LP(ランディングページ)のSEO対策を5STEPで紹介

LP(ランディングページ)は特性上、SEOに不利であるといわれています。
また、LPはWeb広告を中心としたトラフィックとなるため、SEO対策が必要なのか、判断が難しい点もあるでしょう。
そんなLPのSEOについて考えるうえで、
『自社LPにSEO対策が必要か知りたい』
『なぜ、LPでは検索順位の上位表示が難しいのかわからない』
『LPに特化したSEO対策が知りたい』
上記のようなお悩みが生じるかと思います。
今回のコラム記事では、企業の担当者様へ向けて「LPのSEO対策の必要性」「SEO対策が難しい理由」「LPのSEO対策」を紹介しています。
SEOと相性が良いLP(ランディングページ)とは
はじめに、SEOと相性が良いLPを理解しましょう。
SEOと相性が良いのは、広義のLP(トップページの下層に別のWebページを持つLP)です。
広義のLPの場合、ユーザーニーズを満たすコンテンツが作成しやすいため、SEOと相性が良いといわれています。
一方、狭義のLP(1ページ完結型)は、SEOとの相性はよくありません。
狭義のLPの場合、コンテンツが少ないので、ユーザーのニーズを満たすのが難しいためです。
また、狙うキーワードによっても変動しますが、SEOは成果が出るまで時間がかかります。
そのため、短期的なプロモーションをLPで行う場合、SEOとの相性はよくないといえるでしょう。
LP(ランディングページ)にSEO対策は必要か?
続いて、LPをSEO対策する必要性について紹介します。
LPの種類によってSEO対策の必要性は変わってくるので、下記内容を参考にしてください。
広義のLP(ランディングページ)にはSEO対策は必要
広義のLPにはSEO対策が必要です。
複数のWebページで構成されている広義のLPの場合、ユーザーのニーズにあわせてコンテンツを追加できるため、通常のホームページと同様にSEO対策が有効です。
また、ユーザーが知りたい情報が掲載されたコンテンツは、検索エンジンから評価されやすいです。
着実にSEO対策を実施していれば、上位表示も狙えるでしょう。
狭義のLP(ランディングページ)にはSEO対策は不要
狭義のLPにはSEO対策は不要です。
1ページ完結である狭義のLPでは、SEO対策を実施するのは難しいためです。
狭義のLPを運用する場合はSEOに力を入れるのではなく、Web広告を運用してトラフィックを獲得するのが得策といえるでしょう。
LP(ランディングページ)のSEO対策が難しい3つの理由
LPのSEO対策が難しいといわれている3つの理由を紹介していきます。
下記内容を理解したうえで、LPのSEO対策を実施しましょう。
- 検索意図を満たすのが難しい
- ナビゲーションリンクが少ない
- 被リンクが獲得しにくい
検索意図を満たすのが難しい
LPのSEO対策が難しいといわれている理由1つ目は、検索意図を満たすのが難しい点です。
検索意図とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを使ってキーワード検索したユーザーが「どんな状況で」「何を知りたいか」を予測することです。
検索エンジンで上位表示を獲得する場合、この検索意図を理解してユーザーが知りたい答えをLPに反映させる必要があります。
しかし、狭義のLPの場合にはユーザーの注目を集めるのが目的となるため、画像などを活用したビジュアル訴求がメインのコンテンツになります。
ビジュアル訴求がメインだとテキストが少ないので、LP上でユーザーの求めるニーズを提供するのが困難です。
反対に、検索意図を意識してコンテンツ量が増えすぎると、LP上でのコンバージョン達成率にも影響がでるため、SEO対策は難しいといわれています。
ナビゲーションリンクが少ない
LPのSEO対策が難しいといわれている理由2つ目は、ナビゲーションリンクが少ない点です。
LPの目的はユーザーにコンテンツを閲覧してもらい、LP上でコンバージョンを達成することです。
LPにナビゲーションリンクが多いと、ユーザーの離脱率が増加するため、なるべく設置しないのが基本となっています。
検索エンジンには、Webページのコンテンツ情報を収集する「クローラー」と呼ばれるロボットが存在します。
クローラーは、ナビゲーションを含むリンクを辿りながら各Webページを巡回してコンテンツ情報を収集します。
Google のSEOの評価基準として、関連するコンテンツ同士をリンクでつなぐと、そのWebサイトが特定のテーマについて高い関連性や専門性があると認識されやすくなります。
その結果、特定のテーマやキーワードでの評価を高められるので、ナビゲーションリンクが少ないことはSEO的に不利といえるでしょう。
被リンクが獲得しにくい
LPのSEO対策が難しいといわれている理由3つ目は、被リンクが獲得しにくい点です。
被リンクとは、外部のホームページに自社のホームページのリンクを設置してもらうことです。
被リンクには「Googleの評価向上」の効果が期待できるため、検索エンジンで上位表示を獲得するには重要なポイントといわれています。
被リンクを獲得するには、ユーザーに役立つ情報を発信していくのが基本です。
しかし、コンバージョン獲得を目的としたLPのコンテンツは、ユーザーに役立つ情報とはいえないので、被リンクを獲得するのが難しいといえるでしょう。
LP(ランディングページ)のSEO対策を5STEPで紹介
LPのSEO対策を5STEPで紹介します。
複数のWebページで構成されている広義のLPを運用している方は、下記手順を参考にしてみましょう。
- 【STEP①】キーワードの選定
- 【STEP②】LP(ランディングページ)にキーワードを配置する
- 【STEP③】権威性を高める
- 【STEP④】表示速度最適化
- 【STEP⑤】トラフィックの分析
【STEP①】キーワードの選定
はじめに、キーワードの選定を実施します。
まず、自社の商品・サービスを求めるユーザーは、どのようなキーワードで検索するかを明確にしましょう。
たとえば、ホームページ作成サービスを提供している企業であれば「ホームページ 作成」がメインキーワードになるでしょう。
出典:Googleキーワードプランナー
しかし「ホームページ 作成」の検索ボリュームは多いですが、競合が多いためキーワードとして選定するのは得策とはいえません。
ロングテールキーワードを取得する
LPのSEO対策では、ロングテールキーワードを活用するのがポイントです。
ロングテールキーワードとは、複数の単語で組み合わされたニッチな検索キーワードです。
「ホームページ 作成」のような競合性の高いキーワードよりも、競合性が低くて検索ボリュームが少ないキーワードは比較的に狙いやすいため、LPのSEO対策としても有効なキーワードとなります。
出典:Googleキーワードプランナー
ロングテールキーワードを見つけるには、Googleキーワードプランナーを活用して、関連するキーワードを取得してみましょう。
出典:Googleキーワードプランナー
たとえば「ピアノ 教室 ホームページ 制作」のようなキーワードであれば、競合性も低く、上位表示が狙える可能性があります。
「ピアノ 教室 ホームページ 制作」のキーワードをもとに、ピアノ教室に向けたLPを作成すれば、検索エンジンからの流入も期待できるでしょう。
【STEP②】LP(ランディングページ)にキーワードを配置する
キーワードが決定したら、キーワードをLPに戦略的に配置する必要があります。
キーワードを配置する箇所は、下記のとおりです。
タイトルタグ
出典:Google検索
タイトルタグとは、Webページのタイトルを表すHTMLタグのことです。
タイトルタグを設定すると、検索エンジンの検索結果にタイトルタグが表示されます。
選定したキーワードは、必ずタイトルタグに含めるようにしましょう。
タイトルタグを設定するときには、ただキーワードを含めるのではなく、検索エンジンに表示されたときにユーザーがクリックしやすいように数字などを含めて、魅力的なタイトルにするのがポイントです。
メタディスクリプション
出典:Google検索
メタディスクリプションとは、Webページの内容を短い文章で説明するHTMLのことです。
メタディスクリプションを設定すると、検索エンジンの検索結果にメタディスクリプションが表示されます。
こちらにもキーワードを含めるようにしましょう。
記事の要約となるメタディスクリプションは「誰に向けた記事なのか」「どんな内容のコンテンツなのか」を記載するのがポイントです。
hタグ(見出しタグ)
hタグにもキーワードを含めるようにしましょう。
hタグは見出しを設定するタグのことで、見出しの大きさ順に「h1~h6」までの6段階に分類されます。
Googleなど検索エンジンのクローラーは、見出しタグを認識して、どんな内容が書かれているかを理解するため、キーワードを含めるのが良いとされています。
hタグの詳細は下記のとおりです。
hタグ | 詳細 |
---|---|
h1 | 記事のテーマやタイトル |
h2 | 目次や章 |
h3 | h2の内容をくわしく説明する |
h4 | h3でさらに解説したい項目がある場合 |
ただし、すべてのhタグにキーワードを含めると、不自然なコンテンツとなります。
h1タグやh2タグなどにキーワードを含めるのがベストです。
【STEP③】権威性を高める
続いて、LPの権威性を高める対策を実施します。
Googleの検索エンジンでは「権威性」「専門性」「信頼性」の3つを評価基準としています。
3つの評価基準は、それぞれの用語の頭文字を取って「E-A-T」といいます。
Google では、検索順位を決定する指標(ランキングシグナル)にE-A-Tは含まれていません。
しかし、現在のSEOでは、高品質なコンテンツが上位にランクインする傾向にあります。
検索順位を決定する指標にないとはいえ、E-A-Tは間接的なSEO効果があると考えられるでしょう。
LPの場合「商品購入」や「資料請求」などのコンバージョンを目的としているので、権威性を提示するとユーザーの不安払拭につながります。
有効な対策としては、下記4つの方法があげられます。
対策 | 詳細 |
---|---|
有名人などの推薦 | インスタグラマーや有名人などの紹介 |
専門家の評価 | 専門家の監修や評価 |
受賞歴 | 顧客満足度調査など、受賞歴の提示 |
数字の提示 | 「リピート率〇%」「導入実績〇社以上」などの提示 |
権威性はGoogleの検索エンジンにとっても、ユーザーにとっても重要な要素です。
LPのSEO対策では、権威性を含めたコンテンツ作成を心がけましょう。
【STEP④】表示速度最適化
続いて、LPの表示速度を最適化します。
LPの表示速度は、Googleが検索順位を決定する指標のひとつであると公表しています。
表示速度が遅いLPは改善が必要でしょう。
LPの表示速度を改善するには「画像の最適化」「ブラウザキャッシュの有効化」などの方法があります。
まずは、現状のLPの表示速度をチェックしたうえで改善策を見つけるのが有効です。
「PageSpeed Insights」を活用すれば改善ポイントを提示してくれるので、チェックしてみましょう。
【STEP⑤】トラフィックの分析
最後に、トラフィックの分析を実施します。
狙ったキーワードでLPにアクセスされているかを、Googleサーチコンソールなどのツールを活用して分析しましょう。
出典:Google Search Console
Googleサーチコンソールの場合「検索パフォーマンス」から分析が可能です。
「検索エンジンに表示された回数」と「クリック数」が確認できます。
結果にあわせて再度、対策を練っていきましょう。
LP(ランディングページ)で上位表示を狙うためのテクニック
最後に、LPで検索結果の上位表示を狙うためのテクニックを紹介します。
下記内容を実践して、検索エンジンで上位表示の獲得を目指しましょう。
ディレクトリ型のLP(ランディングページ)を作成する
テクニック1つ目は、ディレクトリ型のLPを作成する方法です。
ディレクトリ型とは、ドメインの配下に作成されたWebページを指します。
たとえば「abc.com」といったWebサイトがあるとします。
このドメインの配下に「lp」というディレクトリを作成すると「abc.com/lp/」といったURLになります。
ディレクトリで作成されたLPは「abc.com」のSEO評価を受け継ぐことができるメリットがあります。
これからLPを開設するのであれば、ぜひディレクトリ型を検討してみましょう。
LP(ランディングページ)を再利用する
テクニック2つ目は、LPを再利用する方法です。
新しいLPを作成する場合、その都度にSEOの評価をイチから貯めなくてはいけません。
しかし、以前に作成したLPを再利用してコンテンツの内容だけ変更すれば、SEOの評価を引き継ぐことが可能です。
たとえば、イギリスの家電量販店のCurrysplc(カリーズ)では、毎年12月にブラックフライデーのセールを実施しています。
2014年以来、ブラックフライデーのLPは年中公開されており、12月になるとコンテンツのみを変更しています。
このように定期的にキャンペーンを実行する場合は、LPの再利用を検討してみましょう。
まとめ
LP(ランディングページ)のSEO対策を5STEPで紹介しました。
LPのSEO対策が難しい3つの理由は、下記のとおりです。
- 検索意図を満たすのが難しい
- ナビゲーションリンクが少ない
- 被リンクが獲得しにくい
LPのSEO対策は、下記手順で実施しましょう。
- 【STEP①】キーワードの選定
- 【STEP②】LP(ランディングページ)にキーワードを配置する
- 【STEP③】権威性を高める
- 【STEP④】表示速度最適化
- 【STEP⑤】トラフィックの分析
LPで検索結果の上位表示を狙うためのテクニックは、下記のとおりです。
- ディレクトリ型のLP(ランディングページ)を作成する
- LP(ランディングページ)を再利用する
今回のコラム記事を参考にして、LPのSEO対策を実施してみましょう。
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