LP(ランディングページ)とは【特徴・メリットや作成方法の流れを紹介】

LP(ランディングページ)は、潜在顧客の獲得や売り上げ増加に効果のあるWebマーケティングです。
しかし、LPは通常のホームページとは違った特徴があるため、作成前に理解しておく必要があります。
これからLP作成を検討するうえで、
『LPの必要性がわからない』
『LPとホームページの違いが知りたい』
『LPの作成方法が知りたい』
上記のような課題が生じるかと思います。
今回のコラム記事では、企業の担当者様へ向けて「LPの定義」「ホームページとの違い」「メリット・デメリット」「作成の流れ」を紹介しています。
LP(ランディングページ)とは
Landing Page の頭文字をとったLPとは、ユーザーが「検索エンジン」「SNS」などの流入元から最初に到着するWebページのことです。
しかし、LPには「広義のLP」と「狭義のLP」の2つの意味があります。
「広義のLP」「狭義のLP」では、それぞれの役割がことなるので、下記内容で違いを学びましょう。
広義のLP(ランディングページ)
広義のLPとは、ユーザーが最初に到着するWebページのことです。
ユーザーが検索エンジンからトップページにアクセスした場合は「トップページ=LP」となります。
また、ユーザーが検索エンジンからブログページにアクセスした場合でも「ブログページ=LP」となります。
アクセス数を増やすには、ユーザーに対して「広義のLP」を多く設けてあげることが大切です。
狭義のLP(ランディングページ)
狭義のLPは、ユーザーにアクションを促すためのWebページです。
Web業界では一般的にLPというと、この「狭義のLP」を指します。
狭義のLPは単一の目標を設定して作成され、アクションを促すために「CTA」が設置されています。
広義のLPとの違いとして「商品紹介」から「購入」までが、1つのWebページで完結する点です。
そのため、狭義のLPは縦長でリンクが少ないといった特徴があります。
※今回のコラム記事では、この「狭義のLP」を深く掘り下げていきます
LP(ランディングページ)が必要な理由
LPはアクセス数を増やしてSEOを改善し、ブランドを構築するためにも必要な手法です。
LPとリスティング広告との相性もよいので、効果的なWebマーケティング戦略の武器にもなります。
また、LPというと商品購入を目的とした戦略のイメージが強いですが、リード獲得にも優れています。
たとえば、BtoB(対企業向け)のビジネスでは、約68%の企業がLPを使用して見込み客を獲得しています(※)。
LPはユーザーを特定の商品・サービスに導き、アクションを起こすように促してくれるので、将来的なコンバージョン獲得のための機会にもなるでしょう。
LP(ランディングページ)とHP(ホームページ)の違い
LPとHP(ホームページ)の違いを紹介します。 下記内容を理解して、自社にLPが必要か判断してみましょう。
目的の違い
LPとホームページには目的の違いがあります。
LPの目的は「ユーザーにアクションを起こしてもらうこと」ですが、ホームページは「情報提供」が主な目的です。
ホームページは企業の総合カタログのような役割があるため、自社の情報をよりユーザーにくわしく知ってもらえます。
一方、LPはアクションに特化しているため、商品の単品カタログのような役割があると理解しておきましょう。
集客方法の違い
LPとホームページは集客方法にも違いがあります。
LPはWeb広告からの集客がメインですが、ホームページは検索エンジンからの流入がメインです。
LPはコンテンツのボリュームが少ないため、検索エンジンから評価が受けづらく、Web広告がメインの流入元になります。
一方、ホームページはボリュームも多くて、ユーザーに有益な情報を提供できるため、検索エンジンからの評価が受けやすくなると覚えておきましょう。
ユーザーの違い
LPとホームページはユーザーにも違いがあります。
LPは特定のユーザーに向けてコンテンツを作成するため、ターゲットは狭いです。
ホームページは複数のページに分けて情報を提供できるので、ターゲットは広いです。
たとえば、LPの場合「特定の商品やサービスに興味をもつユーザー」が訪問するため、そのユーザーにあったコンテンツに特化します。
しかし、ホームページの場合、別の商品やサービスを紹介するなど、ユーザーに選択肢を与えることができます。
LP(ランディングページ)の特徴
続いて、LPの特徴を紹介します。
下記内容理解したうえで、LPの作成に取りかかりましょう。
- リンクが少ない
- デザインが縦長
- 大きなCTA
- テキストより画像が多い
リンクが少ない
リンクの数が少ないのがLPの特徴です。
一般的なホームページでは、画面上部にグローバルナビゲーションがあり、フッターにも複数のリンクがあります。
ただし、LPにはグローバルナビゲーションを設けるケースは少なく、場合によってはユーザーがコンバージョンを達成するためのCTAのリンクだけになります。
デザインが縦長
縦長のデザインもLPの特徴です。
LPは1ページのみの構成となるため、必然的に縦長のデザインになります。
構成としては「こんな悩みはありませんか?」とユーザーの悩みに訴えかけたあとに、商品購入メリットなどを伝え、口コミを紹介してコンバージョンに誘導する流れが一般的です。
縦長のデザインは、ユーザーに伝えたいことを順序立てて伝えるために最適なデザインです。
テキストより画像が多い
テキストより画像が多いのもLPの特徴です。
LPのデザインはインパクトを重視しているため、画像を多く利用する傾向があります。
画像によるビジュアル訴求を多くすることで、ユーザーが商品を購入したあとの自分をイメージしやすくなるメリットがあります。
大きなCTA
大きなCTAもLPの特徴です。
LPから設定したコンバージョンを獲得するには、CTAが重要です。
CTAをクリックしてもらうために、大きくて目立つCTAを設置するのが基本です。
「問い合わせはコチラ」「無料ダウンロード」など、コンバージョンにつながる大きなCTAをファーストビューやページ下部に設置します。
LP(ランディングページ)への代表的な流入経路は4つ
続いて、LPへの代表的な流入経路を4つ紹介します。
LPへの経路はWeb広告がメインとなりますが、それ以外の経路もあります。
以下の流入経路を理解して、最適なコンテンツ作成の役に立てましょう。
- リスティング広告
- SNS広告
- メールキャンペーン
- 検索エンジン
リスティング広告
LPへの流入経路1つ目は「リスティング広告」です。
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジン上にテキスト広告を出稿するサービスです。
事前に自社が設定したキーワードを、検索ユーザーに対して表示します。
リスティング広告はコンバージョンに近い顕在ユーザー獲得に優れたWeb広告なので、LPとの相性もよいと覚えておきましょう。
SNS広告
LPへの流入経路2つ目は「SNS広告」です。
SNS広告は、FacebookやInstagramなどのSNS上に広告表示するサービスです。
画像または動画を活用したビジュアル訴求に強い特徴があります。
リスティング広告とは違い「商品の認知」など、潜在ユーザーへのアプローチに優れています。
メールキャンペーン
LPへの流入経路3つ目は「メールキャンペーン」です。
メールキャンペーンは、一般的にメールマガジンと呼ばれています。
自社と接点があるユーザーへの販促活動となるため「リピーターの獲得」や「顕在ユーザー獲得」に最適な方法といえます。
検索エンジン
LPへの流入経路4つ目は「検索エンジン」です。
冒頭でも紹介したとおり、狭義のLPでは「被リンクが集めにくい」「Webページ数が少ない」といった理由で、検索エンジンからの流入は困難といえるでしょう。
しかし、多くのWebページで構成される広義のLPであれば、検索エンジンからでもアクセスの獲得が期待できます。
LP(ランディングページ)を作成するメリット
続いて、LPを作成するメリットを紹介します。
下記内容を参考にLPの作成を検討してみましょう。
- コンバージョンを獲得しやすい
- 成果の把握がかんたん
- デザイン性の高いLPを作成できる
コンバージョンを獲得しやすい
LPには、コンバージョンを獲得しやすいメリットがあります。
LPではユーザーにとって必要な情報が1ページで完結しているため、別のWebページへの移動もなく、コンバージョンまでスムーズに誘導できるためです。
ユーザーはLPに訪れて上部からスクロールしてコンテンツを閲覧するだけです。
なので、通常のWebページに比べて、LPは離脱率が低くコンバージョンが発生しやすいです。
成果の把握がかんたん
成果の把握がかんたんなのもLPのメリットです。
LPの場合、ユーザーが閲覧するWebページは1つだけなので、成果を把握するのが非常にかんたんです。
一方、ホームページはユーザーがアクションを達成するまでに閲覧するWebページがバラバラなため、ユーザー行動の分析が困難になります。
デザイン性の高いLPを作成できる
デザイン性の高いLPを作成できるメリットがあります。
ホームページでは「サイドバー」や「グローバルナビゲーション」などのレイアウト制限がありますが、LPにはレイアウト制限はありません。
そのため、LPはホームページよりもデザイン性が高くて訴求効果の高いWebページが作成可能です。
LP(ランディングページ)を作成するデメリット
続いて、LPを作成するデメリットを紹介します。
デメリットもしっかり理解したうえで、LPの作成を検討しましょう。
- 費用がかかる
- 運用リソースが発生する
費用がかかる
LPを作成すると、当然費用がかかります。
制作会社に依頼すれば、最低でも10万円程度の制作費用が発生します。
また、サーバー代やドメイン代など、維持費が発生するのもデメリットといえるでしょう。
運用リソースが発生する
LPを作成すると、運用リソースが発生するデメリットがあります。
LPは公開して終わりではなく、定期的にコンバージョン数を確認して課題を見つけていかなければなりません。
そのため、ホームページとは別にLPを作成すると、運営担当者の負担は増加するでしょう。
関連記事
LPの公開後、コンバージョンを向上させていくには「LPO(ランディングページ最適化)」という施策が必要です。
LPOの詳細は、以下のコラム記事で解説中です。
LP(ランディングページ)作成の流れ
最後に、LP作成の全体の流れを紹介します。
LP作成は、下記3STEPで実施します。
- 【STEP①】目標を定義する
- 【STEP②】ツール選びテンプレートを選択
- 【STEP③】コンテンツ作成(テキスト・ビジュアル・CTA)
関連記事
自分でLPを作成する方法や、制作会社に依頼してLPを作ってもらう方法についての詳細は、以下のコラム記事をご覧ください。
【STEP①】目標を定義する
LPを作成するには、まず目標を定義しましょう。
目標は必ず、明確で計測可能なものにしてください。
一般的なLPでは、下記のような目標を設定します。
- 商品購入
- サービスの申し込み
- 見積もり依頼
- 無料サンプルのダウンロード
- 資料請求
また、設定する目標は1つに絞ります。
目標が1つであれば、ユーザーにも迷いが生まれずにアクションを達成しやすくなるためです。
【STEP②】ツール選びテンプレートを選択
続いて、LPを作成するツールやテンプレートを選定します。
ツールとテンプレートを活用すると、かんたんにLPを作成できます。
ニーズに最適なツールやテンプレートを選択してみましょう。
【STEP③】コンテンツ作成(テキスト・ビジュアル・CTA)
テンプレートが決まれば、最後にコンテンツを作成します。
テンプレートに沿って「テキスト」「画像」「CTA」を設置しましょう。
LP上に掲載するコンテンツは、なるべく流入元と統一させるのもポイントです。
たとえば、Web広告とLP上に記載している「キャッチコピー」がことなると、ユーザーが混乱してしまい離脱しやすくなるためです。
まとめ
LP(ランディングページ)について紹介しました。
まとめますと、LPには下記2つの意味があります。
- 広義のLP=ユーザーが最初に到着するWebページ
- 狭義のLP=ユーザーにアクションを促すためのWebページ
Web業界では、一般的に「LP=狭義のLP」という認識がほとんどです。
LPとHP(ホームページ)の違いは下記のとおりです。
LP(ランディングページ) | HP(ホームページ) | |
---|---|---|
目的 | ユーザーのアクションを起こしてもらう | 情報提供 |
集客方法 | Web広告がメイン | 検索エンジンがメイン |
ユーザー | 狭いターゲット | 少し広めのターゲット |
LPの特徴は下記のとおりです。
- リンクが少ない
- デザインが縦長
- テキストより画像が多い
- 大きなCTA LPを作成する
メリット・デメリットは下記の通りです。
LPを作成するメリット | LPを作成するデメリット |
---|---|
・コンバージョンを獲得しやすい ・成果の把握がかんたん ・デザイン性の高いLPを作成できる | ・運用リソースが発生する ・費用がかかる |
今回のコラム記事を参考にして、LPの作成を検討してみましょう。
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