ホームページリニューアル【完全ガイド】
ホームページは時代とともにトレンドが変わっていくため、一定の周期でリニューアルする必要があります。
ですが、ホームページリニューアルを検討する上で、
『ホームページリニューアルにはどんな効果があるか知りたい』
『ホームページリニューアルを成功させるポイントが知りたい』
『ホームページリニューアルの全体の流れが把握したい』
などの疑問が生じると思います。
今回は、これからホームページリニューアルを検討中のホームページ担当者様へ向けて、ホームページリニューアルの「メリット」「ポイント」「進め方」「注意点」を網羅した情報を提供しています。
ホームページリニューアルの効果・メリット
はじめに、ホームページリニューアルによって得られる効果・メリットについて紹介します。
ホームページリニューアルでは、下記3つの効果を得ることができます。
- 集客力アップ
- CVアップ
- 業務効率化
【ホームページリニューアルの効果①】集客力アップ
ホームページリニューアルを実施すると集客アップ効果があります。
リニューアルにより、デザインが改善されるのが一番大きな理由です。
例えば、自社に興味を持ったユーザーがホームページに訪問した際、古臭いデザインでコンテンツが整理されていない場合、ユーザーは離脱する可能性が高くなります。
デザインを一掃し、ユーザーにとって必要な情報が整理されることで、検索エンジンからの評価も上がり集客アップの効果が見込めます。
【ホームページリニューアルの効果②】CVアップ
ホームページリニューアルを実施するとCVアップの効果もあります。
CVアップとは、ホームページ内で「問合せ獲得」をゴールとしている場合、問い合わせの獲得率が上がるということです。
リニューアルにより、導線がわかりやすくなり、ユーザーの利便性が高まるのが大きな理由です。
例えば、ホームページ上の問い合わせフォームの場所が分かりにくい場合、ユーザーが問い合わせをしたいのに辿りつけない可能性があります。
ホームページリニューアルで常にユーザーの目線に入るように問合せフォーム設置をすれば、CVアップ効果に繋がります。
【ホームページリニューアルの効果③】業務効率化
ホームページリニューアルを実施すると業務効率化の効果もあります。
自社ホームページを制作会社に依頼した場合、自社でページの追加や更新ができず、費用を支払い更新している企業も多いのではないでしょうか?
ホームページリニューアルを実施し「WordPress」のようなブログ機能を実装すれば、社内の誰でもホームページを更新できるようになるため、業務効率化に繋がります。
ホームページリニューアルするタイミング
一般的なホームページリニューアルタイミングは「3年~6年」といわれています。
ただ、この周期でホームページリニューアルを決めるのではなく下記ポイント参考にして、判断しましょう。
- ホームページコンテンツが整理できておらず見にくい
- ホームページにFlashが利用されている
- デザインが古臭い
- スマホでホームページが閲覧できないスマホ対応していない
- 制作会社を通さないとホームページの更新ができない
- ホームページの目的が変わった、会社に事業変更があった
上記ポイントにいくつか当てはまる場合は、ホームページリニューアルを検討する必要があります。
ホームページリニューアルで失敗する理由
ホームページリニューアルで失敗する理由は、大きく分類すると4つあります。
- 企画段階
- 制作会社での失敗
- SEOの失敗
- リニューアル後の失敗
各ポイントを抑えてホームページリニューアルを実践するようにしましょう。
【ホームページリニューアル失敗理由①】企画段階
ホームページリニューアル失敗理由として一番多いのが企画段階での失敗です。
企画段階では、必ずホームページリニューアルの目的を明確にする必要があります。
目的が明確でない場合、そもそもリニューアルが成功したかの判断もできなくなります。
目的設定は、ゴールを数字で設定し誰がみても分かるものにし、社内で共有する必要があります。
【ホームページリニューアル失敗理由②】制作会社での失敗
制作会社での失敗もホームページリニューアルには付き物です。
具体的な例をあげると、
- 費用重視で制作会社を選んでしまった
- 制作会社にホームページリニューアルを丸投げしてしまった
- マーケティング施策が練られていなかった
などがよくある失敗理由です。
ここで重要なのは、ホームページ制作会社はホームページを作るプロではあるが、集客のプロではないということです。
制作会社によっては、マーケティング施策を練ってくれる会社もありますが、多くの制作会社はホームページ制作に特化しています。
そのため、自社で集客ためのマーケティング施策を練る、コンサル会社に依頼するなどの対策をおこなっていく必要があります。
【ホームページリニューアル失敗理由③】SEOの失敗
ホームページリニューアル時に検索順位が落ちてしまうSEOでの失敗も理由の1つです。
具体的な例をあげると、
- リニューアル時にコンテンツを減らし過ぎてしまった
- タイトルタグなどを大幅に変更してしまった
- ドメインを変更してしまった
などがSEOに関係します。
ホームページ制作会社にリニューアル依頼する場合は、上記事項にも対応してくれますが自社でリニューアルをおこなう際には、注意が必要です。
【ホームページリニューアル失敗理由④】リニューアル後の失敗
ホームページリニューアル後の失敗もよくある理由の1つです。
ホームページリニューアルで満足してしまい、その後の「更新作業」や「リニューアルの告知」などを失念してしまうとリニューアルの効果が半減しています。
ホームページリニューアル後も気を抜かずに対策していくことが重要です。
ホームページリニューアルを成功させるポイント
つづいて、ホームページリニューアルを成功させるポイントを紹介します。
ホームページリニューアル前に自社のホームページの問題点を見つけて、どう改善していくか検討します。
自社ホームページの問題点を見つける際は、4つの視点を元にします。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
視点 | 確認事項 |
---|---|
ユーザー視点 | ・ユーザーにとって使いやすいか ・デザインは自社のコンセプトに合っているか |
品質視点 | ・ホームページの表示速度 ・各ブラウザに対応しているか |
アクセス視点 | ・アクセス数は成長・停滞・下降しているか ・ユーザーがどのページで離脱しているか |
SEO視点 | ・自社の検索順位確認 ・被リンクの数を確認 |
「問題点を見つけて改善する」のがホームページリニューアルの基本であり、成功させる一番重要なポイントです。
リニューアルの提案書・企画書の作り方
ホームページリニューアルは、予算がかかるため、社内でホームページリニューアル予算を獲得するための提案書・企画書を作成する必要があります。
一般的な提案書・企画書には下記内容を記載します。
- ホームページリニューアルの目的
- 提案の背景と自社ホームページの課題
- 予算とスケジュール(制作会社見積もり比較)
- 改善後の目標
- 改善部分がわかるものの提示
社内で提案書・企画書を作成する際は、聴き手が重要な情報は前半で伝え、目的や課題は誰が見ても理解できるよう数字で伝えることが重要です。
関連記事
ホームページリニューアルにおける提案書の作成方法については、以下のコラム記事を参考してください。
提案書データのテンプレートも配布しています。
ホームページリニューアルの進め方
一般的なホームページリニューアルの進め方は、下記8ステップです。
- 課題の洗い出し(企画段階)
- 目的の設定(企画段階)
- 競合他社分析(企画段階)
- ホームページ設計(企画段階)
- デザイン制作(開発段階)
- コンテンツ制作・開発(開発段階)
- 効果測定(開発段階)
- 改善作業(開発段階)
ホームページリニューアルの進め方は「企画段階」「開発段階」に分かれます。
トラブルになりやすいのは「開発段階」といわれています。
企画段階で決めた方向性を元にホームページリニューアル開発に進みますが、完成が近づくにつれて社内各所から『もっとこうした方がいいのでは?』などの異論が出るケースが多くなります。
異論が出る原因として考えられるのが、曖昧な企画設定です。
企画が明確に練られていないと、開発段階で作業が止まり企画からやり直しといったケースも考えられます。
ホームページリニューアルを正しく進めるには、企画段階に多く時間を費やしていく必要があります。
リニューアルにかかる期間
ホームページリニューアルに掛かる期間を先ほどの進め方に当てはめてみていきましょう。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
進め方 | リニューアルにかかる期間 |
---|---|
①課題の洗い出し | 2週間程度 |
②目的の設定 | 2週間程度 |
③競合他社分析 | 1〜2週間程度 |
④ホームページ設計 | 1か月(規模により異なる) |
⑤デザイン制作 | 1~2か月(規模により異なる) |
⑥コンテンツ制作・開発 | 1~2か月(規模により異なる) |
⑦効果測定 | 1〜2週間程度 |
⑧改善作業 | 1〜2週間程度 |
ホームページリニューアルで「会員登録機能」「予約システム」などの開発が必要になる場合は、上記期間にプラス1か月程かかるので注意が必要です。
ホームページリニューアルにかかる費用
ホームページリニューアルの費用は、ホームページの新規制作の費用と変わりません。
現在のホームページを30万円で制作したのであれば、リニューアルには30万の費用がかかると思ってください。
目安としては下記2つのケースを参考にしてみましょう。
【ケース①】デザインだけ新しくしたい場合
現在ホームページが5ページ程度で、デザインだけ新しくしたい場合のリニューアル費用は「5万円~20万円」程度です。
コンテンツの内容を変更しない場合「企画段階」の工程が不要となるため安価で対応が可能です。
【ケース②】Web集客も可能なホームページにリニューアルしたい場合
現在のホームページが5ページ程度で、Web集客も可能なホームページにリニューアルしたい場合の費用は「数十万円~100万円」程度です。
Web集客をおこなう場合「ページ数の追加」「Web戦略」など工程が増えます。
また自社でホームページの更新ができるようCMS導入の組み込みを行うため費用が高額となります。
ホームページリニューアルは助成金・補助金の対象になる
ホームページリニューアルは、国や地方自体が設けている助成金・補助金の対象となっています。
助成金・補助金を利用することで、ホームページリニューアル費用を削減することが可能です。
代表的な助成金・補助金3つを紹介します。
- 小規模事業者持続化補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 各自治体の助成金・補助金
【助成金・補助金制度①】小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、経産省の補助金制度で小規模事業者のビジネス促進を目的としています。
- 販路開拓を目的としたホームページリニューアル費用または制作費
- 販路拡大を目的としたコンサルティング費用
- 販路開拓を目的としたECサイト構築費
- ドメイン・サーバー等の運用費
上記費用の「上限50万円」全体費用の「2/3」まで負担となる補助金制度です。
【助成金・補助金制度②】IT導入補助金
IT導入補助金は、産業省が監修する補助金制度で、中小企業の「生産性向上」「業務効率化」を目的としています。
- ホームページに通販機能を導入
- ホームページに予約受け入れ機能を導入
- PR自動化ツールの導入
- カスタマーサポート、自動チャット導入
上記のようなホームページリニューアルをおこなうことで上記費用の「上限150万円」全体費用の「1/3」まで負担となる補助金制度です。
【助成金・補助金制度②】各自治体の助成金・補助金
各都道府県の自治体でもホームページリニューアルの助成金・補助金が用意されています。
上限金額は、自治体によって異なりますが平均で「5万円程度」となります。
ホームページリニューアルする時の注意点
ホームページリニューアルする時の注意点は3つです。
- リニューアルの変更点は最低限にする
- ドメイン変更がある場合リダイレクトする
- リニューアル後の反響確認する
今からご紹介する注意点を考慮し、ホームページリニューアルを実践しましょう。
【注意点①】リニューアルの変更点は最低限にする
リニューアルをおこなう際は、変更点を必要最低限にする必要があります。
例えば、ドメインなどがあげられます。
ドメインを変更してしまうと、ドメインパワーを引き継げずSEO面で不利になってしまいます。
また0からSEO対策をすることになるので、ホームページリニューアルをする際の変更点は必要最低限に抑えましょう。
【注意点②】ドメイン変更がある場合リダイレクトする
ホームページリニューアルの際は、ドメイン変更は推奨できないですが、やむを得ないケースもあります。
ドメイン変更があった場合は、新しいURLに自動で転送する「301リダイレクト」を必ずおこなうようにしましょう。
【注意点③】リニューアル後の反響確認する
ホームページリニューアル後は、必ず反響確認するようにしましょう。
「アクセス数」「CV数」「検索順位の変動」を確認し、減少がひどければ至急対策を練る必要があります。
リニューアル後はユーザーに知らせてあげる
最後にホームページリニューアル後には、リニューアルしたことをユーザーに知らせてあげる必要があります。
「ホームページ上」「SNS」「メルマガ」などで情報発信しましょう。
具体的にどんな変更があったかを簡潔に伝えましょう。
まとめ
ホームページリニューアルについて紹介しました。
今回のポイントは下記の通りです。
- ホームページリニューアルは「集客アップ」「CVアップ」「業務効率化」の効果がある
- リニューアルのタイミングは一般的に「3年~6年」
- ホームページリニューアルを成功させるには各視点から課題を発見する
- リニューアルにかかる費用はホームページ制作費と大差はない
- ホームページリニューアルの変更点は最低限にする
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