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会社概要ページの書き方とは?【法人・個人事業主別に解説】

  
会社概要ページの書き方

企業のホームページ(コーポレートサイト)には、会社概要のコンテンツを掲載するのが一般的です。

コーポレートサイトを新たに開設するときや会社概要の書き直しを行う場合は、正しい書き方を理解する必要があります。

『会社概要に記載すべき項目や基本構成を知りたい』
『読みやすい会社概要になるポイントを教えて』

今回の記事では、会社概要ページの書き方を法人と個人事業主に分けて紹介します。
記載すべき項目や効果的な会社概要にするためのポイントなども解説しているので、参考にしてください。

※2025年4月15日:記事の情報を更新しました

会社概要とは

会社概要とは、社名・所在地・代表者といった企業の基本情報を大まかにまとめたものです。
顧客や求職者など企業と接点をもった人が、その会社を短時間で理解するのに役立ちます。

会社概要の主な掲載先は、コーポレートサイト・パンフレット・求人情報などです。

コーポレートサイトでは、ほかの情報と区別するために会社概要を専用ページで設ける場合があります。

会社概要ページの目的と役割

会社概要ページの主な目的は、ユーザーに自社の情報を正しく伝えて見込み顧客を獲得するためです。

会社概要ページで企業の基本情報を外部に向けて発信することは、信頼獲得につながります。

たとえば、見込み顧客が自社の商品・サービスを検討するとき、『この会社は信用できるか』『この商品・サービスを購入して損をしないか』と判断に迷うケースがあります。

そこで、会社概要ページから自社の基本情報を伝えることで、顧客の不安を軽減し次の行動(別ページへの遷移・問い合わせ・商品・サービス購入など)を促すわけです。

会社概要のコンテンツがないと、『企業のことがよくわからない』『怪しいからホームページを離脱しよう』と貴重なビジネスチャンスを失うかもしれません。

会社概要ページの正しい書き方と記入例【法人】

以下の項目は、会社概要ページで必須となるコンテンツです。

会社概要の書き方はある程度決まっているので、正しい書き方を一つひとつ身につけましょう。

項目 記入例
会社名 株式会社〇〇 / 〇〇Co., Ltd.
代表者名 取締役社長:山田太郎
所在地 〒064-0823
北海道札幌市中央区〇〇〇〇
連絡先 TEL:000-111-2222
FAX:333-4444-5555
事業内容 ・インターネットの企画制作および運営事業
・Webサイトの制作事業
・広告代理業および広告制作事業
設立 2012年11月28日
資本金 1,000万円
従業員数 48名(2025年4月現在)
主要取引先 ・株式会社●●
・株式会社■■
・〇〇Co.,Ltd. <イギリス>
取引先銀行 ○○銀行
法人番号 0000000000000
登録・資格・免許など 警備業認定(北海道公安委員会 第00000000号)

会社名

会社名には、自社の正式名称を記載します。

海外企業との取引がある会社は、取引をスムーズに行うために「〇〇Inc.」「〇〇Co.,Ltd.」などの英語表記を併記しましょう。

代表者名

代表者名には、株式会社では「代表取締役」を記載し、合同会社では「代表社員」を記載します。

有限会社で複数の取締役がいる場合は、代表権のある方を代表取締役として記載しましょう。

所在地

所在地には、本社の住所地を記載します。

支店があれば、支店名と各住所を記載しましょう。
その際は「表記ゆれ」に注意してください。

「〇〇13条2丁目」「北3条西一四丁目」のように全角数字と半角数字が混ざっていたり、漢数字と英数字が一緒になっていたりすると、閲覧者にマイナスイメージを与える可能性があります。

同じ意味の言葉は、その表記を統一することで文章全体が読みやすくなります。

事業内容

事業内容は、会社設立時の定款(ていかん)に記載したものと同様の内容を記載しましょう。

定款の内容が閲覧者に伝わりにくいと感じたら、わかりやすく書き換えても問題ありません。

設立

会社設立日は、「法務局へ法人登記の申請をして受理された日」となります。

「窓口」「郵送」「オンライン」などの登記提出方法によって定義が異なるので注意が必要です。
以下の表で会社設立日の定義を確認してください。

提出方法 会社設立日
窓口 申請書を提出した日
郵送 法務局に申請書を到着して受理された日
オンライン データが受理された日

資本金

資本金とは、企業の手元資金です。

資本金が多いほど、閲覧者は「経営状態が安定している」「安心して取引できる」などの印象をもちます。

資本金には、経営者の手元資金と投資家から調達した資金の2種類があります。

調達した資金を記載する際は、自社がこれまでに出資を受けた額の合計を記載しましょう。

従業員数

従業員には、「自社と雇用契約を結び業務に従事している個人」が含まれます。

従業員数には「正社員+パート労働者や契約社員」の合計人数を記載しましょう。

情報の日付と従業員数を併記すると、情報の信頼性が高まります。

主要取引先

主要取引先には、重要な取引先を記載します。

「長期間の取引実績がある」「取引額が大きい」といった重要なビジネスパートナーを記載しましょう。

海外企業を記載する際は、国名を併記すると透明性の向上につながります。

取引先銀行

取引先銀行には、融資を受けている銀行名・支店名を記載します。

これらを記載する意味は、ビジネスの信頼性を担保するためです。

通常、銀行は融資先の会社の決算書を確認して、その返済能力を見極めてから実際に融資を開始します。

つまり、「銀行から融資を受けている=事業で一定の利益を出す企業」の証明といえるため、ビジネスの安定性や信頼性の証明になります。

取引先銀行に知名度の高い銀行を記載するとより効果的です。

法人番号

法人番号とは、株式会社などの法人に付与されている13桁の番号です。

会社概要に法人番号を記載する目的に、企業間取引の効率化が挙げられます。

法人番号から会社の商号・名称・所在地などがわかるほか、法人の商号を変更した場合でも前社名とのつながりをすぐに確認できます。

自社の法人番号を知りたいときは、国税庁の法人番号公表サイトで検索しましょう。

登録・資格・免許など

業種の中には、行政機関からの許認可がないと事業開始できないものがあります。

たとえば、建設業は軽微な建設工事を除いて都道府県知事または国土交通大臣から建設許可を得なければ、事業を開始できません。

そのため、会社概要ページに登録・資格・免許を記載すると、法律に則って事業を行っていることの証明になり事業の透明性をアピールできます。

不動産業・士業・製造業なども許認可の記録を記載するとよいでしょう。

会社概要ページの正しい書き方と記入例【個人事業主】

個人事業主は会社ではないため、会社概要ではなく「プロフィール」または「事業概要」と記載するのが一般的です。

法人と同じ項目を記載しても基本的に問題はありませんが、注意点があります。
個人事業主の事業概要ページの書き方で、抑えておくべき4つのポイントを見ましょう。

屋号・事業者名・店舗名

個人事業主では、「会社名」の記載は誤解を招きます。
「屋号」「事業者名」「店舗名」の中から該当する項目を選んで作成しましょう。

創業

個人事業主は「設立」ではなく、「創業」と記載します。

設立は、会社などの法人を作ることを意味する言葉なので使用を避けましょう。

所在地

個人事業主の「所在地」には、住民票のある住所を記載します。

自宅で仕事をしている方は、開業届に記載した納税地が所在地に該当します。

自宅以外に仕事場(事務所やレンタルオフィスなど)があり、開業届に仕事場の住所を登録している方は、自宅以外の住所を記載します。

住所の記載では、「〇〇県△△市」「〇〇県△△町」のように詳細は省いて構いません。

ただし、通信販売を行う個人事業主の場合は、特定商取引法(特定商取引に関する法律)の第11条によって事業者の氏名(名称)・住所・電話番号を広告に表示する義務があります(※1)。

※1 参考:特定商取引法ガイド「通信販売

略歴

「略歴」に記載するのは、個人事業主の学歴や職歴です。

手掛ける事業と関連性の深い情報を記載すると、顧客に専門性をアピールできます。

学生時代の活動や職歴を確認して、アピールできる項目がないか探してみましょう。

会社概要に追加したいコンテンツ

顧客の信頼獲得や他社との差別化に役立つコンテンツを4つ紹介します。

  • 企業理念
  • 代表挨拶
  • 地図
  • 沿革

企業理念

企業理念は、企業が存在する目的や目指すべき在り方を明文化したものです。

会社によって企業理念は異なるため、会社概要に記載すると他社との差別化につながります。

代表挨拶

代表挨拶は、どんな思いで会社を経営しているのかをユーザーに伝えられます。

代表挨拶を掲載したいケースは次のとおりです。

  • 企業への信頼度が売り上げに直結するとき(企業間取引・医療・金融・不動産業など)
  • 企業に親しみや愛着をもってもらいたいとき
  • 創業時にコーポレートサイトを立ち上げるとき
  • 事業が大きな転換期を迎えたとき

代表挨拶の主な構成要素は、以下のとおりです。

構成要素 概要
冒頭のあいさつ ホームページ閲覧の感謝と簡単なあいさつで始める
自己紹介・会社紹介 代表や会社を紹介し、理念を伝える
これまでの歩み 開業から今までの歩みを伝える
将来の展望 今後のビジョンを示し、前向きな姿勢を伝える

わかりやすい表現で簡潔な文章を心がけ、思いを言葉にしましょう。

地図

Googleマップや交通機関のアクセス情報などを掲載します。

Googleマップを記載するメリットは、会社概要を閲覧した人の利便性を高められることです。

閲覧者は、Googleマップのルート検索機能などを活用して自社までのアクセス方法や所要時間などを調べられます。

顧客や取引先の来店が想定される企業は、地図を併記するとよいでしょう。

沿革

沿革とは、企業設立から現在までの経緯を時系列で紹介するコンテンツです。

新商品のリリース・上場・合併・社名や所在地の変更など、企業の状況が変わった事柄を記載します。

沿革では、以下の例のように文章を簡潔にすると読みやすくなります。

  • 2000年4月; 株式会社○○を設立
  • 2010年7月: 本社を移転(北海道札幌市から東京都港区)

会社概要ページ作成のポイント

会社概要ページを作成するうえでのポイントを4つ紹介します。

  • コンテンツ量が多くなる場合は別ページを活用する
  • メールアドレスは記載しない
  • 代表挨拶に顔写真を掲載する
  • テーブル(表)で見た目を整える

コンテンツ量が多くなる場合は別ページを活用する

企業理念や沿革などのコンテンツ量が多い場合は、別ページの掲載を検討しましょう。

情報を分けて紹介することで、Webサイト全体の快適性が高まり、ユーザーの回遊率アップを期待できます。

別ページを設ける場合は、会社概要ページに内部リンクを設置すると回遊しやすくなります。

ただ情報を詰め込むだけではなく、閲覧のしやすさにも配慮して会社概要ページを作成しましょう。

メールアドレスは記載しない

会社概要ページにメールアドレスを直接記載するのは止めましょう。

ホームページにメールアドレスを直接記載すると、営業メールやスパムメールが大量に届く可能性があるためです。

メールによるお問い合わせ対応は、専用のフォームを作成しましょう。

ホームページ作成ツールによって、メールフォームの機能を搭載しているものがあります。
たとえば、利用者の多いWordPress(ワードプレス)では「Contact Form 7」といったプラグインで簡単にフォームの作成が可能です。

ほかにも、メールフォームの作成ツールを活用する方法もあります。

メールフォームの作成方法やおすすめのツールを知りたい方は、こちらの記事をチェック!

代表挨拶に顔写真を掲載する

会社概要ページに代表挨拶のコンテンツを設ける場合、顔写真を掲載しましょう。

代表者の顔を出すことで企業のオープンな姿勢を見せられ、ユーザーの不安軽減・透明性の確保・信頼性の向上などが期待できます。

また、顔写真と代表挨拶の組み合わせでメッセージを効果的に伝えられ、ブランディングにもつながります。

なお、顔写真の内容によって会社の印象を大きく左右するため、プロのカメラマンに依頼しましょう。

テーブル(表)で見た目を整える

会社概要のコンテンツは、テーブル(表)にまとめましょう。

テーブル(表)は、情報の整理や視認性の向上を図れるためです。

HTMLの「tableタグ」でテーブルを作成します。

テーブルをレスポンシブ対応にすると、スマートフォンやパソコンなど画面サイズが異なるデバイスでもユーザーの快適性を高められます。

レスポンシブとは、ユーザーのデバイスに応じて、適切な画面サイズに自動で切り替える技術です。

テーブルをレスポンシブ対応するには、HTMLやCSSなどの言語の知識が必要です。

今回は、レスポンシブ対応したテーブルのサンプルを用意しました。

レスポンシブ対応したテーブルのサンプル

ブラウザの画面幅が768px以上ではテーブルが横並びになり、767px以下ではテーブルが縦並びになります。

HTMLのコードは以下のとおりです。

<table class="responsive-table">
    <tbody>
        <tr>
            <th>会社名</th>
            <td>株式会社〇〇 / 〇〇Co., Ltd.</td>
        </tr>
        <tr>
            <th>代表者名</th>
            <td>取締役社長:山田太郎</td>
        </tr>
        <tr>
            <th>所在地</th>
            <td>〒064-0823<br>北海道札幌市中央区〇〇〇〇</td>
        </tr>
    </tbody>
</table>

CSSのコードは以下になります。

.responsive-table {
    width: 100%;
    border-collapse: collapse;
    table-layout: fixed;
    background: #fff;
}
.responsive-table th,
.responsive-table td {
    display: block;
    width: 100%;
    font-size: 16px;
    text-align: left;
    box-sizing: border-box;
    padding: 10px;
    border: none;
}
.responsive-table th {
    color: #fff;
    background: #7791bf;
    font-weight: bold;
}

@media screen and (min-width: 768px) {
    .responsive-table th,
        .responsive-table td {
        display: table-cell;
        color: #000;
        background: #fff;
        border: 1px solid #dcdcdc
    }
    .responsive-table th {
        width: 100px;
        text-align: center;
        color: #fff;
        background: #7791bf;
    }
}

テーブルをレスポンシブ対応にして、ユーザーに見やすい会社概要にしましょう。

まとめ

会社概要ページの書き方を法人と個人事業主に分けて紹介しました。

法人と個人事業主の会社概要ページに必要なコンテンツは、下表のとおりです。

法人 個人事業主
会社名
代表者名
所在地
連絡先(電話番号・FAX)
事業内容
設立
資本金
従業員数
主要取引先
取引先銀行
法人番号
登録・資格・免許など
屋号・事業者名・店舗名
代表者名
所在地
略歴
連絡先(電話番号・FAX)
事業内容
創業
資本金
従業員数
主要取引先

今回の記事を参考にして、会社概要ページを作成しましょう。

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