ECサイトの作り方|基礎知識・個人~企業向けまで徹底解説【初心者必見】

      
ECサイトの作り方

『楽天やアマゾンに入るんじゃなく、ECサイトって自分で作れるものなの?』
『全く知識がないんだけど、独自のサイトは作れる?』

ECサイトを自分で作ることは十分に可能ですが、目指す売上や知識レベルによって選択すべき方法が分かれます。

今回はECサイトの作り方の基礎知識を個人、企業向け別に徹底解説致します。

ECサイトの作り方に必要な知識

ECサイトの作り方に必要な知識はざっくり以下5点です。

  • サーバー
  • カートシステム
  • デザイン
  • コーディング
  • 必要な機能の設計

サーバー

サーバーとはパソコンやスマホなどの端末にネットワークを通じて情報を送り合うためのインフラです。

サイト構築に必要なデータやファイルを置いておくための貴重な箱となるため、そもそもサーバーが無ければECサイトを構築できません。

ECサイト向けとなるサーバーはおおまかに以下3種類に分かれています。

オンプレミス
社内でEC向けインフラ全般を管理する方式・自社サーバー
ホスティング
EC向けインフラを業者から借りる方式・いわゆるレンタルサーバー
クラウド
インターネット上にインフラの場所を借りる方式

サーバー自体を自力で構築する方もいますが、高度な専門知識と技術が要求されるため、ベンダーが提供するサービスを有料で利用する方が現実的です。

ECサイトはアクセスが集中するとサーバーが突如ダウンするトラブルが少なくないため、サイトを作る段階から「サーバーの安定性」を念頭に入れて適切なベンダーを検討する必要があります。

オンプレミスは自社でサーバーを管理する方式となるため社内にメンテナンスを行える技術者が必要となるため、企業向けの選択肢です。

個人や小規模事業者は低コストで利用できるホスティングかクラウドなどのレンタルサーバーを選ぶ方が大半を占めます。

カートシステム

ECサイトと一般的なWebサイトの大きく異なる特徴が「カートシステム」です。

カートシステムとは「買い物かご」とも呼ばれ、選んだ商品を購入するために必要な機能です。

カート機能ごと自力で構築することも不可能ではありませんが、実現には高度な技術知識が要求されます。
また、カートシステムにはクレジットカードなど決済会社との契約が別途必要で利用に際しては面倒な審査もあるため、既存のASPサービスなどを利用する方がベストです。

デザイン

ECサイトのデザインとはいわゆる「Webデザイン」のことで、ECサイトを自作してみたい方に人気のパーツです。

ショップロゴやトップページのバナー、購入ボタン、フォント大きさ、色などサイトの見た目に大きく影響します。

ただし、ECサイトは必ずしもハイセンスなデザインをすれば売上が上がるサイトになるとは限りません。

肝心なことは、ユーザーにとって買い物しやすいデザイン設計を行うことです。

そのため、デザイン制作を開始する前にワイヤーフレームという「Webサイトの全体設計」を行います。

商品カテゴリー用レフトナビ、サイト下段のフッターメニュー、トップページに陳列する商品群などECサイトで販売する商品の特性に合わせたサイト設計が求められます。

関連記事

ワイヤーフレームの作成方法については、以下のコラム記事で解説しています。

ワイヤーフレームの作り方を6STEPで紹介【初心者向け】

コーディング

ECサイトのデザインが仕上がれば次はコーディングです。

サイトデザインの段階は「紙のチラシ」と同じであるため、そのままではWebページに反映させることはできません。

コーディングとはHTML、CSSなどのプログラミング言語を用いてインターネット上で文字やデザインを表示、機能させることです。

コーディングは勉強すれば初心者でも行えますが、慣れるまでかなりの時間を要します。

必要な機能の設計

ECサイトとは極端に言えばWebページにカートを合体させれば出来上がりですが、これだけでは本気のECサイト運営を行うには不十分です。

最も優先するべきはセキュリティ機能です。

ECサイトではお客様の個人情報を扱うため、顧客情報を暗号化するSSLはもちろん、決済機能のセキュリティも強化しておきたいところです。

また、コンビニや後払い、電子マネーなど顧客の利便性に合わせた決済手段の充実やレコメンド機能、キャンペーン機能、ブログなどの集客機能など売上アップの施策に応じて追加を検討しましょう。

ECサイトの作り方を知る上で必要なプログラミング言語

前述のように、ECサイトを作るにはプログラミング言語を用いたコーディングが必須となります。

ここでは、ECサイトの作り方を知る上で必要なプログラミング言語を簡単にご紹介します。

HTML

HTMLとはテキスト構造を読み込ませたり、画像や動画の表示させたりするWebサイトを制作する上で最も基本的な言語です。

主に<head></head>ヘッド、文書の<title></title>タイトルなどの「タグ」というもので構成されており、段落や見出し、リンクの埋め込みも行えます。

CSS

CSSは装飾のためのプログラミング言語です。

HTMLだけでは黒字のみの殺風景なサイトになってしまうため、CSSで色や太さ、レイアウトなどデザインが指定できてサイト全体を美しくみせてくれます。

JavaScript

JavaScriptは簡単に言えばWebサイトの拡張機能のために用いられるプログラミング言語です。
JavaScriptを使わなくてもHTMLとCSSのみでECサイトの基本機能は十分に満たせますが、ユーザーがお買い物を楽しむためにサイトに「動き」を持たせるために使われます。

例えば、ボタンの上にマウスを置いて色が自動で切り替わる、1つのページで遷移せずに動作を完結させるなど、ユーザビリティアップに繋がります。

PHP

PHPとは「Hypertext Preprocessor」の略称で、動的にWebページが作成できるサーバーサイドのスクリプト言語です。

HTMLで作成されたテキストはあくまで固定、「静的」な文字、画像しか表示させることができませんが、PHPで作成するとブックマーク(お気に入り)の追加や、コメントの書き込みなど動きのある「動的」なサイト作成に適しています。

お客様とのコミュニケーションが重要視されるECサイトでは「動的」なサイトが好まれる傾向が強いことからPHPはECサイト向け言語ともいわれ、習得も比較的簡単です。

代表的なアプリケーションには「WordPress」が挙げられます。

専門知識不要!初心者向けECサイトの作り方

プログラミング言語を使ったコーディングは初心者でも習得は可能ですが、専門業者が多数存在するほど一定の専門知識が必要な分野であることは間違いありません。

ビジネスは「タイム・イズ・マネー」ですから、自社ECサイトを早期に開設したいと考える初心者の方にとっては自身でコーディング不要な作り方を選択する方がベストです。

ここでは 専門知識が全く不要の初心者向けECサイトの作り方をご紹介します。

ASPカートシステム

ASPカートシステムとは業者から提供されるクラウド上でECサイトが作れるサービスです。

商品ページ、カート機能、決済機能、セキュリティシステムなどECサイト構築に必要な機能が一通り揃っています。

ASPカートシステムを使う何よりのメリットは、HTMLやCSSなどの知識が全くなくても即日で独自のECサイトが持てることです。

代表的なサービスにはBASEやSTORESなどの無料で利用できるものからカラーミーショップ、イージーマイショップなど有料月額で利用できるものまで多岐にわたります。

業者による費用の差は販売・決済手数料の他に、集客ツールなど機能の数や出品可能商品数(容量)です。

初期費用無料のサービスはベンダー側に販売手数料が発生するサービスが多く、手数料が安価なサービスは出品できる商品数に限りがあるなど一長一短あります。

個人や小規模事業者の方で月商100万以上を狙う方であれば出品点数と売上が比例するため、出品点数がなるべく多いサービスを選ぶ方がベストです。

デザインについては無料や費用が安価なASPサービスはデザインの自由度がほぼ無いに等しいため、デザイン知識がある方はセルフでHTMLやCSSの更新ができるASPサービスを選ぶと良いでしょう。

関連記事

ASPカートシステムについて詳しくは、下記コラム記事をご覧ください。

ECサイトのASPとは?無料・有料・用途別カートシステムを徹底比較解説

WordPress

WordPressは専門的なコーディングの知識が無くてもWebページを作ることができるCMSです。

PHPの知識はあればベストですが、WordPressを使えば知識の無い方でもWebサイトの作成、更新が簡単に行えます。

SEOに強いCMSとして全世界で愛用されているWordPressですが、実はECサイトを簡単に作ることも可能です。

WordPressを使ったECサイトの作り方は次の項でお話いたします。

無料でできるWordPressを使ったECサイトの作り方

WordPressでECサイトを作るには以下の要素が必要になります。

  • ECサイト向けWordPressのテーマを使う
  • 専用カート機能をプラグインする
  • 安定性の高いサーバーを契約する

ECサイト向けWordPressのテーマを使う

WordPressは様々なテーマがあることが特徴の1つですが、WordPressでECサイトを作るにはECサイト向け専用テーマを使う方が望ましいです。

厳密には、ECサイト向けテーマでなくても作ることは可能ですが、自身でHTMLやCSSを駆使してデザインとコーディングを行う必要があります。

また、仮に基礎的なデザイン知識のある方でも既存のECサイト向けWordPressテーマを使えばより簡単にカスタマイズがしやすくなります。

ECサイト向けWordPressテーマは、デザインや構造が多岐にわたっているため、販売予定の商品に合わせたイメージのものを選ぶと良いでしょう。

専用カート機能をプラグインする

WordPress では、ECサイト運営に必要なカートや決済機能などは一切搭載されていません。

そのため、WordPressを使ってECサイトを作るにはWordPressに対応できる専用カートシステムを別途「プラグイン」することで、ECサイト運営に必要なおおかたの基本機能がインストールできます。

しかし、WordPressは海外CMSのため、ECサイト向け専用プラグインは海外向けのものが多く、今のところ唯一日本語に対応している専用プラグインは「Welcart(ウェルカート)」のみです。

「Welcart」は次のようなECサイトに必要な機能が全て無料で使えます。

  • 商品管理
  • 在庫管理
  • 顧客管理
  • 受注管理
  • クレジット決済対応
  • paypal
  • wecartpay(コンビニその他)
  • クーポン発行
  • 定期購入・自動継続課金
  • ダウンロード販売(※デジタルコンテンツ等)
  • 受注CSV

無料でインストールできる範囲の機能はここまでですが、Welcartにはオプション機能を安価にインストールできる「ストア」もあるため、必要な機能を随時追加することが可能です。

安定性の高いサーバーを契約する

WordPressとWelcartでECサイトを作るには、別途専用サーバーの契約も必要になります。

冒頭の項で述べました通り、ECサイト構築に適したサーバーは落ちにくい安定性の高いスペックのものを選ぶようにしましょう。

データー転送量が多い、PHPの処理速度が早いサーバーがおすすめです。

セキュリティが弱いデメリットもあり

コーディング知識無し、SEOに強く、無料で自社ECサイトがもてるWordPressにもデメリットが全くない訳ではありません。

WordPressは全世界CMS市場の60%を占めるほど個人、企業を問わず多くのユーザーに愛用されているアプリケーションです。 世界市場でのシェアを独占するような人気ツールほどハッキングの対象にされやすいことは否定できません。

WordPress専用プラグインを使って構築したECサイトは顧客情報ごとサイトにインストールされてしまっているため、環境としてはいつ流出してもおかしくないことになります。

つまり、「WordPress」+「Welcart」でECサイトを作るなら、セキュリティやアップデート管理を委託できる外部サービスを利用するなど、何らかの事前対策を併せて検討すべきなのです。

関連記事

WordPress以外にもECサイトを作成できるCMSは存在します。
詳しく知りたい方は以下のコラム記事をご覧ください。

ECサイトのCMSとは?活用方法・無料・有料のおすすめサービス12選も紹介

個人向け自作ECサイトの作り方はオープンソースがおすすめ

個人で必要な機能をある程度そろえて自由度の高いECサイトを自力で作るには「オープンソース型CMS」の利用がおすすめです。

オープンソースとはソースコードが外部に公開されているCMSのことを指し、コードを使ってデザインやサイトのカスタマイズを好きにいじることができます。

WordPressもオープンソースの1種であるようにオープンソースはほとんどが無料でインストールできるため、開発コストを抑えることが可能です。

オープンソースは海外では無数のサービスが提供されていますが、日本国内で最も代表的なサービスは「EC-CUBE」です。

他のオープンソースCMSも同様にインストールしてECサイトを作るには以下の費用は別途必要になります。

  • サーバー代
  • ドメイン費用
  • 決済手数料
  • デザイン料

最後のデザイン料については外部にサイトデザインを委託する場合の費用です。

オープンソースCMSにはデザインテンプレートがいくつか搭載されていますが、他社とは全く異なる独自性のあるデザインにしたい場合は自力で行う必要があります。

また、オープンソースでカスタイマイズを自由に行うにもHTMLやCSSなどのコーディングができるレベルの専門知識が必要となるため、同じく知識のない方は外部に作業を委託する費用も発生します。

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オープンソースやサービスについて詳しくは、以下のコラム記事で解説中です。

ECサイトのオープンソースとは?メリット・デメリット・5大CMSサービスも比較

企業向けECサイトの作り方

近年では年々増加する企業のECビジネス新規参入に伴い、自社に合ったECサイトの作り方を模索されている企業様も少なくありません。

中にはある日突然社内からECサイト構築担当者に任命されたものの知識が及ばず、何から手を付けて良いのか迷われている担当者様もおられるのではないでしょうか。

企業向け自社ECサイトの作り方には目指す年商、企業規模によっても異なりますが、一般的には次の2つが有力な選択肢となります。

  • 企業向け有料ASPサービス
  • パッケージサービス

上記2つ以外にも企業向けECサイトを作る手段として「フルスクラッチ」という一から自社の思うがままに開発を行う方法があります。

「フルスクラッチ」で構築されたECサイトの代表例としては、ユニクロやZOZO TOWNが挙げられますが、構築費用は1,000万円以上~、加えてメンテナンス費用も高額です。

現在ではASPやパッケージサービスのレベルが上がっている事もあり「フルスクラッチ」を採用した構築方法は一部の大手企業に限定されつつあります。

では、企業向け有料ASPサービス、パッケージサービスの特徴を見ていきましょう。

企業向け有料ASPサービス

ASPサービスと言えばBASEやSTORESなどの個人向けツールのイメージがありますが、本格的なECサイトの運営を目指す企業向けASPサービスも多数存在します。

ASPサービスを使う最大のメリットは個人向け同様、開店に必要な機能はフル装備で揃っているため、社内にWebデザイン、コーディングの知識に長けている人材がいなくても早期に自社ECサイトを簡単にもつことが可能となります。

企業向けASPサービスの月額費用相場は1万円~3万円ほどとなり、必要な機能に応じて初期費用を別途10万円~30万円ほどみておく必要があります。

業者の費用の差は主に次のような項目が反映されます。

  • サーバーの安定性
  • セキュリティ体制
  • データ容量・出品点数
  • サポート体制(専任担当者制など)
  • 決済ツールの種類
  • 定期購入など販促ツールの種類
  • デザインテンプレートの豊富さ
  • 在庫・物流・顧客管理システムのレベル
  • 集客ツールの種類

ASPサービスは業者が用意したCMS内でサイト運営を行うため、独自性を全面に押し出したい企業様にとってはやや物足らないと感じる場合もあるかもしれません。

しかし、近頃の企業向けASPサービスはトップクラスのWebデザイナーが考案したテンプレートが豊富に用意されているため、以前ほどデメリットが少なくなってきています。

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有料ASPサービスについて詳しくは、以下の関連記事をご覧ください。

ECサイトのASPとは?無料・有料・用途別カートシステムを徹底比較解説

パッケージサービス

年商1億円以上~年商50億クラスの企業様にはパッケージサービスをうまく活用したECサイト構築方法がおすすめです。

パッケージサービスとは、ベンダーが企業向けECサイト運営に必要な機能を見越して1つのパッケージとして開発したサービスを指します。

大きな特徴はASPサービスに比べると自由度が高く、自社に必要な機能をある程度見たせることです。

企業向けパッケージサービスを使う最大のメリットは、カスタイマイズの自由度の高さと在庫管理や物流システムなど社内の既存システムとの連携を行ってもらえる点です。

費用相場は100万円~500万円とASPサービスと比べるとかなり高額ですが、フルスクラッチに比べると開発コストをかなり抑えることができます。

そのため、パッケージサービスはECサイトで目指す売上規模、企業規模を見極めた上で導入を検討するべきです。 業者による費用の差はASPサービスと同様の項目に加え、自社が加えたいオリジナル機能の開発費用です。

近頃ではソースコードを開示してくれるサービスも多数登場しているため、社内にコーディング知識のある人材がいれば費用を抑えて更新、カスタイマイズすることが可能となります。

まとめ

今回はECサイトの作り方の基礎知識を個人、企業向け別にお話させて頂きました。

まとめますと、ECサイトの作り方に必要な基礎知識はざっくり以下5点です。

  • サーバー
  • カートシステム
  • デザイン
  • コーディング
  • 必要な機能の設計

上記5点を加味し、自身の知識や技術、目指す売上に応じた作り方を実践することがベストです。

専門知識が全くない初心者におすすめのECサイトの作り方は以下2点です。

  • ASPカートシステム
  • WordPress

WordPressはカートや決済システムなどECサイト向け機能が搭載されていません。

しかし、Welcartなどのカート機能が付いた専用プラグインをインストールすることでECサイトに必要な基本的な機能を使うことが可能となります。

ただし、WordPressはセキュリティ面が不安なデメリットあるため、セキュリティやアップデート管理を委託できる外部サービスを利用するなどの事前対策を併せて考慮することが課題となります。

一方、企業向けECサイトを作る上でおすすめの方法は以下の2つです。

企業向け有料ASPサービス
小規模事業者~中小企業向け
パッケージサービス
年商1~50億以上企業向け

企業向けサービスの費用の差はカスタイマイズの自由度や、自社の既存システムとの連携、目指す売上によって大きく異なります。

近頃では、EC市場激化の背景から様々なサービスが登場しているため、各ベンダーの提供内容をよく吟味し、自社に合った方法でのECサイト構築をご検討ください。

また、当サイト(ビズサイ)では、ECサイト制作のサービスプランを提供しております。

『クオリティの高いECサイトを持ちたい』『低ランニングコストで自社ECサイトを持ちたい』などをお考えの方は、当サイトのECサイト制作プランがぴったりです。

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