ホームページ制作契約書はなぜ必要?なしはNG?必須項目・ひな形・印紙なども解説

  
ホームページ制作契約書はなぜ必要?なしはNG?必須項目・ひな形・印紙なども解説

制作会社にホームページ制作を依頼・受注する際、口約束のみで進めると、あとから深刻なトラブルへ発展する危険性があります。

『ホームページ制作で活用できる契約書のひな形を探している』
『契約書に盛り込むべき具体的な項目や注意点を教えて』
『制作契約・保守契約の違いや請負契約の仕組みを理解したい』

今回の記事では、契約の種類・必須の記載項目・テンプレートの活用方法・電子契約の実務まで詳しくまとめました。

本記事を読めば、著作権トラブルや追加費用をめぐるリスクを未然に防ぎ、スムーズなプロジェクト進行と公開後の安定運用が実現します。

ホームページ制作における契約書の知識を身につけ、制作会社と対等な立場で合意を形成し、安心して依頼できる環境を整えましょう。

※2026年5月29日:記事の情報を更新しました

ホームページ制作における契約書なしのリスク

ホームページ制作において書面での合意を怠ると、解決に多大なコストと時間を要するトラブルを招くおそれがあります。

  • 制作物の著作権や所有権の帰属をめぐる対立
  • 納品後の不具合対応と責任の所在が曖昧になる

著作権の帰属と不具合対応の責任範囲を明文化し、発注者・制作者双方が安心して業務を進められる環境を整えましょう。

制作物の著作権や所有権の帰属をめぐる対立

著作権の帰属先を明確に定めていない場合、納品後にホームページの修正・改変や他社への乗り換えの際にトラブルが生じる可能性があります。

法律上の原則として、特約がない限り著作権は実際に制作を行った制作側に帰属するためです。

発注者が費用を支払ったからといって、著作権が自動的に移転するわけではない点に注意が必要です。

また、著作権と合わせて確認しておきたいのが、各種データやアカウントの所有権と管理権限です。

デザインデータ・画像素材・CMSアカウント・サーバーなどが発注者側の所有・管理となっているかどうかを、契約書で明確にしておきましょう。

たとえば、ドメインやサーバーを制作会社名義で契約していると、別会社への移管やリニューアルの際に制作会社の協力が必要となり、手続きに時間やコストがかかる場合があります。

こうした問題を防ぐためにも、著作権の帰属だけでなく、制作物や関連データ・アカウント類の所有権と管理権限についても書面で合意し、誰がどの権利や権限を持つかを明確にしておきましょう。

納品後の不具合対応と責任の所在が曖昧になる

書面の合意がない状態では、納品後に発覚した不具合に対して、誰がどこまで責任をもつのかが曖昧になります。

その結果、無料で対応すべき修正と、追加費用が発生する改修の境界線が定まらず、請求時にもめるケースが生じやすいです。

ホームページは公開後に表示崩れなどが起きやすく、対応期間の合意がないと、どこまでが無償対応の範囲か判断できなくなります。

どちらの言い分が正しいか第三者には判断できない状態に陥らないよう、責任範囲と対応条件を契約書に明記しておくことが不可欠です。

トラブルになりやすい項目について、わかりやすく以下の表に整理しました。

争点 制作側の主張 発注側の主張
お問い合わせフォーム 確認画面・自動返信・スパム対策は追加対応 フォームなら当然含まれるべき
予約機能 空き枠管理・通知・キャンセル処理は追加開発 予約受付は基本機能
決済機能 決済連携・完了メールは追加対応 販売サイトなら当然含まれるべき
会員機能 ログイン・マイページは追加開発 会員向けなら当然必要
投稿機能 一覧・カテゴリ―・関連記事は範囲次第 ブログ機能なら一覧・カテゴリー・関連記事も含まれるべき
スマホ対応 画面固定のボタン(固定CTA)や細かな表示調整は追加対応 スマホで見やすい表示は対応されるべき
SEO内部対策 キーワード調査・構造化データは別業務 基本的なSEO設定は含まれるべき
アクセス解析設定 Googleアナリティクス・コンバージョン計測は追加対応 公開後に効果測定できるべき
サイト内検索 絞り込み・並び替えは追加開発 ページ数が多いなら検索できるべき
既存コンテンツ移行 大量ページ・画像・PDF移行は追加作業 リニューアルなら旧サイト内容は移るべき
301リダイレクト URL設計・転送設定は追加作業 旧URLから転送されるべき
ドメイン・サーバー設定 DNS・メール設定は追加対応 公開まで依頼したなら含まれるべき
セキュリティ対策 WAF・監視・復旧は保守範囲 WordPressなら最低限のセキュリティ対策は含まれるべき
バックアップ設定 定期バックアップ・復旧テストは保守範囲 トラブル時にデータを復元できる体制はあるべき
原稿作成 文章作成・SEOリライトは別業務 掲載文の文章も含まれるべき

責任の所在を明確にするルール作りは、発注側の安心感を確保し、制作側の過剰な負担も防ぐ重要な手段となります。

ホームページ制作・リニューアルにおける契約の種類と使い分け

ホームページ制作の現場では、業務の性質や目的によって選択すべき契約形態が大きく異なります。

  • ホームページ作成の請負契約と準委任契約の違い
  • ホームページ保守契約書が必要となる場面
  • 秘密保持契約(NDA)を結ぶタイミング・重要性

業務の性質や進行段階に応じて適切な契約形態を選び、リスクを最小限に抑えましょう。

ホームページ作成の請負契約と準委任契約の違い

ホームページ作成の請負契約と準委任契約の違いについて、以下の表に整理しました。

項目 請負契約 準委任契約
契約の目的 完成したホームページを納品する契約 専門的なスキルを用いて業務を遂行する契約
重視される対象 成果物 業務の遂行
報酬の考え方 完成・納品に対して支払う 作業時間・期間・進行状況に対して支払う
完成責任 制作側が完成責任を負う 制作側は完成責任まで負わない
不具合対応 契約不適合があれば修正責任が生じやすい 注意義務違反がなければ責任を問われにくい
向いている業務 新規サイト制作・リニューアル 保守・更新代行・SEO改善・運用支援・要件が流動的な新規サービスの立ち上げ
発注側のメリット 納品物・完成条件を求めやすい 作業内容を柔軟に変更しやすい
制作側のメリット 納品範囲を決めれば進めやすい 想定外作業を切り分けやすい
トラブル例 「完成範囲に含まれる」と争いやすい 「作業したのに成果が出ない」と争いやすい
契約書で決めるべき点 ページ数・機能・納期・検収条件・修正範囲 作業範囲・稼働時間・報告方法・成果保証の有無

請負契約は、成果物の納品に対して報酬を支払う形式であり、完成させる義務が制作側にあります。

仕様書に基づいた完成品が求められるため、ページ数・機能・納期があらかじめ確定しているホームページ制作に適した形態といえます。

準委任契約は、業務の遂行に対して報酬が発生するため、成果物の完成自体は契約上の義務に含まれません。

そのため、準委任契約は要件が流動的な新規サービスの立ち上げや、コンサルティング要素の強いホームページ構築に向いています。

なお、請負では納品物が仕様を満たしているかが責任の基準となりますが、準委任では定められた業務を誠実に遂行したかどうかが判断のポイントとなります。

目標や成果物が明確な場合は請負を、伴走しながら形を模索する場合は準委任を選ぶのがトラブルを避ける基本的な選び方です。

ホームページ保守契約書が必要となる場面

ホームページを公開したあとの更新作業・サーバー管理・セキュリティ対策を継続的に依頼する場合は、保守契約書を締結しておくことが強く推奨されます。

制作契約は納品で完了しますが、保守契約は継続的な費用を支払いながら安定した運用を維持するための合意事項だからです。

保守契約では、WordPressやプラグインのバージョンアップ対応・軽微なテキスト修正などの作業範囲を明確に定めましょう。

保守の合意がないと、作業ごとの見積もり手続きに時間がかかり、急ぎの修正に迅速に対応してもらえないおそれがあります。

また、保守契約にはサーバーダウンなどの緊急時に対応する時間帯や、障害発生から何時間以内に復旧対応を開始するかといった基準を契約に盛り込んでおくことも重要です。

秘密保持契約(NDA)を結ぶタイミング・重要性

秘密保持契約(NDA)とは、取引の過程で知り得た相手の機密情報を第三者に開示・漏洩しないことを約束する法的な契約です。

制作を開始する前のヒアリング段階や、詳細な社内資料を共有するタイミングで締結しておく必要があります。

ホームページ制作では、社外秘の事業計画・未発表のサービス内容・独自のノウハウなどの機密情報を制作側に開示する場面が多いです。

提供した情報が外部に漏えいした場合、競合他社に事業内容が知られる・未発表サービスが先行されるといった実害が生じるだけでなく、法的な損害賠償問題に発展するリスクがあります。

そこで、秘密保持契約を締結しておけば、提供した情報の利用目的を限定し、第三者への開示を契約上禁止できるため、機密情報を法的に保護できます。

ホームページ制作契約書に記載すべき必須項目

契約書の記載に不備があると実務上の判断に迷いが生じるため、盛り込むべき必須項目をあらかじめ把握しておくことが大切です。

以下の項目を漏れなく確認し、自社のプロジェクトに即した内容で契約書に盛り込むことで、将来のトラブルを未然に防げます。

  • 業務内容・仕様の詳細
  • 著作権
  • 検収・支払い条件
  • 遅延損害金・解約
  • 契約不適合責任
  • 検収後の不具合対応
  • 追加要望に関する取り決め
  • 損害賠償

業務内容・仕様の詳細

業務内容には、誰が何をどこまで行うのかという作業範囲を具体的に記載することが必須です。

「ホームページ制作」と書くだけでは、ページ数・機能・デザイン案の提出回数などが不明確でトラブルの原因となります。

たとえば、制作するページや実装する機能の一覧を仕様書やサイトマップとして定義し、契約書の別紙として添付しておくと効果的です。

また、素材の提供は発注者・制作者どちらが担うのか、原稿作成や写真撮影は費用に含まれるかどうかも明確にしておく必要があります。

曖昧な表現を排除し、ページ数や機能数などの定量的な数値と具体的な成果物名を用いて定義することが、円滑なプロジェクト進行の基本となります。

著作権

著作権の帰属については、発注者に譲渡するのか、制作側が保持したまま利用許諾とするのかを、契約書で明確に合意しておく必要があります。

対価の支払い完了時に著作権を発注者へ移転するケースが多い一方、制作側が一部の権利を保持するケースも少なくありません。

たとえば、制作側が汎用的に使用しているベースプログラムやライブラリは譲渡対象から除外されるケースがあります。
どの権利が譲渡対象に含まれるかを契約書に明記しておきましょう。

権利関係の合意として、制作側がポートフォリオとして実績公開することを認めるかどうかも、契約書に明記しておきましょう。

将来の拡張や他社への乗り換えも想定したうえで、契約締結の段階から権利の帰属を確定させておくことが、長期的なコスト管理につながります。

検収・支払い条件

検収は、納品物が契約通りの仕様を満たしているかを発注者が確認し、正式に承認するプロセスです。

検収期限が定められていないと確認作業が後回しになりやすく、支払い時期も曖昧になります。

そのため、検収期間は「納品から〇営業日以内」と明確に設定したうえで、期間内に必ず確認と意思表示を行いましょう。

なお、期間内に連絡がない場合は自動的に検収合格とみなす条項が盛り込まれるケースもあるため、見落としのないよう注意が必要です。

また、支払い条件は着手金・中間金・残金のように、工程に合わせた分割払いにしましょう。

発注者は代金の全額先払いリスクを、制作側は未払いリスクをそれぞれ軽減できるためです。

その他、振込手数料の負担者や支払日についても明確に定めておくことで、経理上のトラブルを防げます。

遅延損害金・解約

納期遅延時のペナルティとして遅延損害金を定めておくと、制作側のスケジュール管理に対する意識を高め、納期厳守の実効性を担保できます。

ホームページは公開日がキャンペーンや販売開始日と連動するケースが多く、公開遅延が集客機会の損失や売上への影響に直結します。

一方、やむを得ない事情により発注者・制作側のいずれかがプロジェクトを中途解約する場合に備え、解約条件をあらかじめ定めておきましょう。

具体的には、解約時点までの実費や作業工数に基づく精算方法のほか、事前通知期間や損害賠償の範囲も契約書に明記しておくことで、突然の解約による双方の損害を最小限に抑えられます。

契約不適合責任

2020年の民法改正により、「瑕疵担保責任」は「契約不適合責任」へと改められました。

契約不適合責任とは、納品物が契約内容と適合しない場合に、発注者が修補や損害賠償を請求できる根拠となる責任です。

具体的には、実装した機能が動かない、指定したブラウザで表示が崩れているといった不具合が該当します。

実務上は対応義務を負う期間を一定期間に限定し、期間経過後の不具合は有償保守へ移行するよう契約書に定めるケースが多く見られます。

また、不具合の通知方法や修正に要する期間の目安を定めておくことで、発生時の対応手順をスムーズに進められます。

検収後の不具合対応

検収完了後に発覚した軽微な不具合への対応範囲を明確に定めておくことで、納品後の対応をめぐるトラブルを防げます。

検収時に気づかなかった小さなミスや、テスト環境では確認できなかった実環境特有の表示崩れ・動作不良への対応方針を、事前に契約書で定めておきましょう。

具体的には、無償で対応する範囲を限定し、それ以上の修正は保守契約に基づく有償対応とする旨を契約書に明記しましょう。

たとえば、誤字脱字の修正は一定期間まで無償とするものの、機能追加や大幅なレイアウト変更は別途見積もりとする旨を、契約書に明記しておくことが重要です。

追加要望に関する取り決め

制作過程で発生する追加要望への対応ルールを定めておくのが、予算超過を防ぐうえで重要です。

ホームページ制作は形が見えるにつれて要望が膨らみやすく、当初の見積もりを大幅に超える追加費用が発生する原因になるためです。

そのため、追加要望が発生したときは必ず別途見積もりを作成し、双方の合意を得てから作業に着手するルールを契約書に定めましょう。

また、軽微な修正であれば月〇時間までを無償対応の範囲として契約書に明記しておくと、小さな修正のたびに見積もりを取る手間を省きつつ、際限のない無償対応を防げます。

併せて、要望の受付をメールやチャットツールに限定し、履歴を保存しておけば「言った・言わない」の論争を回避できます。

損害賠償

制作上のミスで発注者に損害を与えた場合に備え、賠償責任の上限額を契約書で定めておくことが推奨されます。

ホームページの不具合で受注機会を損失したとして、制作費用をはるかに超える損害賠償を請求されるリスクを回避するためです。

「本契約に基づき受領した報酬額を上限とする」といった損害賠償の上限条項を設けることで、制作側は安心して業務に集中でき、発注者も過大な賠償請求トラブルを避けられるという点で、双方にとって合理的な取り決めといえます。

また、不可抗力によるサーバーダウンや第三者によるサイバー攻撃など、制作側が制御できない事象については免責条項を設けるケースが一般的です。

ただし、免責の範囲が広すぎる場合は発注者の保護が不十分になるため、免責事由の範囲が合理的かどうかを確認しましょう。

契約書のテンプレート・ひな形の活用方法

ネット上で配布されている契約書のテンプレートやひな形の活用方法について、以下の2点から解説します。

  • 契約書テンプレートの選び方
  • PDF・Wordのどちらの形式を選ぶべきか

ひな形は記載項目の網羅性を確認するための出発点として活用し、実際の文言は個別の案件に合わせて調整することが重要です。

契約書テンプレートの選び方

テンプレートを選ぶ際は、発注者向けか制作側向けかを確認したうえで、自社の立場に合ったものを選んでください。

制作側向けはリスク回避や報酬確保に、発注者向けは品質保証や権利譲渡に重点が置かれており、立場が異なるテンプレートをそのまま使用すると、一方にとって不利な条件で合意してしまうおそれがあります。

単純な業務委託契約書ではなく、ホームページ制作に特化したひな形を選んでください。

検収や著作権などWeb業界特有の商慣習が盛り込まれたテンプレートのほうが、調整の手間が少なくなります。

また、弁護士や行政書士が監修したものや、Web制作関連の業界団体が公開しているひな形をベースにすると、法的な整合性を確保しやすくなります。

PDF・Wordのどちらの形式を選ぶべきか

契約書の作成段階では編集が容易なWord形式を使用し、レイアウトが固定され意図しない改変が加わりにくいPDF形式に変換するのが標準的です。

Wordなら相手からの修正要望を変更履歴機能で可視化できるため、どの箇所をどのように修正したかを双方が確認しながら合意を進められるためです。

一方、PDF形式はフォントやレイアウトが崩れず表示が安定するうえ、意図しない書き換えも加わりにくいため、署名・押印が必要な最終版の送付や保管に適しています。

なお、電子契約の普及により、クラウド型の電子契約サービスを通じて電子署名を付与する形式が広まっています。
これにより、紙への印刷や押印は不要です。

契約締結の実務で知っておきたい重要ポイント

契約締結の際に押さえておきたい2点について解説します。

  • 印紙の要否・判断基準
  • 電子契約のメリットと印紙税との関係

法的な要件を満たしながら、印紙代や郵送コストを抑え、効率よく契約を締結する方法を検討しましょう。

印紙の要否・判断基準

ホームページ制作は成果物の納品を伴うことから請負契約と判断されるケースが多く、契約書を紙で作成した場合は印紙税の納付義務が生じます。

具体的には、印紙税法上の「第2号文書」に該当し、契約金額に応じて貼付する収入印紙の金額が定められています。

ただし、準委任契約として締結され、成果物の完成を目的としない場合は、第2号文書に該当せず非課税となる可能性があります。

一方、ホームページの保守や運用支援のように継続的な役務提供を定めた契約書は、印紙税法上の「第7号文書」に該当し、印紙税が課される可能性があります。

契約形態が不明確な場合は、税理士や税務署に相談のうえ判断するとよいでしょう。

電子契約のメリットと印紙税との関係

電子契約の代表的なメリットの一つは、紙の契約書と異なり印紙税がかからない点です。

電子データは印紙税法上の「文書」に該当しないため、契約金額にかかわらず収入印紙の貼付が不要です。

また、印紙の購入・貼付にかかる手間・物理的な保管スペースなどの管理コストを削減できる点も見逃せません。

さらに、クラウドで一元管理することで、契約期限の通知を自動化したり過去の契約履歴をすぐに検索したりでき、契約書の管理漏れや紛失リスクを防げます。

契約書確認時の社内チェックポイント【立場別】

制作側から提示された契約書を、発注者企業の社内で立場別に確認する際のポイントを表にまとめました。

立場 契約書のチェックポイント
経営者・決裁者 契約類型・契約金額・支払条件・納期・解除条件
Web担当者 成果物の定義・納品物・検収条件・修正対応範囲
マーケティング担当者 成果保証の有無・SEO施策の責任範囲・レポート提出の有無
広報担当者 著作権・使用許諾・写真素材・ロゴ・文章の権利関係
採用担当者 応募者情報の取り扱い・個人情報保護・再委託の有無
情報システム担当者 サーバーやドメインの管理権限・保守範囲・障害対応手順
法務担当者 契約不適合責任・損害賠償・秘密保持・再委託・反社条項
経理担当者 見積もり内訳・追加費用の発生条件・請求時期・保守費用
現場担当者 操作説明・マニュアル納品・納品後サポート・保守契約の範囲

発注者の立場で契約書を確認する際は、制作側の都合に偏った条項になっていないか、自社の権利が適切に守られているかを必ず確認しましょう。

特に制作側から提示される契約書は、リスク回避を優先した内容になっている場合があります。

内容を確認せずに承諾すると、納品後の修正がすべて有償になったり、著作権が相手に残ったりと、発注者にとって不利な条件で契約するおそれがあります。

社内の各担当者が自分の視点で契約書を確認し、疑問点や懸念点を締結前に洗い出しておくことが、トラブルのない制作プロジェクトの出発点です。

まとめ

ホームページ制作における契約書は、単なる形式的な手続きではなく、プロジェクトを成功へ導くための、双方の合意を守る手段です。

書面での合意なしに進めると、著作権の紛争や責任の押しつけ合いなど、ビジネス上の深刻なトラブルを招く原因になります。

そのため、請負か準委任かの選択・権利の帰属・検収条件・保守運用のルールを契約書に明記しておくことが重要です。

テンプレートを出発点としつつ、個別の案件に合わせて内容を調整することで、双方が納得できる契約書を整えられます。

本記事で紹介した項目を契約書に盛り込み、発注者として自社の権利と利益を守ったうえで、安心してホームページ制作を進めましょう。

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