと評判です。
ナビゲーションメニューでは「新しいWebページの追加」「並び替えと階層設定」「タイトル変更」「メニュー削除」が直感的な操作で実施できます。
例えば「会社情報」というメニューの階層の1つ下に「ご挨拶」「役員紹介」「営業所一覧」のような階層をナビゲーションメニュー上で編集することができるということです。
画像とギャラリーの操作
出典:Jimdo
Jimdoの画像とギャラリーの操作性に関しては、少し残念な点があります。
Jimdoでは画像のアップロードや簡単な編集機能は搭載していますが、Jimdo上に画像が保存されません。
そのため、画像を挿入する時は毎回アップロードする必要があります。
また「Dropbox」のようなオンラインストレージサービスとの連携もできないので、画像関係の評判としてはあまり良いとはいえません。
ブログ機能
出典:Jimdo
Jimdoのブログ機能は、使いやすく多機能なため、評判は良いといえます。
管理メニューからブログ機能を有効にするだけでブログ設置が完了し、通常のWebページと同じように「ページタイトル」「メタディスクリプション」「画像代替テキスト」の設定が可能です。
その他にも、ブログ独自の機能として「カテゴリー管理」や「コメント管理」機能がある点も特徴です。
また「Jimdoクリエイターアプリ」をインストールすれば、スマホからブログ記事を更新することもできます。
Jimdoはどんな人に向いているか
Jimdoのメリット・デメリット各機能面の評判を理解したら、実際にJimdoはどんな人に向いているかについて見ていきましょう。
はじめてホームページを作成する方
『はじめてホームページを作成する』『ホームページを作成したいが知識がない』という方にはJimdoがおすすめできます。
ホームページ作成の知識が全くなくてもJimdoの「AIビルダー」を利用すれば、下記8つの質問に答えるだけでホームページが完成します。
- 個人か法人か
- 何のためのホームページか?
- 企業名(または屋号や団体名)
- ホームページ作成の目的
- 業種選択
- お好みのスタイル
- 色の組み合わせ
- 必要なページを選択
作成後もガイド機能を搭載しているので、安心してホームページの開設ができます。
とにかく早くホームページを開設したい方
とにかく早くホームページを開設したいという方にもJimdoはおすすめできます。
Jimdoであれば、約3分でホームページを開設することが可能です。
通常、ホームページを作成するときには「HTMLファイル」「サーバー」「ドメイン」の3つを用意する必要があります。
しかし、Jimdoであればこの3つを用意することなくホームページ開設ができます。
ホームページ開設までのスピードを重視している方は、Jimdoを活用してみましょう。
シンプルなホームページを作成したい方
「コーポレートサイト」や「飲食店」などのシンプルなホームページを開設したい方には、Jimdoがおすすめです。
Jimdoはプランによって「ページ数の制限」や「容量制限」があるため、シンプルなホームページ作成に適しています。
無料プランでも、最大5ページまででホームページを開設できるので、ボリュームの少ないホームページ作成を検討している方はJimdoを利用してみましょう。
イベントなど特設ホームページを作成したい方
イベントやキャンペーンなど、一時的にホームページが必要な方には、Jimdoがおすすめできます。
「ドメイン」「レンタルサーバー」は通常年間契約となるので、数か月だけホームページを開設したい場合にはムダな出費となってしまいます。
Jimdoであれば簡易的なホームページを無料で作成できるので、一時的にホームページが必要な方にピッタリのサービスといえます。
自社ブランドイメージを気にしない方
自社ブランドイメージを気にしない方には、Jimdoでのホームページ作成がおすすめです。
出典:Jimdo
Jimdoの無料プランで作成したホームページには、上記のような広告が表示されます。
また、無料プランはサブドメインを使用するので、URLに「jimdofree.com」が含まれます。
そのため、Jimdoで作成したホームページであるということがユーザーに伝わるので「オシャレな店」「ブランドイメージを大事にしている企業」にとってはマイナスとなるでしょう。
有料プランであれば「広告非表示」「独自ドメイン」でホームページを作成することは可能ですが、テンプレートをそのまま利用すると他社とデザインが被ってしまう恐れもあります。
そのため、自社ブランドイメージを気にしない方のみJimdoをおすすめします。
JimdoとWix・WordPressの比較
最後に、Jimdo以外のホームページ作成サービス「Wix」「WordPress」の比較を見ていきましょう。
それぞれの特徴は下記のとおりです。
Jimdo | Wix | WordPress | |
特徴 | ・無料機能が豊富 ・シンプルな機能 |
・Jimdoよりも多機能 ・編集機能が豊富 |
・差別化しやすい ・機能拡張機能が豊富 |
デメリット | 差別化が難しい | 無料ではECサイト不可 | サポートがない |
料金 | 独自ドメインは有料 | 独自ドメインは有料 | 無料 (別途サーバー・ドメインが必要) |
カスタマイズ | △ | 〇 | ◎ |
操作性 | ◎ | ◎ | △ |
「Jimdo」「Wix」はどちらもクラウドサービスとなるので、特徴や構築方法は似ています。
「WordPress」はオープンソース型のCMSとなるので、導入のハードルは上がりますが、その分高いカスタマイズ性を誇ります。
「Wix」と「WordPress」がどんな方に向いているかは下記のとおりです。
Wixはこんな方におすすめ!
『WordPressを導入するのはハードルが高い』でも『Jimdoよりもカスタマイズ性に優れたホームページが作成したい』という方には、Wixが向いています。
Wixを活用すると下記のようなことができます。
- 画像や動画を多用したホームページにSNSを活用した会員機能を搭載
- テンプレートを活用しWeb広告用のLP作成
- ネットショップ機能と予約機能の両方を搭載したホームページ開設
- 写真ギャラリーにモノクロとカラーの写真を混在させる
- メーリングリストを作成しホームページ訪問者に最新情報を発信
Wixでは組み合わせ次第で様々なカスタマイズが可能です。
WordPressのように大規模なホームページ作成は難しいですが、小中規模のホームページでカスタマイズを重視している企業にWixは向いています。
WordPressはこんな方におすすめ!
WordPressは、機能を拡張するプラグインや数千を超えるデザインテーマが用意されているので、ホームページで他社との差別化を図りたい方に向いています。
WordPressでは「サーバー」「ドメイン」を自社で用意する必要があり、ホームページの微調整を実施する際にはHTMLやCSSの知識が必要になることもあります。
また、WordPressはオープンソースで提供されているサービスのため、サポートがありません。
不具合が発生した際も、自身で調べて対策をしていく必要があります。
WordPressはJimdoやWixで難しい「情報量の多いホームページ」や「ブランドサイト」の構築に優れていますが、手間もかかるので、それが苦にならない方はWordPressを利用すべきです。
まとめ
Jimdoの評判とメリット・デメリットを徹底解説しました。
Jimdoのメリットは下記のとおりです。
- 非常に使いやすい
- スマホ用のホームページも作成できる
- SEOに強い
- 優れたTTFB(表示速度)
- 多言語のサポート
- セキュリティ対策が万全
Jimdoのデメリットは下記のとおりです。
- ライブチャットや電話によるサポートがない
- プランと料金が複雑
- 限定的なネットショップ機能
- 構築できるWebページ数が制限されている
- カスタマイズのための十分なスペースがない
Jimdoの各機能面の評判は下記のとおりです。
機能 | 詳細 |
---|---|
ホームページ設計 | 「AIビルダー」「Jimdoクリエイター」 どちらも優れた設計が可能 |
Webデザイン | 手を加えればデザインの差別化も可能 |
Webページのカスタマイズ | 動画の差し込みや背景パターンが豊富 |
ナビゲーションメニューの管理 | 簡単にページ追加や階層設定が可能 |
写真とギャラリーの操作 | 画像がJimdo上に保存できないのが難点 |
ブログ機能 | 多機能で使いやすい |
Jimdoは下記のような方に向いています。
- はじめてホームページを作成する方
- とにかく早くホームページを開設したい方
- シンプルなホームページを作成したい方
- イベントなど特設ホームページを作成したい方
- 自社ブランドイメージを気にしない方
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